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「安倍政権のメディア介入に『大本営発表』が見えてくる」歴史研究者 辻田真佐憲さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12197903418.html
September 08, 2016 かばさわ洋平
安倍政権のメディア介入に大本営発表がみえてくる!
フリーの歴史研究者で『大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争』の著者である辻田真佐憲さんが、かつての大本営発表に関してと、現在の安倍政権のメディア介入の先に大本営発表がみえてくると指摘しています。ミッドウエー海戦の大敗北を士気が衰えると真実を伝えず、また軍とメディアが一体化するという点では軍の報道部員が新聞社に料亭へ何度も誘われたという事実です。安倍首相もテレビや新聞各社のトップと会食を共にする機会が盛んに伝えられるなか、権力監視という本来の役目が発揮できず、国民に真実が伝わないという構図へつながる危惧があります。電波停止発言も含めて戦前とリンクする部分があると指摘は見逃せません。著書も読んでみたいと思います。
赤旗日曜版 9/11
〈帝国陸海軍は本八日未明西大西洋において米英軍と戦闘状態に入れり〉
テレビや映画でよく聞く太平洋戦争開戦(1941年12月8日)を告げる大本営発表です。大本営とは作戦や用兵を担当する戦争の司令塔です。そこが発表する戦局情報が、戦果は過小でした。
例えば太平洋戦争の分かれ目となったミッドウェー海戦。日本軍は空母4隻と多数の熟練パイロットを失うまさかの大敗北を喫します。しかし発表は「空母1隻喪失、同1隻大破」。
報道部の発表原案は「空母2隻沈没、1隻大破、1隻小破」でしたが、作戦部や海軍省軍務局が「国民の士気が衰える」と反発。関係部局のバランスを図って落としどころを探った結果でした。
「大本営発表はいろいろなセクションに決済をとります。そのさい口をだされて赤字を入れられる。特に負けの場合は損害の責任を問われたくないので過小の発表になりました。小役人の集合意思みたいなものです」
陸軍と海軍とが、陸軍の中でも参謀本部と陸軍省が、参謀本部の中でも作戦部と情報部がバラバラという、「日本軍の組織間の不和対立」が一つの原因だと指摘します。
二つ目は情報軽視です。「戦果の水増しは情報不足によるものです。高速で飛ぶ飛行機から眼下に見える艦(ふね)は粒です。どんな戦艦が沈められたかは、熟練パイロットでなければわからない。その熟練パイロットが撃ち落とされ、未熟なパイロットに精度の低い情報が上層部に上がってきたのです。しかも日本軍は敵の情報を集めようとしなかったから、現場からの情報をウソだといえる根拠がありませんでした。
今日に教訓を投げかけているのが軍とメディアの一体化です。「メディアは戦争中、報道合戦になります。軍に協力してもらったほうが取材しやすいので軍に近づいていきました。軍の方もメディアを統制したいという狙いがあります。勝手に作戦を発表されては問題です」
本書には、新聞社と軍の癒着を表す「宴会疲れ」(岡田聰・日本産業経済記者の証言)という言葉が出てきます。軍の報道部員が新聞社や雑誌社に料亭へ何度も誘われていたという事実です。「こんな状態では軍の発表に疑問を感じても、批判的な記事を書きようがありません。メディアがチェック機能を果たさなくなれば、国民に大事なことは伝わりません」
ひるがえって安倍晋三政権による「公正中立」を標榜した報道への介入を危惧しています。「電波の停止は戦前の新聞に対する用紙供給停止を思い起こさせます。政権・与党に『公正中立』が判断できるわけがありません。報道への介入の先に『大本営発表』が見えてきます」
本書は発売1ヶ月で4刷りを重ねました。「うれしいですね。この本が”大東亜戦争は正しかった”というトンデモ歴史観を改める一助になれば」
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