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陛下の「お気持ち」のあて先は成熟した日本国民
http://79516147.at.webry.info/201608/article_86.html
2016/08/11 21:57 半歩前へU
▼天皇こそが平和主義の象徴
神前格さんが、天皇陛下のビデオ・メッセージ「お気持ち」に対する金子勝・慶大教授ら各氏のコメントをまとめているので一部を紹介する。
神戸女学院名誉教授・内田樹
▼誰も言わないでしょうけれど、陛下の言葉が聴き手の胸にしみいるのは、そこに“国民に対する敬意”と“国民への祝意”がはっきりと感じられるからです。政治家たちの言葉があれほど空疎なのはなぜか、その理由もそこから知れるはずです。
▼「お言葉」について。コンテンツよりも「宛て先」が重要だったと思います。宛て先は「私の言葉を受け止め、理解し、共感できるほどに知性的・感性的に成熟した日本国民」でした。実体的にそのような国民が実在するのかどうかは別として、あえて「それ」を聴き手に想定した。
慶大教授・金子勝
▼天皇陛下が「生前退位」の意向を表明した。陛下の現行憲法遵守の姿勢は明らかで、憲法の規定にない事態でも皇室典範という法律の変更で十分に対応できる。アベは軽々しく緊急事態条項で改憲を語るが、災害対策法の範囲で十分に対応できるのです。
▼戦後直後は天皇の戦争責任を問う声があったが、いまや戦争責任を投げ捨て歴史修正主義のアベ極右政権が誕生したことで、国内外で天皇こそが現行憲法の平和主義の象徴だと報じられる時代になった。この逆転こそが日本の右傾化と保守リベラルの解体状況を象徴する。もはや自民党は保守ではないのだ。
戦史研究家・山崎雅弘
▼メッセージの動画を昨晩改めて見たが、国民に対して「対等」とまでは言わないにせよ、信頼している相手に、内心を率直に語りかけておられるという印象を改めて抱いた。最後に「国民の理解を得られることを、切に願っています」と述べたあと、軽く頭を下げられたのも印象的だった。形式の儀典ではない。
▼評論ではなく、天皇問題について責任の一端を負う国民として、メッセージの文面から受けた印象を述べると、非常にシンプルでストレートな、わかりやすい言葉で問題の所在を簡潔に示されていると感じた。昨日も書いたが、ボールは我々の側に投げられている。他人事として傍観する気にはとてもなれない。
▼天皇が口にされた言葉は、日本国憲法と憲法尊重・擁護・義務を徹頭徹尾、貫いたもので、昨今の政治家が口にする粗暴な「権力行使の恫喝」の言葉とはまったく異質なものだと、私は強い感銘を受けた。
▼天皇のメッセージ放送が終わって10分ほど後に、安倍首相が行ったコメントは、拍子抜けするほど中身の無いものだった。裁判で負けた側の国や企業がよく使う「重く受け止める」という言葉を用い、一礼もせず逃げるように立ち去った態度に驚いた。
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