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東京都知事選挙の結果を受けて 残念を超えた恐ろしい結果に 大同団結のための多くの教訓を残した
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2016/07/31 22:32 弁護士 猪野 亨のブログ
小池百合子氏が当選となりました。開票率ゼロでの当確の発表ですが、出口調査では、小池氏が圧勝だそうです。
この人だけには当選して欲しくないという極右の小池氏の当選は、日本の将来に暗い気持ちにさせてくれるには充分です。
今回の選挙が示したものは「熱狂」というスタイルでもって当選までしてしまう恐ろしさです。
自民党都連側が騒げば騒ぐほど、小池氏が票を集めたということでしょうか。
石原慎太郎氏の「厚化粧」発言は、敵に塩を送るとまで酷評されました。
考えてみれば、以前、石原慎太郎氏は、「ババア発言」が問題とされたことがありましたが、東京都民はそのような発言など全く眼中になかったかのように石原慎太郎氏を選択していました。彼にとっては「ババア」も「厚化粧」も全く同じレベルのものだったのでしょうが、小池百合子氏という特定の候補者に対する発言としては致命的でした。
自民党都議会叩きという「熱狂」の演出にあたってはマスコミも一役買っていました。というよりもマスコミの力によるところが大きかったと言えます。
鳥越俊太郎候補への文春、新潮による謀略報道ともあいまって、お茶の間の女性票を獲得するには充分でした。
女性目線の強調というだけで票を吸い上げる状況まで作り出されたということでもあります。
「子どもの手を引いて訪れた40代主婦は、「期日前で小池さんに入れて来た。女性(都知事)になってもらいたい。女性の気持ちは女性にしか分からない」と得々と述べた。」(田中龍作ジャーナルより)
小池百合子氏だけの才覚による演出ではなく、マスコミによって作り上げられた「熱狂」です。
この程度の演出によって作り上げられた「熱狂」によって当選してしまう結末は、寒々とさせてくれます。
文春や新潮による謀略記事は、野党側の鳥越候補を追い落とすには充分な効果を発揮しました。
このような謀略記事が出た時点で、鳥越氏がどのような対応をしようとも勝負があったともいえます。
極右でありながらその政治姿勢をひた隠しにし、「女性目線」というイメージ選挙によって、鳥越氏から離反した女性票を吸い上げたということでしょう。
今回ほど、ひどい選挙妨害はなかったと思います。
今後もこのような謀略は都度、出てくることでしょう。民主主義にとっての危機的状況ともいえます。
今回の都知事選挙の情勢調査だそうですが、非常に興味深いです。鳥越氏の支持が落ち、自民党内の茶番劇という演出によって、両候補が上がっていく様子がよくわかります。マスコミによる鳥越当選阻止の力が働いたという状況です。
数値軸は伏せますが、今回の都知事選の情勢調査のグラフを横軸t(実施日)、縦軸p(投票意向≒支持率)で示したものです。真ん中が15〜17日に実施した序盤情勢の数字(t軸は16日に設定)です。 pic.twitter.com/rKzBi83x6M
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2016年7月31日
他方で、民進党は岡田克也代表が既に代表選には出ないと表明していますが、民進党内の右派勢力はこの選挙結果を受けて歓喜の声を上げていることでしょう。
今回の敗退の責任は、岡田代表にあるとは考えられませんが、追い落とすための口実になれば何でもいいということになります。
「岡田克也代表の代表戦辞退のもつ意味 日本では保守二大政党制は求められていない」
限られた条件と時間の中での対応ですから、これで民進党内で責任問題だというのであれば、ではどの候補だったら良かったのか、自分だったら、その候補の了承を取り付けることができたのかどうか、それを言うべきです。ましてや自分が代表の座につきたいならなおさらです。
選挙は、時の情勢によって勝敗も決まるわけだし、それがすべて代表の責任なるという話ではありません。
野党4党が推す候補が当選できなかったことが、野党の候補一本化に問題があったわけではないことは当然のことです。
もちろんですが、宇都宮健児氏が応援を受託しなかったからでもありません。
本来であれば、鳥越候補は、充分に当選圏に入っていました。
宇都宮氏の問題は応援しないという姿勢が、文春や新潮のような謀略を追認することになったという意味においてであり、結局、極右都知事の誕生を許すのかどうかが問われているという意味においてその姿勢が問われたということです。
宇都宮氏は、都政の頂点に立ちたいと表明した立場であったことを忘れてはなりません。都政(選挙)についての相応の責務があります。
自分が候補から降りたから終わりでは結局は自分にしか興味がなかったのかということになります。だから批判されるのです。
「やっぱりの宇都宮健児氏 この人に期待したのが間違いだった 安倍政権に反対なのに自分が自分がの状況を憂う」
宇都宮健児氏が候補者だったら、鳥越候補のようにはならかったという論調も目立ちますが、宇都宮氏では最初から当選圏外です。
応援を強制するのは問題という論調も目立ちました。確かに鳥越候補の支持者たちによるFAXを大量に送りつける行為はよくありません。気持ちはよくわかりますが。
宇都宮氏の応援要請は、わらにもすがるというレベルにしかならないのですから、もっと冷静にならなければなりません。
今後もマスコミによる謀略があることは当然の前提として、野党4党も含め、大同団結を実現しなければ政権を変えていくことはできない、この選挙は大きな教訓を残したといえます。
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