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2016年08月19日 「ジャーナリスト同盟」通信
<ロ事件の核心を天野医師が再度暴露>
多くの国民も、かのワシントンから突如、ぶち込まれたピーナッツが、田中角栄の心臓に向けられたことに疑問を呈してきたが、筆者もそんな一人だった。というのも、5億円ではなく、21億円をロッキード社が、右翼のドンである児玉誉士夫経由で政界に流していたためである。本丸は児玉事件であったが、いつの間にか田中事件へとすり替えられてしまった。児玉の21億円をまんまと蓋をかけてしまった。その内幕を天野恵市医師が暴露してくれた。「月刊日本」の8月号のロ事件40年を記念して同医師が、「新潮45」2001年4月号に載せた手記を、今回、インタビューに答える形で真相を再現した。児玉の証人喚問を封じ込めた人物がいたのだ。
<犯人は東京女子医大教授(当時)の喜多村孝一>
国会は児玉の証人喚問を決定したが、実現しなかった。犯人は児玉の主治医・東京女子医大教授(当時)の喜多村孝一だった。彼が国会に対して「児玉は脳血栓による脳梗塞の急性悪化状態にある」という診断書を提出したためだ。
児玉は数日前にゴルフをしていた。ゴルフ場内でのレストランの支払いレシートも見つかっていた。それでいて?
かくして国会は、真偽を確かめるために、独自に医師団を結成して児玉邸に派遣した。結果は、喜多村の診断書を裏付けるものだった。だが、国会医師団が児玉邸に向かった昭和51年2月16日の午後10時ごろ。その数時間前に喜多村が先回りして薬物を注射していた。ここが天野医師の目撃証言である。
犯人は喜多村というのだ。これで真相は明らかとなった。筆者はこれで納得した。児玉潰しの犯人グループの存在を裏付けている。
<薬物注射で児玉潰し>
右翼・暴力団のドンである児玉と岸信介・大野伴睦・河野一郎・中曽根康弘・渡辺恒雄の深すぎる関係は、よく知られている。
軍用機利権は岸と中曽根が突出している。児玉もそうだが、CIAとの関係も有名である。
「国会医師団に先回りして児玉邸に赴き、児玉にフェノバールとセルシンを注射した喜多村」と天野医師は暴露した。「この注射によって生じる昏睡状態は、重症脳梗塞と酷似」とも指摘する。
さて問題は、だれが喜多村に薬物注射を指示したのか?この方程式を解くのはそう困難ではない。小学生でもわかる謎解きである。
<黒幕はNWライン?>
ロ事件が発覚したのは、昭和51年2月5日。その直後の10日に児玉証人喚問が決定。犯人グループは、この5日の間に児玉を眠らせる謀略を進行させた。12日に喜多村が「児玉証人喚問は不可能」と記者会見。14日の国会に脳梗塞の診断書を提出。16日に国会医師団が児玉を診断、喚問は不可能と結論づけた。
問題の16日の午前中、往診の準備をしている喜多村に対して「何をされるのですか」と尋ねたところ、彼は「これから児玉様のお宅へ行ってくる」といった。「国会医師団が児玉邸に派遣されるのに、何のために行かれるのですか」「国会医師団が来ると、児玉様は興奮して脳卒中を起こすかもしれない。それでフェノバールとセルシンを打ちに行く」「そんなことをしたら大変なことになりますよ」「児玉様は僕の患者だ。口を出すな」
ちなみに天野医師は、当時、喜多村の部下で助教授だった。勇気ある天野証言に納得するほかない。彼はその後に児玉邸で、自ら治療に当たっている。この証言が事件直後なら大反響を呼んだであろうが、むろん、その場合、天野医師は殺害されるだろう。
「児玉ルートが秘匿されたことで、流れは角栄1本に絞られる。検察もその流れを助長した。三木内閣とマスコミが一体となって、ワシントンの謀略に従って、疑獄事件を矮小化してしまった」ものであろう。無念の極みである。結果として、NWラインが生き延びてしまったことになる。ここは筆者の分析である。
この世に悪運のつよいものがいる。
<背後に暴力団幹部の情婦と喜多村>
銀座など歓楽街で働く女性の多くは、やくざの配下である。やくざは美女を次々とレイプすると、歓楽街に有無を言わせずに押し込んでしまう。そこへと素人が出向いて女性と親しくなると、突然、目の前にやくざが現れて「俺の女に手を付けたな」といって脅される。これは日常茶飯事である。特に政治家・文化人がこの罠にはまると、やくざの脅しは果てしなく広がってゆく。
「喜多村もそうだった」と天野は指摘する。喜多村の上司が児玉に頼んで、問題を処理したという。筆者は同じようなケースを中曽根派の若手代議士から聞いたことがある。暴力団がらみの事件が、児玉の出番を作ってくれる。
ここには麻薬・覚せい剤が絡んでいるため、やくざ・暴力団もまた暴利を得てウハウハなのだ。筆者は「木更津レイプ殺人事件」を追及する過程で、こうした実態をつかんで衝撃を受けている。
喜多村が「児玉様」の主治医になれた背景といっていい。
黒幕は両者の関係をよく知る人物である。
月刊誌「月刊日本」の成果であろう。
2016年8月19日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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