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「ぼんやりしてたら大変なことになる。憲法守れの声が湧いてほしい」市原悦子さん
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-12189281460.html
August 11, 2016 かばさわ洋平
ぼんやりしてたら大変なことになる。憲法守れの声大きく!
戦争童話朗読を30年にもわたって続けている市原悦子さんが、今こそ憲法守れの声を大きくしていかなければならないと訴えています。戦後71年の夏、戦争の悲惨さを引き続き語り継ぐことは本当に重要であり、みんなが声をあげていくことで変わっていくという言葉をかみしめて私も声をあげていきたいと思います。
赤旗日曜版 8/14
私は終戦から3年後の1948年に疎開から千葉市に戻り、中学の演劇クラブに入りました。軍国主義一色のなかで青春を過ごし20代と若かった顧問の岩上廣志先生は、演劇を通して教育にあったといいます。「1人ひとり違っていいんだ。みんな主役だよ」って。歌う人、衣装を縫う人、絵を描く人・・。みんなを平等に愛してくれました。1人ひとりが輝けばいいんだと。先生は、敗戦を迎えて、憲法と教育基本法ができた時、希望の光を見たといいます。
ずっと後になって、先生のお兄さん2人が戦死していたと知りました。先生の中に、戦争への怒りがあったんですね。当時のこんな光景も目にやきついています。校長先生が腕まくりをして、校庭の周りのドブさらいをしていました。学校で一番えらいひとがこんなことをするんだと。13歳の私は何ともいえない安心感につつまれたことを忘れません。
岩上先生は88歳の今も、つえをつき、国会前に通っています。改憲や原発、教育を昔に戻そうとする動きが許せないのでしょう。
私は、NHKの元兵士の証言記録などのドキュメンタリー番組を録画し、くぎ付けになってみています。戦争を体験した人の声は貴重です。戦争が始まると、いかに止められない流れになるか。人を狂わせるか。80〜90代の元兵士の「いまだにうなされる」という言葉、助からない兵士を薬殺した元看護師の苦しみの顔。本当の戦争を知る人の話を聞くと、たたき起こされるように目が覚めます。これらの作品のますますの放送をお願いします。
ぼんやりしてたら大変なことになります。関心の無い人もまだまだ多い。もっといろんなところで、「憲法を守れ」という声がふつふつと湧いてほしい。みんなが声をあげれば変わっていくと思うんです。
中略
平和や人権、女性の権利は、昔から当たり前にあるものではありません。声をあげれば弾圧され、命さえ奪われた時代に、身を張ってたたかった先輩がいたから今がある。自由と権利を求めてたたかった先輩たちに敬意を表し、「私たちもしっかりしましょうね」と呼びかけたいんです。
今、理不尽なことがいっぱいです。沖縄の人たちの気持ちを無視した米軍基地建設、福島の事故の後始末もできないのに、原発再稼働。唯一の被爆国の果たすべきことを、しっかり考えなくてはと思います。
安保法制や憲法の問題では、シールズの若者や若いお母さんたちが、「戦争はいやだ」と自分の言葉で声をあげて、がんばっていますね。俳優の仲間にも励まされます。「非戦を選ぶ演劇人の会」や渡辺美佐子さんたちの女優グループ、吉永小百合さん。長年、平和の朗読を続けています。
私も今村昌平監督の「黒い雨」に出演したことがあります。”私財をなげうってでも原爆の悲劇を伝えるんだ、原爆を許さない”という監督の心意気。私も世界から飢えと戦争をなくすために読み続けます。
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