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2016-08-08 01:54
今日8日、今上天皇が生前退位に関する「お気持ち」をビデオ映像で国民に伝えるという。(・・)
以前から書いているように、mewは、常に国の平和と国民の安寧を願っている今上天皇のファンなのだけど。既に80歳を超えている上、いくつか大きな病気をしていることを思うと、本人が望むのであれば生前退位をして、ゆっくり過ごして欲しいと考えている。<本人が行いたいと欲する被災地などへの訪問は続ければいいとも思うし。(**)>
TV、新聞などのメディアは、天皇の公務のスケジュールがいかに過密かという説明をしていたのだけど。
たとえば、『牧嶋博子(TBS報道局解説委員)「今年6月のご公務を見ていただきたい」とスケジュールを示した。1日から30日まで行事がびっしりで、休みは土曜日が2回、日曜が3回だけ。週休2日にもならない。「被災地のご訪問もヘリで移動されたりと過密スケジュールです。また、火曜と金曜に『ご執務』とあるのは、国会で成立した法案などに目を通して署名するという仕事」
葉山でも12日にはご執務の書類が届いていた。「国会閉会前には大変な数になります。82歳という年齢では、若い時のようにこなすのは難しい状況になっているんです」(J−CASTニュース16年7月15日』
実際のところ、天皇の一番大事なかつ大変な務めは「宮中祭祀」であって。(TVなどが、これも行事に入れているのかは「???」なのだけど。)mewは、これが高齢の天皇の負担になっているのではないかと思うし。そのことをTVなどは、もう少し国民に知らしめていいように思う。(++)
<機会があれば、改めて書きたいが。深夜に特別な方法で身を清めて、寒い中、何時間も祈りの儀式を行なうなんて祭祀が、いくつもあるのだから。_(。。)_ただ、これらの祭祀は天皇と宗教を結びつける面があるので、メディアは大きく取り上げないらしい。(-_-)>
また、今上天皇は、87歳で亡くなった昭和天皇のことを見ていて、さらには今後の皇室のあり方、皇位継承のことなども考えて、もう10年以上前から(小泉政権の頃から?)、宮内庁の役人に「お気持ち」を述べていたという。(・・)
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小泉政権は、その「お気持ち」を受け止めて、生前退位や女性の皇位継承をできるように皇室典範を変えることを検討していたのだけど。万世一系を重んじる安倍晋三氏らの超保守派の議員、識者は、女性(or女系)への皇位継承を認めないため、彼らの大反対によって法改正が実現しないまま、今日に至っているのが実情だ。(~_~;)
生前退位に関しては、以前から検討されていたそうなのだが。政府の圧力や天皇の恣意で、天皇が退位するのは望ましくないという理由で、慎重な人たちが多いとのこと。<これは一理あるかも知れない。かと言って、天皇も高齢化して行くと思われる中、退位時期が選べず公務や祭祀を強制するのは、あまりにも酷ではないかと。天皇に国民同様の基本的人権があるのかないのか、という憲法の論点があるのだけど、かなりの人権侵害だよね〜。^^;>
また、男性への皇位継承を求める人たちの中には、秋篠宮の悠仁親王を将来、皇太子、天皇にしたいと願っている人が少なからずいて。そのために今回の生前退位に反対する人もいるという。
今の皇太子・徳仁親王が皇位を継承して、天皇になった場合、悠仁親王は天皇の長子(皇太子=次期天皇)には当たらないため、皇位継承できなくなる可能性があるからだ。^^;
ちなみに自民党の改憲草案の前文は、「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって」という言葉から始まっているのであるのだが。<戴く(いただく)・・・敬意を表して高くささげる。頭上におしいただく。敬って自分の上の者として迎える。あがめ仕える。>
何だか彼らは、自分たちの時代錯誤の感覚や思想に基づく国づくりロマンのために、却って彼らが敬って、大事に思っているはずの天皇を苦悩させているような気がしてしまうmewなのだった。(@@)
