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カリモフ・ウズベキスタン大統領の逝去に際する安倍総理大臣発ユルダシェフ上院議長宛メッセージ
平成28年9月3日
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本3日,イスラム・カリモフ・ウズベキスタン大統領(H.E. Mr. Islam KARIMOV, President of the Republic of Uzbekistan )の逝去に際し,安倍晋三内閣総理大臣は,ニグマティッラ・ユルダシェフ上院議長(H.E. Mr.Nigmatilla YULDASHEV, Chairman of the Senate of the Oliy Majlis of the Republic of Uzbekistan)に宛てて,心からの哀悼の意を表するメッセージを発出しました。
メッセージにおいて,安倍総理大臣は,カリモフ大統領が独立後の困難な時代に卓越したリーダーシップを以て,ウズベキスタンに豊かな発展をもたらしたことに心からの敬意を表しました。また,カリモフ大統領が今まで尽くされた努力の上に築かれた強固な日・ウズベキスタン関係をさらに発展させていく考えを表明しました。
カリモフ大統領の逝去に際しては,麻生太郎副総理兼財務大臣,岸田文雄外務大臣ほかからも哀悼のメッセージが発出されました。
関連リンク
カリモフ・ウズベキスタン大統領葬儀への滝沢外務大臣政務官の出席(平成28年9月3日)(報道発表)
ウズベキスタン共和国
欧州局 中央アジア・コーカサス室
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000118.html
中央アジア、不安定化の懸念 ウズベク大統領死亡
2016/9/3 20:38
【モスクワ=古川英治】四半世紀にわたり独裁体制を敷いた中央アジア・ウズベキスタンのカリモフ大統領が死亡した。後継体制は不透明で政情不安に陥る可能性がある。長期独裁が続く構図は周辺各国に共通する。資源安などにより各国の景気は悪化しており、反政府デモやテロを抑え込むため強権に拍車がかかっている。ウズベクに政治的空白が生じれば、中央アジア全体の治安が不安定化する懸念が高まりそうだ。
カリモフ氏の葬儀は3日、サマルカンドで行われた。2日の死亡発表を受け、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席、旧ソ連諸国の首脳らが相次ぎ哀悼の意を表明した。
旧ソ連時代から絶対的な権力を誇示したカリモフ氏の後継体制は不透明なままだ。葬儀委員長を務めたミルジヨエフ首相らが後継候補と見られているが、側近や親族などの権力闘争が激化する可能性がある。
周辺の中央アジア各国の体制も同じ構図にある。カザフスタンでは、旧ソ連時代から権力の座に君臨するナザルバエフ大統領(76)の後継体制が見えない。タジキスタンのラフモン大統領(63)は今年、「終身大統領」を視野に自身に限って当選回数を制限しない憲法改正を強行した。
カリモフ氏ら各国首脳は反対派を弾圧し、独裁的な地位を固めたが、景気悪化で不安定さが増している。石油・天然ガス輸出に依存するカザフやトルクメニスタンは原油安の直撃を受け、通貨が急落、インフレが国民生活を追い詰めている。資源に乏しいタジクやキルギスは、ロシアに出稼ぎする労働者による送金減少の打撃を受ける。
カザフなどでは反政府デモが頻発。5月には首都アスタナや最大都市アルマトイなど各地でデモが広がり、治安部隊を投入して抑え込んだ。7月にはアルマトイで治安機関を狙ったテロが起き、当局はイスラム過激派の犯行と断定した。
中国とロシアの間に位置する中央アジアはアフガニスタンに隣接し、対テロの要衝でもある。米国はアフガンでの戦争の際にウズベクとキルギスに軍事基地を置いた経緯があり、各国の強権への批判を抑えてきた。最近はアフガンなどから中央アジアに過激派が流入する懸念も指摘される。
ロシアはウズベクの体制移行を勢力拡大の好機と捉えている。ロシア主導の軍事同盟や経済圏構想に参加する他国と比べ、カリモフ氏は独自外交を展開していた。新シルクロード構想「一帯一路」を掲げる中国の影響力が強まる中、ロシアは対テロをてこに中央アジアで軍事増強に動く。
中国にとっても中央アジアが不安定化し、イスラム過激派の動きが活発になるのは懸念材料だ。イスラム教徒が多い中国の新疆ウイグル自治区などにまで悪影響が及ぶ恐れがあるからだ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM03H5Q_T00C16A9FF8000/
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