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長谷川豊氏、「人工透析」ブログの「真意」語る 全腎協の謝罪要求は「断固拒否」
J-CASTニュース 9月25日(日)11時40分配信
長谷川豊氏、「人工透析」ブログの「真意」語る 全腎協の謝罪要求は「断固拒否」
「人工透析ブログ」について語る長谷川豊さん(2016年9月24日撮影)
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さん(41)が2016年9月24日、J-CASTニュースのインタビューに応じ、ネット上で「炎上」している人工透析患者にまつわる一連のブログ記事について、あらためて「真意」を語った。
【写真】真剣な面持ちで「真意」を語る長谷川さん
長谷川さんの19日付のブログ記事をめぐっては、全国腎臓病協議会(全腎協)が9月23日に抗議文を公開し、謝罪を要求しているが、長谷川さんは「謝罪については断固拒否する」と語った。
■「自堕落な患者」10人以上の医師に取材
ブログでは、現状の健康保険制度および年金制度を問題視する中で、日本における人工透析患者に言及。その多くは、医師からの注意を無視して自堕落な生活を送り続けた結果、透析を受けざるを得なくなった「自業自得」な患者だと主張した。
19日付記事のタイトルには「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」という過激な表現があったこともあり、ネット上では批判が殺到。その後に更新されたブログも含めて物議を醸した。
長谷川さんは24日、J-CASTニュースとのインタビューの中で「ブログの主旨は一貫して、『社会保障給付費の使い方を考えましょう』ということ」と話し、ブログを書くにあたっては透析病棟の現場で働く医師10人以上を取材し、そこで「自堕落な生活が原因の患者が相当な割合で存在する」といった話を聞かされたことを改めて強調した。
「この1年で医療費が1.5兆円増えたという記事を見たのが全ての入り口だった。適正に使っていかなければそう遠くない未来に破たんする。人工透析の予算はあらゆる病理に対する社会保障の中でも伸び率が断トツで高い。このままいくと本当に苦しんでいる透析患者まで3割負担、という話になってくる」
その上で、長谷川さんのブログが「透析患者に対する誤った認識を社会に印象づけるものであり、強い憤りを覚えます」として、全腎協が「発言の撤回と謝罪の掲載」を求める抗議文を公表したことに対しては
「公開されている抗議文は『全員が(透析を)タダで受けられるように頑張ってきた、誤解を与えるな』という内容。こんなこと言っていたら社会保障給付費なんて際限がなくなる。全員守るなんて論外です」
と批判。「抗議文が手元に届き次第、謝罪については断固拒否し、会長への公開インタビューを要求する」と、あくまで自身の主張を貫く姿勢を示した。
次ページは:「殺せ」タイトルは「多くの人に拡散してほしくて付けた」
「殺せ」タイトルは「多くの人に拡散してほしくて付けた」
長谷川さんの言う「本当に苦しんでいる透析患者」は、主に先天的・遺伝的理由から患者になった人々を指している。だが、後天的にせよ、病気とはさまざまな要因が重なってなるものだ。逆に言えば「生活習慣だけが原因」だと断定するのは非常に難しい。
そのため「大多数が自業自得」と断定的に書いていたことには多くの反論が寄せられていたが、長谷川さんは「揚げ足を取るところがそこしかないということでしょう」と話した。
「本当に苦しんでいる方たちは負担ゼロ円でいいんですよ。そういう人達まで自己負担が増やされてしまうのは止めるべき。グレーゾーンは全部救ってもいいと思います。免許と同じような点数制や民間会社による調査を導入すれば、完全な黒は切り捨てられるはず。『完全な黒』だけで1割、11.7兆円出てくる。これを子供たちに使えれば話は全然変わってくる」
とも続ける。
タイトルに使用された「殺せ」という過激な言葉も炎上の大きな原因となった。
長谷川さんは「保育園落ちた、日本死ね」の例を出しながら「ネット上では強い文言によって広める手法があり、僕は表現の1つとして全て否定されるわけではないと思っている」と述べ、今回のタイトルについても「殺していいとは当然誰も思っていない。でも、それくらい怒りと強い思いを持って臨もうという考えで付けた」と説明した。
ただ、「日本」という漠然とした相手に向ける「死ね」という言葉と、全額自己負担となれば「リアルな死」の可能性が出てくる人工透析患者に向ける「無理なら殺せ」という言葉は、同じニュアンスとは言い難い。それでも敢えて「殺せ」と書いた理由を尋ねると、
「一人でも多くの人に拡散してほしくて付けたのですが、やはりこれは非難が来て当然。タイトルだけ見て誤読されることも、悪用されることも予測しきれなかったのは完全に僕のミスです。いつもどおり『長谷川またふざけたこと言ってるよ』って拡散してもらおうと思ったら、多くの人に迷惑をかけてしまった」
と反省した。「悪用」というのは「自業自得の」の部分が抜け落ち、「長谷川が透析患者は死ねと言った」というニュアンスに「歪曲報道」されたことだという。もともと「炎上」自体は「拡散行為」と捉えており、「アンチ長谷川」も「応援団にしか見えない」とまで言うが、今回は想定外の部分があったようだ。