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『天皇陛下は8日午後3時から、象徴天皇としてのお務めについて、ビデオメッセージでお気持ちを表明される。陛下が文書を読み上げる形で10分前後、語りかけられる。
陛下は、生前に皇太子さまに皇位を譲る「生前退位」の意向を周囲に示しているが、お気持ち表明では国政への関与を禁じた憲法に配慮し、「退位」に直接触れることは避けられる見通し。
宮内庁は、陛下のお気持ちを国内外に広く伝えるため、ホームページに映像のほか、日本語全文と英訳した文書を掲載する。(産経新聞16年8月7日)』
『典範改正、先送りの歴史=「女性天皇」「女性宮家」案−生前退位
安定的な皇位継承をどう確保するか。皇族減少にどう対処するか。こういった問題意識から、政府は近年、皇室典範の見直しに取り組んできた。2005年に小泉内閣は「女性・女系天皇」を容認、12年には野田内閣が「女性宮家」を創設する案をそれぞれ打ち出したが、典範改正への根強い慎重論を背景に、その都度、実施が先送りされてきた。
小泉純一郎首相(当時)は05年1月、男系男子に限られている皇位継承の在り方を見直すため、私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」を設置した。皇室では当時、秋篠宮さま以来40年近く男子が誕生しておらず、皇位継承の安定性が損なわれかねないと危ぶまれていた。
有識者会議は同11月、「女性天皇」や、母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」を容認する最終報告書を取りまとめた。政府はこれを基に、皇室典範改正案の国会提出を目指した。
だが、翌06年2月に秋篠宮妃紀子さまのご懐妊が明らかになると、安倍晋三官房長官(当時)は「大切なのは静かに見守ることだ」などと典範改正に慎重論を唱え、見直しの機運は急速にしぼんだ。同9月の長男悠仁さまのご誕生で、当面は男系男子による皇位継承が維持できる見通しとなり、改正は見送られた。
旧民主党政権の11年には、野田佳彦首相(当時)の下で、女性皇族が結婚後も皇族の身分にとどまる「女性宮家」創設に向けた検討作業が始まった。女性皇族が結婚した場合は「皇族の身分を離れる」とした皇室典範の規定により、将来的な皇族減少への懸念が強まったためだ。
政府は12年10月、女性宮家の創設案と、結婚した女性皇族が国家公務員として皇室活動を継続する案を併記した論点整理を取りまとめた。しかし、同12月の衆院選で自民党が政権に復帰し、第2次安倍内閣が発足すると立ち消えとなった。
停滞していた見直し論議は14年、高円宮家の次女典子さまの結婚に伴う皇籍離脱などを契機に再び動きだす。皇族減少が一段と深刻化するとみて、政府は休眠状態だった内閣官房の皇室典範改正準備室に人員を再配置。政治問題化を避けるため、今年の参院選後から議論を本格化させる予定だった。(時事通信16年7月15日)』
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いくつかの世論調査の結果を見ると、天皇の生前退位を認める国民はかなりいるようなのだけど。
安倍首相らは、本格的な皇室典範の改正を行いたくないことから、今上天皇に限って退位を可能にする特別法の制定まで考えているという。^^;
『天皇陛下が「生前退位」の意向を持たれていることに関連し、現在の天皇陛下に限って退位を可能にする特別法を制定する案が、政府内で浮上してきた。
皇室典範を改正して退位を制度化するには難しい課題が多く、天皇の地位を不安定にさせかねないとの懸念が払拭できないためだ。
皇室典範は「天皇が崩じた(亡くなった)ときは、皇嗣(皇位継承順位1位の皇族)が、直ちに即位する」(第4条)と定めており、この規定を変更しない限り生前退位を実現することはできない。
皇室典範を改正して生前退位を制度化する場合、どういう状況の場合に認められるのかという条件と手続きを明確に規定できるかどうかが大きなポイントになる。将来の天皇が政治の圧力で退位させられる可能性や、逆に天皇が恣意(しい)的に退位する可能性を排除しなければならないためだ。(読売新聞16年8月7日)』
<先述したように、皇位継承のことも考えて、皇室典範改正に反対している人たちもいる。^^;>
