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圧勝? 蓮舫新代表の問題は国籍ではなく野田元首相の影
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2016年9月9日 日刊ゲンダイ 文字お越し
守旧派のあやつり人形(C)日刊ゲンダイ
小沢一郎を切り捨て、国民を裏切り、不可解な解散を断行した総括もせず、今なおのうのうとしているA級戦犯とのきわめて怪しい関係が問われている
15日の民進党代表選まで1週間だが、盛り上がりに欠けたまま、二重国籍疑惑で炎上中の蓮舫代表代行(48)が逃げ切りを決めそうだ。
時事通信の調査によると、投票権を持つ国会議員147人のうち、蓮舫を支持しているのは73人と半数に達する。前原誠司元外相(54)支持は、自身のグループや旧維新の党の一部など33人で、玉木雄一郎国対副委員長(47)は22人にとどまっているという。
民進党の代表選は、国会議員147人が1人2ポイントずつで計294ポイント、国政選挙の公認候補予定者は1人1ポイントで118ポイントが割り当てられる。これに地方議員(約1600人)の計206ポイント、党員・サポーター(約23万5000人)の計231ポイントの投票を比例配分して勝敗が決まる。
すでに国会議員票で圧倒する蓮舫だが、毎日新聞の調査では、地方議員票、党員・サポーター票でも蓮舫が6割を取る見通しだという。
「1回目の投票で誰も過半数に届かなかった場合は、上位2人による決選投票で、国会議員と公認予定者のみの投票になる。2012年の自民党総裁選で、1回目の投票で2位だった安倍さんが決選投票で石破さんを逆転して総裁に選ばれたように、決選投票に持ち込めれば、2位・3位連合で逆転も可能だ」
こう言って、前原陣営の国会議員は望みをつなぐが、どうやら1回目の投票で蓮舫が過半数を得て、新代表に選ばれそうな勢いだ。
「民進党の中では抜群の知名度を誇り、女性で40代という若さもアピールポイントになる。代表の器かどうかはともかく、清新なイメージが党の新しい看板にふさわしいと見られていることが、蓮舫人気の理由です」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)
だが、本当に蓮舫代表でいいのか。代表選の有権者も、国民もいま一度、冷静になって考えるべきだ。
■表紙が変わっても中身は同じ
蓮舫がダメな最大の理由は、右派から総攻撃を受けている二重国籍疑惑ではない。蓮舫に対する国籍問題の批判は、法律論と感情論をゴチャ混ぜにしていて、何が問題なのかをきちんと理解できていないものが多い。ネットの書き込みなどは、ほとんどヘイトスピーチの類いだ。騒いでいるのはネトウヨ的思考の“愛国者”だけで、公選法上も国籍法上も蓮舫に瑕疵があるものではない。ネットのお祭り騒ぎに便乗して野党批判をかますのが大好きな自民党の議員たちも、この件に関しては口をつぐんでいるのが何よりの証拠である。
そんなことより問題は、蓮舫のバックについているのが野田元首相ということの方だ。
もともと野田グループの中心メンバーで、民主党政権で野田を支えてきたのが蓮舫だった。蓮舫には7月の都知事選への立候補を期待する声もあったが、国会議員として代表選に出馬する道を勧めたのは野田だといわれている。岡田代表が代表選への不出馬を表明した前日、野田と岡田、枝野幹事長ら現執行部の面々が集まって話し合い、ポスト岡田は蓮舫でいくことに決まった。
「現執行部や党内主流派が支持していることで分かるように、蓮舫新代表では、表紙が変わるだけで、中身は今までと同じということになる。旧民主党で第2世代といわれた野田氏や岡田氏、枝野氏らが完全に引っ込まないかぎり、新たな民進党に期待は持てないでしょう」(伊藤惇夫氏=前出)
