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安倍首相、岸田外相不在で決まったもんじゅ廃炉ー(天木直人氏)
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26th Sep 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
小泉元首相の反原発の火付け役を自認している山田孝男毎日新聞記者が、
きょう9月26日の毎日新聞「風知草」で書いている。
高速増殖炉「もんじゅ」の事実上の廃炉を歓迎したいと。
しかし、山田氏は手放しで歓迎しているわけではない。
もんじゅ廃炉決めた閣僚会議の確認事項の冒頭に書かれている言葉を次のように引用している。
「…核燃料サイクルを推進するとともに、高速炉の研究開発に取り組むとの方針は堅持する」と。
そして山田氏はこう断じる。
「『もんじゅ』という悪夢から覚め、我に返る間もなく次の夢を追う、それが閣僚会議の本質だ」と。
そして次の夢がまた悪夢に終わらない保障はないと、次のように締めくくっている。
「原子力関係閣僚会議は約20分間(で終わった)。
首相と、会議の主要メンバーである外相は米国出張中だった・・・」
この指摘で私は初めて知った。
そして驚愕した。
日本の原発政策の将来を決定づけるこれ以上ない重要な閣僚会議の場に、
この国の首相も、対米外交の担当大臣も、不在だったのだ。
もんじゅ廃炉はこの国の官僚たちの調整で決まった。
決定の深層が良く見えないのは地方自治体(東京の豊洲問題)だけではない。
そう締めくくる山田孝男氏のこの言葉の中にこそ、
この国のあらゆる政策がここまで行き詰まった原因がある。
それは官僚支配であり、官僚支配の無責任体質である。
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