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代表選舞台裏の異様 蓮舫新代表は恐らく潰されるだろう
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2016年9月16日 日刊ゲンダイ
厳しい船出(C)日刊ゲンダイ 文字お越し
これでノーサイドとはいきそうもない。
15日行われた民進党の代表選は、下馬評通り、蓮舫代表代行(48)が新代表に選ばれた。党員・サポーター票、地方議員票で圧倒的な差をつけ、1回目の投票で過半数の503ポイントを獲得。前原誠司元外相(54)の230ポイント、玉木雄一郎国対副委員長(47)の116ポイントに大差で勝利を決めた。
ただし、会場で直接投票が行われた国会議員と公認予定候補者に限れば、蓮舫が得たのは全412ポイントのうち210ポイントと、ギリギリ過半数にとどまった。前原の128ポイントと玉木74ポイントを足せば、ほぼ互角の勝負になる。特に公認予定者では蓮舫50ポイントに対し、前原44ポイントと拮抗。もし上位2人の決選投票になれば、逆転される可能性もあったわけだ。
「党員や地方票は知名度の高い蓮舫さんに投票が集中しましたが、代表選が近づくにつれ、国政の現場に近い者ほど『蓮舫代表で本当に大丈夫か』という疑念を抱くようになった。二重国籍そのものより、問題への対応がお粗末だったからです。郵送分の党員・サポーター、地方議員の投票を締め切った後で、蓮舫さんが台湾との二重国籍状態だったことを公表したことも姑息に映った。代表選の延期や、やり直しを求める声が公然と上がり、有志が執行部に文書で申し入れをする事態にまで発展しました」(民進党中堅議員)
その結果、蓮舫は勝っても正当性にケチがつき、負けた側にはわだかまりが残った。これから人事をめぐって、もうひと揉めあるだろう。蓮舫執行部が対立候補を処遇するのかどうか。場合によっては、ポスト目当てで勝ち馬に乗ったグループからも不満が出てくる。
■笑いごとではすまない脇の甘さ
「臭いものにフタをする執行部の体質が、かえって騒ぎを大きくしたことは否めません。せっかく新しいスタートを切るのだから、思い切った人事はイメージを一新するチャンスですが、今の執行部や蓮舫氏を支持したグループだけを重用するようなことがあれば、党内はガタガタになるでしょう。再生なんて夢のまた夢です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
代表選の最中に突如、蓮舫の二重国籍疑惑が浮上したのは、「民進党内部からのリーク」という噂も流れた。蓮舫の金銭スキャンダルに関する怪文書も出回った。毎度おなじみの党内抗争。党名を「民進党」に変えて最初の代表選がこんな調子では、先が思いやられる。
予想された展開とはいえ、蓮舫の二重国籍問題では、この党の脇の甘さ、保守勢力の偏見をまざまざと見せつけられた。それほど、選挙戦の舞台裏は異常だった。日本の民主主義の未熟さが、これでもかと露呈した。
安倍自民の暴走を止めるためにも新代表には頑張ってほしいが、あのしたたかな自民党を相手に、蓮舫が渡り合えるかどうか。真価を問われるのはこれからだが、国籍問題の対応を見るかぎり、難しいのではないか。
しこりが残った(C)日刊ゲンダイ
2カ月で代表辞任に追い込み、解散・総選挙という自民の目算
代表選の投票前の演説で、前原は自身が「偽メール事件」で失敗したことを念頭に、「あの教訓はしっかりと裏付けを取ること、見通しを甘く持たないこと、すべての情報を開示すること、そして国民の前で真摯であること」と総括。蓮舫に向けて「私の失敗の経験を生かしてください」と語りかけた。
