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頭がイカれた黒田・日銀総裁のオモチャにされる日本経済
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/190391
2016年9月23日 日刊ゲンダイ 文字お越し
暴挙愚挙を次から次へ(C)日刊ゲンダイ
どこまで国民をバカにすれば気がすむのか。
この3年半、日本銀行が実施してきた「異次元緩和」は成功だったのか、失敗だったのか。黒田日銀が21日に行った「総括的な検証」は、あまりにも国民を愚弄するものだ。自分たちの「政策」を、自分たちで「検証」するのだから、最初から期待はしていなかったが、それにしたってヒドい内容だった。
異次元緩和が失敗に終わったことは、誰の目にも明らかだ。2013年4月、黒田総裁は「消費者物価を2年間で2%上昇させる」とタンカを切って異次元緩和をスタートさせたが、3年半たっても実現せず、メドさえ立っていない。景気は回復せず、異次元緩和の副作用ばかりが目立つ。
普通の神経を持っていれば、白旗を掲げ、国民に謝罪し、引責辞任するはずである。ところが、この期に及んで「日本経済は好転し、デフレではなくなった」と自画自賛してみせたのだから信じられない。
経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「異次元緩和が間違いだったこと、行き詰まっていることは、この3年半の政策手段の“変遷”を見れば一目瞭然です。異次元緩和は2013年4月、毎年50兆円の国債を購入することでスタートしたが、効果がつづかず、2014年10月、国債購入の枠を80兆円に拡大しています。それでも景気は上向かず、2016年2月、苦し紛れにマイナス金利を導入。ところが、マイナス金利の副作用が大きくなり、先日21日の政策決定会合では、慌てて長期金利をマイナスからゼロ%に引き上げることを決めている。もし、異次元緩和が成功していたら、これほどコロコロと政策手段を変える必要はなかったはず。修正に次ぐ修正だったのが実情です」
とうとう、牛丼チェーンが値下げするなど、日本経済はデフレに戻りつつある。いったい、この3年半は何だったのか。異次元緩和は、当初から“壮大な実験”と懸念されていたが、実験は失敗に終わったということだ。
■量的緩和の失敗を反省せず、今度は金利を操作
ところが、黒田総裁は異次元緩和の失敗を認めず、このまま間違った政策を推し進めようとしているのだから、頭がいかれている。
21日に行った「総括的な検証」は、この先、異次元緩和は、中心政策を「量」から「金利」に変更するとしている。要するに、すでに日銀が保有する国債の量は400兆円に近づき限界に達しているから、今後は「金利」を操作することで市場にマネーを流すということだ。「量」による異次元緩和が失敗に終わったのに、反省もせず、今度は「金利」を駆使しようとしているのである。
具体的には「短期金利」をマイナス0.1%、「長期金利」はゼロ%に設定するという。「長期金利」をゼロ%に維持すれば、多少なりともマイナス金利の副作用を緩和できるからだ。
しかし、中央銀行が長期金利まで支配するのは異常だ。世界の中央銀行で長期金利をコントロールしようとした例はほとんどない。長期金利は本来、市場が決めるものだからだ。たとえば、財政危機が迫った時、長期金利は「警報ブザー」のように上昇し、シグナルを送ってくれる。「長期金利」まで支配したら、日本は戦前の統制経済と変わらなくなってしまう。
「まず、本当に長期金利をコントロールできるのか疑問です。長期金利は将来の経済情勢など不確実な要素に左右され、予測が難しいからです。“経済の体温計”と呼ばれる長期金利は、人為的にコントロールするのが難しい。それでも強引に支配しようとしたら、市場の健全性は崩壊してしまうでしょう。ただでさえ、国債市場は、日銀の大量購入によって市場機能を失っている。長期金利まで市場機能を破壊されたら、日本経済は予想外の形でクラッシュする恐れがあります」(斎藤満氏=前出)
黒田日銀は、世界中の中央銀行がやったことのない、長期金利のコントロールという壮大な実験をやるつもりだ。完全に狂っている。
背後には安倍官邸(C)日刊ゲンダイ
2年間の「短期決戦」だったはずが「長期戦」に
異次元緩和から3年半、いまごろ、黒田日銀は「総括的な検証」を実施しているが、そもそも異次元緩和は、期間を「2年」に限定した短期決戦だったはずだ。黒田総裁は「政策の逐次投入はしない」と豪語していたはずである。
なのに、「インフレ目標2%」の達成時期を、4回も先延ばしした揚げ句、とうとう21日の「総括的な検証」では、「できるだけ早期に」とゴールの設定さえ放棄してしまった。「長期戦」に入るつもりらしい。
黒田総裁のやっていることは、戦前の軍隊と変わらない。失敗を認めず、ズルズルと深みに入り、引き返せなくなっている。アメリカに勝てるはずがないのに「神風が吹く」と、特攻隊という常軌を逸した作戦まで国民に強いたように、できもしない物価上昇2%という夢物語にこだわり、市場を歪める暴挙愚挙を次々に繰り出し、ドロ沼にはまり込んでいる。筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)はこう言う。
「黒田総裁は、2年で目標を達成できると信じていたのでしょう。短期決戦だから、国債を50兆円も買うという異常な政策を打てたのだと思う。だけど、想定通りにいかず、途中で『これはヤバイ』と気づいたはずです。戦前の軍上層部も、途中で『日本は負ける』と分かっていた。でも、途中で戦争をやめられず、無謀な作戦を次々に実行していった。恐らく黒田総裁は『こうなったら行くところまで行くしかない』という開き直った気持ちなのだと思います」
■もう「異次元緩和」の前には戻れない
このまま異次元緩和をつづけたら、日本経済はどうなってしまうのか。
恐ろしいのは、もう異次元緩和の前には戻れない、やり直しはきかないということだ。
黒田日銀は、市場に出回る国債の9割近くを買いつづけている。もし、日銀という巨大な買い手が市場から手を引いたら、国債価格が暴落し、長期金利は急騰してしまう。それを避けるためには、日銀は永遠に国債を買いつづけるしかない。
しかも、日銀は、将来値下がりする恐れのある国債や投資信託といった資産を450兆円以上も抱えてしまっている。
黒田総裁は、2018年4月の任期がきたら、さっさと退任するつもりらしいが、次の総裁が誰になろうが、いずれ事態の収拾を迫られるのは間違いない。日本経済のクラッシュは、2020年東京オリンピックの直前に起きるとも予想されている。
「心配なのは、官製相場、官製春闘と呼ばれるように、日本経済がどんどん“統制経済”の色を強めていることです。黒田日銀は多くの上場企業の大株主になり、長期金利までコントロールしようとしている。安倍首相と黒田総裁が手を握って日本経済を統制下に置こうとしている構図です。しかし、統制経済の行き着く先は目に見えています。戦前も、軍事費を確保するために日銀と軍部がタッグを組み、経済を統制下に置いた。日銀が国債を引き受けた。だから、戦争が終わるまで長期金利は低いままでした。でも、敗戦後は悪性インフレに襲われています。統制経済は、自由経済に比べてどうしても非合理、非効率だし、どこかで歪みが表面化しやすい。深読みすると、ひょっとすると財務省は、ハイパーインフレを起こすことで、巨額な日本の赤字をチャラにするつもりかも知れません」(小林弥六氏=前出)
これ以上、頭のおかしい日銀総裁の暴走を許してはいけない。
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