毎日新聞の調査によれば、民進党で衆院当選7回以上のベテラン18人のうち、岡田代表ら10人が蓮舫支援に回っているという。見栄えのする蓮舫ならお飾りにはもってこい。陰では守旧派が牛耳り、むしろダメな民主党に“先祖返り”しかねない。
野田元首相がデカイ顔(C)日刊ゲンダイ
党崩壊の最大の戦犯がキングメーカー気取りで復権
今回の代表選で、前原は自らを民主党政権失敗の「戦犯」と称し、何度も頭を下げている。芝居がかったきらいはあるが、反省の弁を述べるだけまだマシというものだろう。なぜなら、最大の戦犯がのうのうとしたまま再び党を牛耳ろうとしているからだ。
「民主党崩壊の最大の戦犯は、どう考えても野田元首相です。官僚に取り込まれて公約違反の消費税増税に走り、反対する小沢一郎グループを追い出して、あろうことか自公と結託して消費税増税を決めてしまった。これほどの国民への裏切りがありますか。その上、無謀な解散総選挙に打って出て、安倍自民に“大政奉還”したのです。この時に与えた大量議席が安倍政権の暴走の源泉となり、野党分裂を招いて安倍独裁体制によるやりたい放題をアシストしてきたのが野田元首相といえる。参院選での野党共闘にも最後まで難色を示し、自民党を利するような真似をするのだから、まるで安倍自民の別動隊ですよ。二重党籍か、本籍は自民党と疑われても仕方ない。そういう野田路線の継承者が蓮舫氏であり、蓮舫代表なら事実上の野田体制になるということです。これでは自民党と対決できるはずもなく、野党としての役割を果たせません」(政治評論家・本澤二郎氏)
巨大与党に対して、野党勢力を結集しなければ太刀打ちしようがないのに、野田は共産党アレルギーを炸裂させ、かたくなに小沢の排除を主張してきた。民進党を結成する時にも、野田は「一番足を引っ張った元代表さえ来なければ、あとは全部のみ込もうと思っている」とか言っていた。そういう内ゲバが国民の失望を呼び、民主党政権を崩壊させたのに、まったく反省していない。それどころか、党を丸ごと自民党に売り渡した裏切り者のユダが、キングメーカー気取りでのさばっている。
■「第2自民党」など必要ない
蓮舫代表なんて、野田の傀儡みたいなものなのだ。この怪しい後ろ盾を駆逐しないかぎり、民主党政権の蹉跌が繰り返されるだけなのである。
「松下政経塾出身の野田氏は、財界の意向に沿って動いていたという点で、安倍首相と同類です。庶民の方を向いていない。蓮舫氏が新代表になって国民の支持を得ようと思えば、まずは野田氏との決別をアピールするべきなのに、よりによって『自分はバリバリの保守』などと言って悦に入っているのだから話になりません。だいたい、今回立候補している3人全員が保守を自任し、自民党みたいなことを言っていて、どうかしているとしか思えません。消費税は上げる、改憲にも賛成、原発再稼働は容認、辺野古の新基地も賛成……。これが野党第1党の政策ですか。安倍自民と同じじゃないですか。自民党の二番煎じをやっていて、国民の支持が集まるはずがない。なぜ、反自民の受け皿を求める国民の切実な声が分からないのでしょう。自民と対決して追い込むのではなく、第2自民党を目指す路線の大ボスが野田元首相です。党としての存在意義を失った元凶である野田氏がのさばっているかぎり、民進党は自民党に同化して埋没していくほかありません」(本澤二郎氏=前出)
本来なら、野田は死ぬまで蟄居謹慎でも仕方ない身なのに、蓮舫の後見人として完全復権。そんな民進党に未来があるか? なぜ、党内から「野田を除名しろ」という声が上がらないのか不思議なほどだ。
蓮舫・野田体制で自民党化が進めば、「自民党だけには投票したくない」と、目をつぶって民進党に投票してきた反自民の有権者も離れていく。党崩壊のA級戦犯がデカイ顔をしているかぎり、この党は変わりようがないが、蓮舫の圧勝予想に有権者の不信感は増す一方だ。
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