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中国包囲網が築けなかった安倍外交の大失策
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/09/09/post-5380/
9Sep2016 天木直人のブログ
中国杭州で開かれたG20から始まって、ラオスのビエンチャンで開かれた東アジア首脳会議で終わった中国と日米の海洋覇権をめぐる外交戦は、見事に日米の敗北に終わった。
ことわっておくが、私は海洋の軍事覇権をめぐる中国と日米の争いのいずれかに与するものではない。
憲法9条が最善、最強の安全保障政策であると確信する私にとっては、目の前に繰り広げられている習近平とオバマ・安倍の覇権争いは、どちらも間違いだと考えるからだ。
しかし、ここ一週間の中国と日米の覇権争いを、外交力のせめぎ合いという観点から見れば、見事な中国の勝利だ。
なぜか。
それは中国が国力のすべてをあげて外交戦を戦ったからだ。
それに比べ、日米には外交力はない。
軍事力ですべてを解決して来た米国には、そもそも外交というものはない。
おまけに死に体のいまのオバマ大統領の外交に見られるものは、功績を残すことばかりだ。
長期的な展望など望むべくもない。
ましてや、米国に従属するほかはない安倍首相のパフォーマンス外交が、国家の威信と自らの権力保持を賭けた習近平の外交に勝てるはずがない。
その結果どうなったか。
さすがにきょう9月9日のすべての大手新聞が総括している。
あらゆる機会を使って中国包囲網を訴えたが奏功せず、米国のアジア外交重視も、日本の日中関係改善も、先行き不透明で終わったと。
いまや安倍首相の御用新聞となった大手新聞でさえそう書かざるを得なかったのだ。
おまけにオチまでついた。
中国包囲網の手先であるはずのフィリピンの大統領がオバマ大統領に暴言を吐いて首脳会談中止という前代未聞の事件が起きた。
これほどまでに対米従属を重ねて来た安倍首相が、オバマ大統領の最後の外遊、しかも最後のアジア外遊で、そして対北朝鮮やた中国包囲網で協力しなければいけない最も重要な時に、オバマ大統領との最後の首脳会談が、オバマ大統領の都合で、かなわなかったのだ。
これが日米同盟の正体である。
日本外交の前途は多難だ。
安倍首相が首相でいる限り外交は衰退し、その後に誰が首相になっても、日本外交を取り戻す事は至難である(了)
◇
東アジアサミット 日米、南シナ海問題「仲裁判断の尊重を」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201609/CK2016090902000141.html
2016年9月9日 東京新聞
【ビエンチャン=大橋洋一郎】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中など計十八カ国の首脳による東アジアサミットが八日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。南シナ海問題が主な議題となり、日米は中国の主権主張を全面的に退けた七月の仲裁裁判の判断を尊重し、非軍事化を進めるよう中国に迫った。
各国は議長声明とは別に付帯的な声明として、北朝鮮の核兵器・ミサイル開発を強く非難する「不拡散に関する声明」を採択。一連のASEAN関連首脳会議はこの日で閉幕した。
日本外務省によると、サミットではほぼすべての首脳が南シナ海問題に言及した。大半の首脳から「国連海洋法条約や法の支配を重視する」との発言があり、日米など複数の首脳は仲裁判断にも触れた。
安倍晋三首相は、当事国のフィリピンと中国が仲裁判断に従うことで、紛争の平和的解決につながると指摘。「軍事化しない、との昨年の中国首脳の発言が履行されることを期待する」と述べ、中国を強くけん制した。オバマ米大統領も仲裁判断の尊重を訴えた。
中国の劉振民外務次官は、サミット後、記者団に対し「協力と対話解決を話す場で二カ国だけ仲裁判断を持ち出すのは不適切」と日米両国を念頭に批判した。
北朝鮮問題についても、大半の国の首脳が核兵器・弾道ミサイルの開発に懸念を表明した。国連安全保障理事会決議の厳格な履行を求める発言もあった。
テロ対策では多くの国の首脳から「テロや暴力的過激主義への対策が重要な課題になっている」との指摘があった。
<東アジアサミット> 東アジアを中心とした各国首脳が政治、経済などの課題を議論する会合。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国に日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド、米国、ロシアを加えた計18カ国で構成。2005年に第1回会議が開かれ、米国とロシアは11年から参加する。毎年秋のASEAN首脳会議の後に開かれる。 (共同)
◇
日米首脳会談 調整つかず見送りに
http://mainichi.jp/articles/20160909/k00/00m/030/084000c
毎日新聞2016年9月8日 21時15分(最終更新 9月8日 21時15分)
日米両政府は8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせて調整していた安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談を見送った。日本政府筋が明らかにした。
両首脳が参加した東アジアサミットの終了時間が予定より約2時間遅れたことなどで、双方の都合が付かなくなったため。日米首脳会談は実現すれば5月の三重県志摩市で開催して以来となる予定だった。日本政府筋は米側が会談を呼びかけたと説明している。【前田洋平】
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