http://www.asyura2.com/16/senkyo212/msg/405.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52148835.html
2016年09月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<空砲の安倍・日本会議>
先にG7を取り仕切った安倍・日本会議の、中国・杭州G20サミットではどうだったか。既に事務方で宣言文は出来ていた。したがって、議長国・習近平の独演会と各国間の首脳会談に注目が集まったG20となった。気負いこんだ安倍の中国叩きは、言いっぱなしの空砲で終わったようだ。宣言文に盛り込まれることはなかった。
<孤立無援>
会場にはASEANメンバー国のシンガポール・インドネシア・タイ・ラオスからも首脳が参加していたが、安倍発言には無しのつぶてとなった。
孤立無援の日本を印象付けていた。むろん、G7各国首脳も無視したし、直前の仲良しを演出したロシアのプーチンは、習近平との首脳会談で中露蜜月を内外に誇示していた。
<必死の中国との首脳会談>
一番多忙の習近平は、全体会合のほか各国との個別の首脳会談を次々とこなしていた。この中には、最悪の外交関係にある日本は含まれていなかった。日本無視?の印象さえ与えていた。
日本排除に安倍の事務方は必死で食い下がった。ようやくセットしたものの、それはG20閉会後となった。結局、中国のテレビには5日の時点で、安倍の出番は全くなかった。
<「関係改善」に反対できず>
開口一番、習近平から「関係改善に努力したい」という包容力のある発言に安倍も反対できなかった。現在の日中関係は戦後最悪である。有事を予想する向きも専門家の間には出ている。これ以上の関係悪化は、双方にマイナスである。
いざという場面で、ワシントンが有事に踏み切れるか?NOであろう。テレビ映像でも、習近平とオバマは2度も会見している。二人だけのサシの会談もしていた。
<寛容作戦に満足した中小・途上国>
おそらく、これだけの優雅な規模での国際会議を主宰出来る国は、ほかにないだろう。参加国首脳は、中国の「おもてなし」に十分満足したであろう。
歓迎夕食会のあとの芸術の夕べは、テレビ映像でもその圧倒的な迫力が伝わってきた。しばし、最後の花火に各国首脳が立ち上がって、拍手の手を止めようとしなかった様子が印象的だった。オバマ・プーチン・メルケルの態度から、そのことをうかがうことが出来た。
西湖を象徴する「協力の橋」をイメージするかのように、今回のG20は中小国・途上国に十分配慮した経済政策を具体化したものだ。日本が期待した尖閣・南シナ海問題は、彼方にかすんで見えなかった。
そういえば、韓国の朴大統領との会談でも、習近平は米国の新型ミサイル設置に「反対」と表明したものの、そのことで相手を追い詰めようとはしなかった。ポスト朴の後継者になるかもしれない国連事務総長の潘基文を意識している?とも受け止めた。
<富の配分と原発ゼロへ>
世界経済は厳しい。問題は格差である。貧富の差を解消する、富の配分を公平にすることである。これが先進国のみならず、中小国の難題であり、これが争いの根源となっている。今回の画期的成果はというと、地球温暖化に向けた「パリ協定」が、いよいよ日の目を見ることである。地球を破壊した人間が、地球に反省・謝罪する時代の到来である。原発ゼロの日本が、日本政府の課題といっていい。
2016年9月6日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK212掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。