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選挙に勝つ極意は「小異を残して大同につく」こと
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2016年7月29日 植草一秀の『知られざる真実』
相模原の「やまゆり園」で発生した殺人傷害事件に関して、行政責任を問う報道が極めて少ない。
問題の本質のひとつは、事件予告に対して十分な対応策がとられていなかったことだ。
これは、安倍政権の責任である。
その責任問題が存在するから、マスメディアがこの点を厳しく追及しない。
仮に事件予告が国会議員宿舎を標的にしたもので、仮に国会議員宿舎の深夜の警備体制が十分でなく、その深夜に襲撃を行うとしたものであったなら、どうか。
犯人が議員宿舎を襲撃し、与党議員を集中的に殺傷した事件が発生したとしよう。
事前に犯行予告があったことが判明し、深夜の襲撃が予告されていながら、その情報が当事者に伝えられておらず、深夜の警戒態勢が強化されていずに事件が発生してしまったとしよう。
今回の事件報道と同程度の問題追及で収まっているのか。
行政当局の対応の拙さが厳しく問い質される必要があるだろう。
日本のマスメディアの大半が権力迎合に堕してしまっていることが、日本凋落の大きな原因になっている。
恥ずべき現実である。
7月31日に東京都知事選が投票日を迎える。
判断を下すのは主権者である東京都民だ。
ものごとを決するときに、基準になることは
「優先順位」
である。
「すべてを満たす解」
があれば理想だが、現実に
「すべてを満たす解」
が存在することは稀である。
ある側面はプラスでも別の側面がマイナス。
これがほぼすべてのものごとの現実である。
重要なことは都知事に就任する者は一人だということだ。
誰かを選ばねばならない。
誰かが知事に就任することは間違いない。
このようなときに、判断する基準が
「優先順位」
なのだ。
今回の都知事選に立候補している21名の候補者のなかで有力候補と考えられる候補者が3名いる。
誰かが知事に就任する。
すべてにおいてベストの候補者がいない場合には、
そのなかから、相対的に、もっとも望ましい人物が知事に就任することが望ましい。
逆に言えば、この人物を知事に就任させてはならないという人物を就任させないということも大事だ。
そして、当選可能性が極めて低い人物に投票しても、その投票は死票になってしまう可能性が高い。
つまり、当選可能性のある候補者を選別し、そのなかで、
「相対的に」
この人を知事に就任させることが望ましい
という候補者に一票を投じて、その人物を当選させることに力を注ぐというのが、正しい行動になる。
小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3名が当選可能性のある候補であると考えられている。
このなかで、小池氏と増田氏は、安倍政権与党系の候補者である。
知事に就任した場合には、安倍政権と連携して行動する可能性が高いだろう。
都民の生活、生存という視点で考えると、
原発や憲法・安全保障、TPP、格差、消費税などの主要な政策課題について、新知事がどのような考え方を有しており、安倍政権とどのような関係を保持して都政を遂行するのかは、極めて重要な論点になる。
この視点で考えたときに、今回の都知事選において、
「安倍政治=NO!」
と考える主権者は、小池氏や増田氏の当選を阻止する方向に参政権を行使することが適正であると考えられる。
鳥越氏がパーフェクトな候補者ではないと考える主権者は多数存在するかも知れない。
しかし、他にパーフェクトな候補者が存在しないという現実があるなら、
「一種の消去法」
で、当選可能性のある候補者に投票を集中させることが、
「選択できるなかでは最良の」
結果をもたらす。
「鳥越氏がパーフェクトではない」
ことを理由に、鳥越氏を支持しないことは、小池氏や増田氏の当選を促すことになる。
鳥越氏のマイナスポイントを差し引くと、小池氏や増田氏が上位に来ると判断するなら、鳥越氏を支援しないことは正当化される。
しかし、鳥越氏のマイナスポイントを差し引いても、小池氏や増田氏が新知事に就任することは、より大きなマイナスであると判断するなら、
「相対的な」
判断により、鳥越氏の当選を支援する行動を取ることが正しい判断であると言えるだろう。
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