次ページは:他者ブログ「パクリ」指摘は「申し訳ない」
他者ブログ「パクリ」指摘は「申し訳ない」
ネット上では、他者ブログからの「パクリ」についても問題が指摘されている。長谷川さんは、「部分引用ということで書かせていただいた」としたが、なぜ引用元を明記しなかったのかについては、
「このブログは炎上することが分かっているので、僕に協力していると捉えられたら、当然相手にも攻撃が絶対行く。そのため使わせていただくことを断りたく連絡したのですが、連絡がつかなかった。連絡がつかないのに名前を勝手に引用して迷惑をかけてもしょうがないし、本記の中でそれほど大事なところでもなかったので、いわゆる部分引用に。単なるコピー&ペーストではなく、改行をしたりして『自分の著作物』という形にした」
と説明した。
だが、協力者と捉えられないよう工夫して書くことも「やるべきだった」とし、ブログ主には「申し訳ない思いでいっぱいです」と話した。
BLOGOSとの関係は「考え直さなければならない」
長谷川さんのブログをめぐっては、転載したニュースサイト「BLOGOS(ブロゴス)」にも多くの批判が寄せられ、同編集部が記事を削除する事態に発展した。同サイトは22日、長谷川さんの記事に上書きする形でお詫び文を掲載。「チェック体制の不備があった」などとした。
これについて、長谷川さんは、ブログ記事が転載されることになった19日夜の段階で編集部に連絡を入れ、記事にはきつい表現があることからタイトルや文中の変更をするよう「忠告」をしていたという。その後、編集部から「誤解されたらもったいないから、追加のブログで真意を書いてみては」との連絡が入ったが、その数時間後に「やっぱり全て消す」と言われたそうだ。
「あれほど注意したにもかかわらず、炎上。それで炎上と思ったら、僕のアカウント使って(上書きして)『今後、公序良俗に反する記事は書きません』って書いてある。いい関係を築いていたつもりだけど、これは限度を超えている。BLOGOSさんとの付き合い方っていうのは、最低レベル考え直さなければならない」
と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00000001-jct-soci&p=3
BLOGOS、長谷川豊「人工透析患者」記事を削除 「チェック体制の不備」とお詫び
2016/9/23 14:39 印刷
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LINEが運営するニュースサイト「BLOGOS(ブロゴス)」は2016年9月22日、元フジテレビアナウンサー・長谷川豊さん(41)の書いた19日のブログ記事を転載したことについて、お詫び文を掲載した。
長谷川さんは記事の中で、日本における人工透析患者の多くは「自業自得」の生活習慣が発病の原因だと主張。タイトルには「全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」とも記しており、ネット上で批判が殺到していた。
ブログでは人工透析患者に対する持論を展開(画像は長谷川豊さん公式ブログのスクリーンショット)BLOGOSサイト上にお詫び文を掲載(画像はお詫び文のスクリーンショット)
ブログでは人工透析患者に対する持論を展開(画像は長谷川豊さん公式ブログのスクリーンショット)
「不適切な表現が含まれている」
BLOGOSはお詫び文で「当該記事につきましては、掲載段階でのチェック体制の不備から、編集部内で検討、筆者との協議などが十全に行われないまま掲載(転載)に至ってしまいました」と説明した。
編集部としては、長谷川氏による「『国民健康保険制度』『年金制度』への問題提起そのものについては今後議論されるべき一つの論点」だと考えたが、一方で、記事中には「不適切な表現が含まれている」との認識を持ち、20日に長谷川さん本人にコンタクトをとったという。具体的にはタイトルや記事中の文言・表現の再考、事実確認について申し入れを行ったそうだ。
その後、長谷川さんは19日の記事の補足説明を含む新しい記事を公開したが、同編集部は19日の記事と新記事について「削除とする」ことを決定。本人にも通知したという。
今回のことについてBLOGOSは、
「可能な限り多様な意見を掲載し、議論のきっかけとなる場づくりを目指し運用しておりますが、誹謗中傷・公序良俗に反すると捉えられかねない表現、事実とは異なる可能性のある内容を掲載・拡散させてしまうことは、もとより本意ではありません」
とし、「関係者の皆様、読者の皆様にお詫び申し上げます」と謝罪。今後はチェック体制を見直した上で記事掲載を行っていくとした。
本人はブログで主張を貫く
BLOGOSには、800人を超えるさまざまなブロガーが執筆者として登録している。記事はBLOGOS用に書かれたものではなく、個人ブログに書かれた記事を転載する形を行っている。
参加ブロガー募集ページには「編集部がエントリの更新を確認、転載作業を行います」と書かれているため、転載は自動ではなく、あくまで手動。今回の長谷川さんの記事は、その「確認」部分に不備があったということのようだ。
