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人は、どこまで嘘をつけるか? 〜 石原慎太郎の巻
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2016年09月23日 のんきに介護
〔資料〕
「もんじゅは人類に必要」
共同通信(2016/2/3 17:19)
☆ 記事URL:http://this.kiji.is/67525025882588668
もんじゅ問題インタビュー(全5回の第2回)旧環境庁長官を務めた元東京都知事・石原慎太郎氏
地球温暖化が進み、既に赤道直下の島しょ国では浸食が深刻な問題になっている。こういう時に必要なのが温室効果ガスを出さない原発のきれいなエネルギーだ。特に、核の廃棄物を再利用できるもんじゅの技術は人類に絶対に必要だ。
もんじゅの過去のトラブルはつまらない計算ミス。ナトリウムが漏れたって、プルトニウムが漏れた訳じゃない。こんなあるようなないような理由でもんじゅの開発が止まっているのは人類の損失だ。
「例え明日地球が滅びるとしても、君は今日リンゴの木を植える」。ゲオルグというポーランドの詩人の言葉だが、温暖化によって地球が滅びつつある今、私たちは積極的にリンゴの木を植えないといけない。もんじゅはその最たるものだと思う。
福島原発事故以降、非科学的で感傷的な世論が日本を覆っている。かつて反権力の象徴だった批評家の吉本隆明が原発事故後の感傷を「人間はまた猿に戻るのか」と指摘した。痛烈な批判だ。
人類は、新しい技術を開発して普遍化することで進歩してきた。それを後退させるわけにはいかない。電気が止まれば文明は途絶える。電力が供給されれば、貧困にあえいでいる地域はずいぶん救われる。温暖化のことを考えれば、化石燃料を燃やすわけにはいかないから、原発しかそれを担保する技術はない。
世間のセンチメントに負けて、政府がもんじゅをやめるなんてことは迎合主義だ。政治家の見識の問題だ。国のリーダーは文明論的にもんじゅの必要性を分かりやすく国民に説明すべきだ。
今後はどこが運営するのか知らないが、世界一厳しい基準を設けているのだから、それにのっとって速やかに運転再開してほしい。日本だけでなく、世界の命運を握る技術なのだから。
(聞き手 共同通信=角亮太)
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