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最近、ネトウヨから排除されつつあるらしい元ウヨ(?)の小林よしのり氏が、こんな意見を述べていたのだが。mewもほぼほぼ同感だ。(・・)
『<生前退位 こう考える> 小林よしのりさん
◆「女性天皇」一緒に議論を
現在の皇室典範には退位についての規定がありませんから、天皇陛下のご意向をかなえるためには典範の改正が必要になります。退位についてご自身で決めることすらできず、ご意向を示しただけで政治的発言ととらえられ、「憲法違反」と批判する人もいる。これ自体、とても異常なことです。典範にはもろもろの不備があり、改正の必要性は指摘されてきましたが、政治家はどうしても手をつけませんでした。わしに言わせれば政治の怠慢ですよ。
今の皇太子さまは、すでに天皇陛下が即位した年齢を超えています。陛下ご自身が、日本の象徴としての天皇像をつくるためにかけたのと同じ時間を、皇太子さまに与えたいと思われるのは自然なことです。
典範には天皇の長男を皇太子とする規定があり、天皇陛下が退位し皇太子さまが即位されると、次の皇太子が空位になります。皇位継承順位が一位となる秋篠宮さまは「天皇の子」ではないからです。
「皇太弟にすれば良い」という人もいますが、秋篠宮さまは皇太子さまと五、六歳しか離れていない。ともに高齢になっていき、極短期間での御代替わりになる可能性だってある。このままでは次世代に祭祀(さいし)も引き継げなくなります。
典範では、男系男子しか皇位継承が認められていません。皇太子ご夫妻に長女愛子さまがいらっしゃるのに、女だから皇太子にはなれないなんて変ではありませんか。わしは愛子さまが皇太子になるのが最も自然で良いと思います。
世界を見れば、英国のエリザベス女王にメイ首相、米国ではクリントン大統領候補、ドイツもメルケル首相と、女性が活躍している時代です。「男性の血脈こそが尊い」というばかばかしい男尊女卑の因習は、いいかげんやめるべきです。
次の天皇になる皇太子に愛子さまがなられた段階で、日本はこれまでとまったく違う地平が開けると思いますよ。天皇は日本の象徴ですから、世界中に「女性の時代」をアピールできる。日本も「女性活躍社会」と言うなら、女性・女系天皇も認めるべきです。
このまま男系男子しか認めなかったらどうなるか。男系に固執する一部勢力は「秋篠宮家の長男悠仁さまがいる」と言いますが、皇室に残る次世代の男子は悠仁さまお一人だけで、もし悠仁さまに男子が生まれてこなければ、そこで皇統断絶です。圧力が相当かかるでしょう。そんな環境に嫁いでくる女性がいるでしょうか。
女性宮家の問題も早く決着をつけなければいけません。現行制度では、女性皇族は民間人の男性と結婚したら皇族を離れます。しかし、女性宮家が認められると、結婚した男性を皇族に招き入れることになります。結婚適齢期を迎える眞子さま、佳子さまのためにも、早く決めるべきです。いつまでも自分の将来がわからないなんて酷ですよ。
生前退位だけでなく、女子への皇位継承、女性宮家の創設も一緒に考えるべきです。
(聞き手・石井紀代美)
<女性宮家> 最近では旧民主党政権が2011年、安定的な皇位継承の維持を狙い、女性宮家の創設を含めた皇室典範改正の検討をスタート。保守派の識者らからは「女系天皇への道を開く」などの反対意見が出た。整理した論点を12年に公表し「女性宮家創設の検討を進めるべきだ」としたが、その後の政権交代で立ち消えになった。
<こばやし・よしのり> 1953年、福岡県生まれ。ギャグ漫画「おぼっちゃまくん」の作者。92年、雑誌で「ゴーマニズム宣言」の連載を始め、政治的、社会的な問題をテーマにするようになる。皇室に関する著作に「天皇論」「新天皇論」などがある。(中日新聞16年8月7日)』
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そして、今上天皇の「お気持ち」がしっかりと国民に伝わって、国民の後押しによって、少しでも早く生前退位や皇位継承の法改正が実現できるといいな〜と願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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