米国はオバマの任期が来年一月に切れるから、もはやオバマは死に体。

そうなると次期大統領にはヒラリーかトランプのいずれかがなるわけだが、北朝鮮はどちらが大統領になっても、おそらく米国への大陸間弾道弾の開発が最終段階から完成に向かう工程を計算しているだろうから、死に体のオバマがどうヤキモキしようが工程にしたがって粛々と核開発を続けていくだろう。

つまり、ヒラリーであれトランプであれ就任したと同時に北朝鮮が米国に向けて照準が定められたミサイルを保有している現実と向き合わなくてはならんわけで、それは東アジアの核の均衡が崩れてしまった現実と向き合うということだから、逆に米国は北朝鮮に手を出し辛くなったといえる。
なにしろ核均衡は核を持ちあうことによって、互いの破滅を回避する恐怖の均衡のことを指すのだから、自国の体制を保証するためと米国の攻撃に対抗するための理由として北朝鮮が核を保有すると中国やロシアと米国の核の均衡が崩れかねない。

なぜなら北朝鮮は国力(武力)や経済力で大きく勝る米国に対して、核兵器で交渉(対話)しようというのだから。
その際、北朝鮮が自国の核を持ちあうことで相手の攻撃を回避するだけだから使用しないという核均衡の常識を持つのか？という疑問が湧くが、おそらく北朝鮮はイザとなれば躊躇うことなく使用するだろう。
その裏付けがなければ、どうして核開発などという危ない橋を渡るものか。
米国は北朝鮮の本気を侮って、北朝鮮との交渉をその場任せで放置してきたツケが回ってきたんだよ。

中国やロシアを注意深く見ているとわかるが、中露は北の核開発の本気度を最初から生き残りのためのマジ戦術であると見解を表明してきた。
同時に北朝鮮が核を持てば東アジアの核の均衡を歪めかねないが、その責任の一端は米朝交渉を先延ばしにしてきた米国にこそあると、米国の無責任が核開発を引き起こしたと非難している。
もはや中露は核の均衡は不均衡化したと認識しており、それでも北朝鮮の核が中国やロシアに向けられない限りは見て見ぬふりを決め込むだろう。

北朝鮮の核は米日韓、とくに米国に向けられた意思そのものであり、その目的は米国との交渉であり、それも適わず最悪の結果が生まれた場合躊躇なく北は米国に核を射ち込むだろう。
もちろんそれは北朝鮮の消滅を意味するが、米国もタダでは済まない。

むろん日韓もだ。
米による陰謀などと戯けたことを言っているのは、現実を理解できない平和ボケの日本だけだ。
板ガッキーもジャーナリストならアホな陰謀論に走らず、米国は北朝鮮との交渉に一日でも早く応じて少なくとも核の均衡を不均衡化しないよう暴走を止めるために、北の体制保障と朝鮮戦争終結させろと言うべきだろう。

それにしても管のような外見もキャリアも実力も底辺に属する奴が何を思い上がってやがる。国は国民の持ち物であり、国民は国の持ち物ではない。要請？却下だ。