ネット上では相変わらず長谷川さんへの批判が渦巻いているが、同時に謝罪したBLOGOSに対しても、
「こんな駄文を載せてバカを使い続けるブロゴスも同罪」
「『編集部』とか『メディア』を二度と名乗らないで欲しい」
といった厳しい声が相次いでいる。
また、BLOGOSに限らず、転載中心のネットメディアの在り方を問う声も出てきている。
一方、長谷川さん自身はブログ記事を削除していない。そればかりか22日にも新しい記事を公開し、「実際に人工透析を受けている患者さんの8〜9割が自業自得」という主張は貫いている。
さらにブログでは「炎上」についても言及。「『ハセガワ』をバカにしながら、それでもみんなで少しでも知って考えることが大事なんです」と訴え、炎上を「とても素晴らしいもの」と好意的に捉えていることを明かした。
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人工透析ブログ「当社団の公式見解でない」 長谷川豊氏が理事の医師団体「医信」が謝罪
2016/9/26 19:16 印刷
長谷川豊
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元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さん(41)が書いた人工透析患者にまつわるブログ記事の主張について、長谷川さんが理事を務める一般社団法人「医信」が2016年9月26日、公式サイト上で「(医信の)公式見解ではない」との文書を発表した。
その上で「医信」は、同文書の中で「多くの方々に不快な思いや誤解を招く」表現があったことを認め、「代表理事ほか理事一同」名で謝罪を表明した。
長谷川豊さん(2016年9月24日撮影)「医信」公式サイトに掲載された文書
長谷川豊さん(2016年9月24日撮影)
2016年6月結成の若手医師の団体
「医信」は「メディカルリテラシーを、育む」を理念に掲げ、若手医師が中心となって16年6月に結成した団体。理事の1人である長谷川さんが「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」というタイトルのブログ記事を書いて「炎上」したことを受け、医師の団体として見解を発表せざるを得なくなったとみられる。
同団体はブログ記事の投稿について「長谷川自身が義憤に駆られ、独自の取材と倫理的判断に基づき行ったものであり、当社団の公式見解ではありません」と説明。その上で、
「該当記事の表現は、過激かつ扇情的であり、多くの方々に不快な思いや誤解を招く表現であったことを認め、当社団理事一同、深くお詫び申し上げます」
と、謝罪した。ただ一方で
「人工透析のみならず、現代の日本では個々の患者−医師関係から成り立つミクロな医療経済の積み重ねが、日本全体でのマクロな医療経済の圧迫につながっている現状があることは、事実です」
と、長谷川さんの主張について、問題提起としての理解も示している。
最後には「当社団では現代の日本で実際に行われている医療行為・医療政策・医療システムなどに関して、医学的見地から精査を行った上での情報発信を続けていく所存です。その発信を基にして、今後の日本経済や医療のために論理的かつ実践的な議論の場が構築されることを社団理事一同、願っております」と締めくくった。
長谷川氏は「殺せ」記事のタイトルを変更
長谷川さんは19日のブログの中で、現状の健康保険制度および年金制度を問題視する中で、日本における人工透析患者に言及。その多くは、医師からの注意を無視して自堕落な生活を送り続けた結果、透析を受けざるを得なくなった「自業自得」な患者だと主張していた。
このブログに対しては非難の声が数多く上がり、ネット上は「炎上」状態となった。ブログ記事を転載していたニュースサイト「BLOGOS」は22日、「不適切な表現が含まれている」として、記事を削除した上で謝罪。23日には全国腎臓病協議会が「透析患者に対する誤った認識を社会に印象づけるものであり、強い憤りを覚えます」として、「発言の撤回と謝罪の掲載」を求める抗議文を公表する事態に発展していた。
こうした中、長谷川さんは25日に19日付ブログのタイトルを変更。「殺せ」といった過激な表現を消し、
「医者の言うことを何年も無視し続けて自業自得で人工透析になった患者の費用まで全額国負担でなければいけないのか?今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」
とした。理由については、ブログ下に加えた注釈で「本コラムのタイトルなどが、悪意を持って拡散され、真面目に治療を受け、本当に苦しんでいる透析患者の方々の気分を害するような拡散がされている」ためと説明している。
なお、長谷川さんは26日19時現在、「医信」の公式サイトの文書については触れていない。
http://www.j-cast.com/2016/09/26279024.html?p=all
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