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安倍昭恵夫人が語った「非戦の決意」と、安倍首相「真珠湾訪問の可能性」 【独占インタビュー】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49517
2016年08月23日(火) 現代ビジネス編集部
真珠湾攻撃で亡くなった兵士の名前が刻まれたプレートを見つめる昭恵夫人【撮影・現代ビジネス編集部】
8月22日、ハワイのパールハーバーを訪問し、真珠湾攻撃で亡くなった約2400名の犠牲者に祈りを捧げた安倍昭恵・首相夫人(その様子を報じた記事はこちらから)。「現代ビジネス」編集部は昭恵夫人に同行し、アリゾナ記念館で献花を済ませた直後に、インタビューを行った。
■記念館で驚いたこと
「ハワイには何度も来たことがありましたが、パールハーバーを訪れたことはありませんでした。いつか訪問したいという気持ちは、常にもっていました。
この一年、戦後70年ということで、戦争について考える機会がたくさんありました。今年5月には、オバマ大統領が被爆地・広島を訪問し、17分間のスピーチで平和の尊さを訴えました。そのスピーチに感動を覚えながら、日本もアメリカも、お互いに過去を振り返り、そして、さらに前に進む時期に来たのだな、と気づきました。
そんな中、真珠湾攻撃から75年の節目の年に、パールハーバーを訪問し、亡くなった方々に祈りを捧げたいと思ったんです。
もちろん真珠湾攻撃については知っていました。しかし、それは歴史の授業で習った程度の知識でしかありません。実際に現地を訪れ、展示物を見て、現地の人々の話を聞かなければ分からないことがあります。私は、それを知りたかったのです。
私たちには、次の世代に歴史の記憶を託していく義務があります。しかし、その歴史について、実際にふれて学んだものと、教科書で習ったものとでは、伝えられるものがまったく違うと思うのです」
――実際にアリゾナ記念館を訪れてみて、どんなことを感じましたか。
「真珠湾攻撃が、どれだけ痛ましいものであったかを、改めて知りました。またアリゾナ記念館の下に眠る戦艦アリゾナからは、いまも少しずつ海中に石油が漏れていることを知り、75年経っても戦争の跡が生々しく残っていることに心が痛みました。
【撮影・現代ビジネス編集部】
一方で想像していた以上に、アメリカが冷静に歴史を振り返っていることも感じました。というのも、展示された資料を見ていると、日本軍が残忍だった、というようなことが書かれているわけではありません。正直に言うと、来る前はもっと″怒り″が全面に出された施設なのかと思っていました。
ところが、展示物を見ると、日本には日本の経済的な事情、国際社会の中での苦しみがあった、というような説明書きが随所にありました。『リメンバー・パールハーバー』という言葉が、怒りや憎しみの代名詞ではないと気づくとともに、アメリカが成熟した民主主義の国であり、そして日本とアメリカがそうした歴史を踏まえたうえで成熟した関係を築いている、ということをあらためて実感しました。
もう一つ印象的だったのは、戦前の日本とアメリカの文化やスポーツなどの交流についての展示があったことです。そうした豊かな交流があっても、悲惨な戦争が起きることがあり、そして戦争が起こればそのつながりは一瞬で消えてしまう。私たちは、その過ちを繰り返してはならない――その決意を強くしました」
■首相は神妙な面持ちで
――アリゾナ記念館はチケットを求める人が朝早くから行列ができるほど、アメリカ人にとっては人気があります。一方、日本人向けのハワイのガイドブックなどを見ると、真珠湾のことやアリゾナ記念館のことは、記述が少ないように思います。実際、記念館では日本人の観光客はほとんど見かけませんでしたね。
「だからこそ、なおさら訪問した意義があったと思います。オバマ大統領が広島を訪れたことで、アメリカ人をはじめとする外国人の方が、広島にたくさん来るようになったと聞いています。私にそこまでの力がある、とは言いません。しかし、少しでもパールハーバーを訪れる人が増えて、先の戦争について、犠牲者について、考えてくれるなら、嬉しいことだと思います」
――それこそ安倍首相が真珠湾を訪問すれば、さらに注目が集まり、多くの日本人が訪れるようになるかもしれませんね。オバマ大統領が広島を訪問したことを受けて、安倍首相も真珠湾を訪問すべきだという声が聞こえてきます。昭恵さんは、その可能性についてどう思われますか?
「夫は夫、私は私ですから、行ったほうがいい、と進言したりはしません。でも、夫も訪問したいと思っているかもしれません。私が『パールハーバーに行ってきます』と伝えたところ、神妙な面持ちをしていましたから」
現地では、真珠湾攻撃の生存者とも交流した
――昭恵さんが真珠湾を訪問したのとほぼ同時刻に、安倍首相はリオ五輪の閉会式で次の東京五輪のPRを行いました。それぞれが世界に向けてメッセージを発信していますが、昭恵さんは、ご自身の役割についてどのように考えていますか?
「まず、私はこの世界で最も尊重すべきものは平和であると考えています。そこで、平和な世界を築くために、私にできることはなんだろう、ということはよく考えます。
主人は、日々世界各国の首脳と話し合う中で、国際協調に取り組んでいます。彼が日本の平和のため、世界の平和のために懸命に努力していることは、間違いありません。しかし、これは日本に限ったことではありませんが、権力者はなかなか理想ばかりを語っていられません。『平和、平和』と口にしても、国際政治では必ず利害が衝突してしまいますから。
だからこそ、私は理想を語るのです。平和な世界を築くためには、力なき人たちの横のつながりを強くしていくことが大事だと思っています。それは、女性や子ども、そして貧困に苦しむ人たちだったり、少数民族だったり、LGBTの人たちだったり、障害を持った方々だったり…。そうした人たちに会い、苦しみについて聞き、解決の手段を考え、同じように苦しんでいる人たちが手を取りあうきっかけをつくる。それが、私の役割だと思っています」
■たとえ批判を浴びても
――今回パールハーバーを訪問することは、政府や省庁の関係者には一切伝えなかったと聞いています。事前に知らせていれば、訪問を反対する声も出たかもしれません。昭恵さんの行動や取り組みについて批判的にみる方もいらっしゃると思うのですが、どう受け止めていますか?
「繰り返しになりますが、そうした反応も含めて、議論のきっかけ、その問題について考えるきっかけとなれば、と思っています。私は先日、ヘリポートが建設される予定の、沖縄・高江に行ってきました。実際にこの目で、なにが起こっているのかを見たい、声を聞きたい、という想いからだったのですが、『一体、何をしに来たんだ』というご批判も多数いただきました。
…あまり都合よく解釈するわけにはいきませんが、この一件で、高江について、沖縄について初めて考える機会を持った方も、少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。たとえ批判を浴びたとしても、そのきっかけを与えられたなら、それも意味があることではないかと思うのです。
寄せられる批判の声にも耳を傾けながら、平和な世界を築くために、私にできることは何かを考え、これからも動き続けたいと思っています」
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