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政策に疑問符 ほとんど思いつきに見える小池知事の公約 金子勝の「天下の逆襲」
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2016年8月2日 金子勝 慶応義塾大学経済学部教授 日刊ゲンダイ 文字お越し
劇場型政治では何も解決しない(C)日刊ゲンダイ
都知事選は事前の予想通り、小池百合子が当選した。しかし、本当にこの結果でよかったのだろうか。
彼女の本質は、EU離脱をあおりながら保守党党首選に出馬しなかった英国のボリス・ジョンソンや、米国のトランプ大統領候補と変わらないように思う。
それは、最初に都議会自民党という敵をつくり、それと戦うことで、有権者の注目を集めようとする選挙手法によく表れていた。常に相手が既得権益であり、自らを既得権益と闘う正義の改革派に仕立てる小泉劇場の焼き直しである。これから中身のないあおるだけのワイドショー的な劇場型政治が行き交うだろう。それで何かが解決するだろうか。否である。
報道によれば、舛添前知事の問題を調査するという小池百合子自身も決してクリーンではない。秘書が絡んだ不自然な政治資金の使い方が報じられている。
何より、彼女が訴えた政策も疑問符がつく。たとえば、待機児童問題である。保育園の規制緩和を進めるとしているが、面積や人数の規制を緩和した結果、幼児が劣悪な環境に置かれ、死亡事件まで起きていることを知らないのだろうか。働く母親は、そんな保育を求めていない。空き家を活用するともいうが、空き家は、駅の近くなど便利な場所にはほとんどない。利用者には、かなり不便だろう。彼女は介護士や働く女性の声を聞いていないのではないか。
首都圏の通勤地獄を緩和するために、電車を2階建てにするという公約にいたっては、ほとんど思いつきだろう。
結局、この都知事選も、人気投票のようになってしまった。でも、東京都のような巨大都市のリーダーは、全人格が問われてしかるべきだと思う。猪瀬都知事や、舛添都知事も、人格が問われたように思う。
しかし、2週間の選挙戦で、有権者はどれほど小池百合子の本質が分かっただろうか。彼女も、意図的に自分のホンネを隠していた疑いがある。彼女の本質は強烈なナショナリストである。核武装を唱え、原発再稼働を推進し、日本最大の右翼組織「日本会議」との関係も深い。
ある意味、安倍首相とシンクロしている。日本の真ん中から、日本の右傾化が進んでしまうのではないか。
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