被害者家族会は日朝国交回復を阻止するための手先に使われただけだろうが、自ら首を絞めている。10年やって効果が無ければ気付きそうなものだが。

櫻井よしこがなぜ変節したのかは知らない。
もともと飼い主の指示で何とでも言う女だから、その言に一片の価値も無い。

今、北朝鮮が交渉の優先順位は日本じゃない、ダントツでアメリカだ。

一方、北朝鮮の核開発を許さないとして米日韓で共同歩調をとり、中国にも同意を迫り北朝鮮に圧力をかけなければなにも動かないとアメリカが音頭をとっているときに、そのアメリカの背後を出し抜いて北朝鮮と交渉できるわけがない。

北朝鮮はもちろん歓迎はするだろう。
だが、北朝鮮もアメリカの了解なくして日本単独の交渉などありえないことをよく知っている。
だからこそ、北朝鮮はアメリカと交渉したほうが手っ取り早いと核を交渉の道具に用いているわけだ。

猪木訪朝で確かに北朝鮮の要人は猪木に、核はアメリカに対処するもので日本に向けたものではないし、日本との交渉で閉ざしているのは我々でなく日本の側だろうと言ったようだ。

別に櫻井の要請を受けて安倍がアメリカと韓国を出し抜いて、北朝鮮と単独で交渉することはかまわない。
むしろ、遅すぎるほどだ。
だがこの事態に至って、今日本が北朝鮮と単独で交渉したところで、拉致被害者の全員帰還と経済支援の引き換えの核の放棄を了承するわけがない。

北朝鮮は核をアメリカとの交渉の切り札にしたいのだから、核の放棄の確証も得られない交渉などアメリカが了承するはずもない。
まして安倍がそこまで深謀遠慮を図れるタマならもっと早い時期にやるべきで、この段階では遅すぎて余裕がないアメリカにどう了解を得るのか、こちらのほうが北朝鮮と交渉するよりよほど頭の痛い問題である。

西岡も櫻井も思いつきでできもしないことを言うのはやめてもらいたいもんだ。
安倍と政府にそんな能力がないこと、それどころか積極的に北朝鮮との交渉を邪魔し、拉致被害者と家族会を自分たちの政治の道具に使ってきた「救う会」が北朝鮮とアメリカのチキンゲーム最終段階に入るに至って交渉を言い出すなど、状況判断すらマトモにできない連中が口を出すなと言いたい。