政界地獄耳　行政と地元紙の新しい関係
http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1704287.html
2016年9月3日8時28分　日刊スポーツ

　★１５年、自民党は安定期に入り若手の議員（といっても６０歳を過ぎているが）の不規則な発言が目立つようになった。それは本音とも、警告ともとれるものだが、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」「懲らしめないといけないんじゃないか」といった言葉が会議で飛び交い、懲らしめの手段として、「広告なんかは自粛すべきじゃないか」などの発言もあったという。党幹部は厳重注意としたが当該議員は「言論の自由」とうそぶき「問題はない」として再度幹部から注意を受けた。

　★そういう風潮が遠因にあるのか、新潟県知事が突然４選目出馬表明しながら撤回した。その際地元紙、新潟日報を厳しく批判した。事態の全体像はまだつかめないので予断を許さないが、県内に原発を抱える知事は安全性確保で東京電力と厳しく対立しており、新聞には電力会社からの広告が増えているとの指摘もあるという。何やら先の自民党の発言の前段で、まず広告を出稿し続けた後、引き揚げるといわれたら現場は広告を維持したいと思い…とあらぬ想像をしてしまう。

　★一方、人気はあるものの自由な発言が誤解も生みやすい福岡市長は地方自治体の若手のホープだ。ここでは福岡市からの広告出稿が地元の西日本新聞に増えて、同紙が市政のチェックが甘くなっているのではとの指摘があるという。いずれも両紙の名誉のためにいうが真偽の問題ではなく、公器としての新聞と商業紙としての新聞のはざまの問題で、すべてのメディアに当てはまる悩ましい問題だ。ただ取材先に対して律し、独立していることを証明することは難しい。だからこそ日常の営みと読者の支えが必要だ。行政と地元紙の関係も新しい時代に入るべきだろう。（Ｋ）※敬称略

コメント
1. 2016年9月03日 13:49:31 : 5xPbGhMzyc : QIxaDZzieyc[7] ▲△▽▼ 泉田新潟県知事を攻撃する新潟日報 の行き先は購読者が決める事になる。
2. ひでしゃん[1559] gtCCxYK1guGC8Q 2016年9月03日 14:59:47 : gGm9JjUVRo : 5laPAznHrxc[4] ▲△▽▼ 福岡県居住で西日本新聞を購読している 川内原発再稼働の際は西日本新聞は大車輪の活躍をした 伊方原発再稼働の際も毎日細かく報じている 既成事実の積み上げに一所懸命の様子 住民の避難対策も不備のままで 電力業界からの広告収入が経営に大きな影響を与えていることは明白 九州電力は他と同様電力の地域独占の弊害が顕著だが 九州電力に対抗する筈の電力小売り業者が出てこない 原油価格が三分の一の水準にもかかわらず燃料費調整額は微々たるもので電気料金単価は諸外国の２〜３倍の高止まり状態 川内原発は再稼働したが 廃炉や高濃度放射性廃棄物問題は誰が責任負担するのか？ 困難な問題は先送りして目先のカネ儲けに目が眩んでいるとしか思えない 高濃度放射性廃棄物の処分は現在の立地か所でそのまま保管継続？ 原発は消費地に立地すべき 危険物を僻地に押し付ける根性が狂っている 目先のカネに飛びついたツケを現在及び未来世代が負担する構図は福島第一で学んだ筈

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