そう言いたくなるのもわかるほど、蓮舫のリスクマネジメントの甘さは、致命的だった。国籍問題で説明が二転三転。国民には、その場しのぎの釈明にしか聞こえなかっただろう。“ウソつき”のレッテルまで貼られてしまっては、どんなに鋭く与党を追及しても、国民の反応は「オマエが言うな」で終わってしまいかねない。
「初の女性党首で自民党との差異化をはかり、清新なイメージで反転攻勢に打って出るという民進党の戦略は、スタートからつまずいてしまった。蓮舫代表の国籍問題が自民党をはじめとする保守勢力からの攻撃材料になるのは間違いありません。他にも何か醜聞が出てくるかもしれないし、心機一転、臨時国会で厳しく与党を追及するはずが、守勢から入らざるを得なくなったことは、本当にもったいないと思います」(政治評論家・有馬晴海氏)
迷走する民進党を尻目に、安倍自民は余裕シャクシャクだ。自分たちがあからさまな蓮舫攻撃をしなくても、別動隊の補完勢力が動いてくれる。極右政党「日本のこころを大切にする党」はさっそく、「蓮舫氏は政治的責任をとって議員辞職すべき」とする談話を発表。日本維新の会も、臨時国会で、国会議員らの二重国籍を禁じる法案の提出を準備している。15日は、代表選に合わせるかのように、法務省に「一般論として日本国籍取得後も台湾籍を残していた場合、二重国籍状態が生じ国籍法違反に当たる可能性がある」との見解も出させた。
臨時国会の予算委や法務委で、蓮舫の二重国籍問題がやり玉に挙がる気配は濃厚だ。厳しい船出だが、新代表はこれに耐えて、乗り越えることができるか。
■「選挙に勝てない」と蓮舫降ろし
最悪なのは、自民党と一緒になって、蓮舫批判に走る勢力が民進党内からも出てくることだ。民主党時代に小沢一郎を追い出した時もそうだったが、しょーもない内ゲバは自民党の思うツボ。ますます国民の信頼を失うだけだ。今回の代表選の最中に民進党の支持率が下がったのは、国籍問題に対する蓮舫の対応のマズさも原因だろうが、党内の足の引っ張り合いに国民が呆れたこともある。
「与党内からは、臨時国会で蓮舫代表の問題を責め立て、2カ月で代表を辞めさせて、11月末に解散・総選挙に踏み切るという青写真も聞こえてきます。解散は半分ブラフでしょうが、3分の2勢力を維持し、政権基盤を強化できると思えば、安倍自民は必ず仕掛けてくる。そこで民進党が惨敗すれば、野党勢力は風前のともしびです。日本の民主主義は消滅の危機に瀕することになります」(山田厚俊氏=前出)
すでに「投開票日は12月18日」なんて話まで流れ、与党は揺さぶりをかけている。本当に解散・総選挙になれば、蓮舫の国籍問題が焦点になりかねない。メディアもこれに乗っかって、安倍自民の失政は覆い隠されてしまう。代表選で公認予定者の蓮舫への投票が思ったほど伸びなかったのは、「蓮舫問題は自分の選挙でマイナスになる」とシビアに判断したからだろう。いざ選挙が近くなれば、党内で蓮舫降ろしが吹き荒れるのは必至だ。選挙の顔を期待して選ばれた蓮舫が、選挙のネックになってしまう。
形勢不利をはね返すには、国民のための政治を提示し、暴走自民との対立軸を明確に打ち出して、有権者の支持を取り戻すしかないが、問題は、それが蓮舫体制でできるのかということだ。
コラムニストの小田嶋隆氏が言う。
「党内の保守勢力である野田グループに所属する蓮舫新代表は、政策的に自民党と代わり映えがしない政治家です。しかも、共産党との野党共闘を好ましく思っていない。それで有権者の最大勢力である『支持政党なし』から票を引っ張ってこれるのか。オセロゲームの小選挙区で争う衆院選でこそ効果を発揮するのです。民進党1党だけでは、巨大与党に対抗できっこありません」
新代表がすぐに潰され、選挙で惨敗して四分五裂では目も当てられない。自民党に代わる選択肢がないことは、国民にとっての不幸なのだ。
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