http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/927.html
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民進党の有力政治家が応援で全国の選挙区に出向けなくするのが「足止め作戦」らしい。
しかし、民進党及び野党系候補は、山尾政調会長が応援演説に行くのなら得票アップにつながると思うが、あの岡田代表が行っても、プラマイの結果、得票増減どっちになるか微妙だと思う。
投開票に不正があったかどうかはわからないが、今回の参議院選挙は出来レースの匂いが漂う。
まず、岡田民進党が消費税増税の延期を先に言い出すことで、選挙の争点からは消えてしまった。そのうえ、消費税増税延期で不足する社会保障財源として赤字国債を発行するという“愚かな”政策まで打ち出した。
そのとき私は、「民進 岡田代表 自民参院選公約は財源が不明確:書生レベルの岡田民進党では自民党に立ち向かうのは困難」( http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/233.html )
という投稿で、
「中学校の学級委員がふさわしいヒトのように思える民進党岡田代表は、野党なのに、財源論で自民党の公約を批判している。その一方で、民進党は、消費税の税率引き上げを実施するまで赤字国債を発行し先行的に社会保障の充実を図るという政策を打ち出している。
岡田代表の思いは、赤字国債を発行しなければ社会保障の充実策の財源はないはずなのだから、赤字国債依存を語らないまま社会保障の充実を公約に掲げる自民党は卑怯だということだろう。
しかし、日本の財政は、97年4月消費税増税で景気と“税収”が落ち込んだ98年以降、リーマンショック直前(米欧がバブル)の2年間(06年・07年)を除き、30兆円を超える額で国債を発行し続けている。
財政における国債依存度も、98年以降、06年33.7%と07年31.0%を除き、35%を超えている。
それだけの“放漫財政”を続けても、悪性インフレになるどころか、デフレ基調からさえ完全に脱却できていないのである。
言いたいのは、2兆円程度の社会保障充実策を実施するという政治課題で、財源はどうする、赤字国債を発行するのかしないのかという議論自体が、“虚しい”というかバカバカしい状況にあるということだ。
北海道や九州そして北陸などの新幹線全通を前倒しにするとか、リニア新幹線も大阪まで急ぐといった議論が出ていることを考えれば、社会保障制度の充実が、財源で阻害されているわけでなく、消費税増税を進めるための“人質”というか道具になっていることは明白であろう。
岡田代表は、消費税増税を経済政策として活用したいがそうは言えず社会保障制度に結びつけている政治的デマに沿って説明を行っているのである。
自民党の“やり口”は、消費税の税率を10%に上げることを条件に打ち出している社会保障の充実には赤字国債は発行しないが、公共事業など他の費目の歳出額を減じて緊急の社会保障政策に回し、減らした費目は、景気対策(アベノミクスのフル稼働)を名目に赤字国債を発行してでも補正予算を組んで対応するというものである。
口先だけのゴマカシだが、そういうインチキな手法で、財政健全を考慮していると思わせている汚い政治勢力なのである」
そして、勝利した参議院選挙後に、安倍政権は、事業規模で20兆円の補正予算を打ち出し、不足する財源1兆円については「建設国債」でまかなうという考え方を示している。
※参照記事
「イオン社長「アジア物流、極力1社と」 日本郵政と連携で:三重選挙区に限らず岡田民進党をボロ負けにはできなかった?」
http://www.asyura2.com/16/hasan110/msg/820.html
「同日選やれば良かった?:大平元首相の墓参で古賀誠元幹事長:震災もあるが消費税増税延期を切り出した民進党岡田代表に塩」
http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/667.html
「日本はもっと活力のない国になる、子どもに割くお金はない:それはウソ、社会保障財源を消費税増税の人質にしているだけ」
http://www.asyura2.com/16/senkyo207/msg/234.html
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[風見鶏]自民「足止め作戦」始末記
民進党の岡田克也代表が自身のお膝元で現職の議席を死守できるか。先週の参院選でメディアの注目を最も集めたのが三重選挙区だ。取材に行くたびに、他社の政治記者とあちこちで出くわした。
それらの報道のほとんどは「本丸攻防戦」という筋立てになっていた。自民の候補は女性。2009年の衆院選で、森喜朗元首相ら自民党の大物に若い女性新人をぶつけ、“GIANT KILLING”を狙った民主党の戦略と同一視したのだろう。
今回の参院選はもともと与党優勢だった。三重でも勝っていれば完膚なきまでにたたきのめした印象になっていたに違いない。
だが、自民党のそもそもの戦略はそうではなかった。選挙対策委員長の茂木敏充氏は若い頃、ハーバード大の行政大学院(ケネディ・スクール)で学んだ。周囲の米国人はいずれ政界に打って出ようという連中。選挙のノウハウを巡り、よく意見交換した。
そのころ知った戦略のひとつが“BINDING & HOLDING”である。敵党の中心人物の選挙区に集中攻勢をかけ、防戦一方にさせることで、他の選挙区の応援に遠出するいとまを与えない。いわば「足止め作戦」である。
岡田氏は選挙中、三重に5回戻った。最後の木金土は3日間連続だ。民進党の数少ない看板議員のひとりである山尾志桜里政調会長も三重入りした。安倍晋三首相はいちばん多く行った選挙区でも3回止まり。自民党は三重で勝てなかったが、所期の目的は十分果たしたといってよい。
もちろん三重は捨て石と思っていたわけではない。「途中から勝てるかもというところまでいった」(茂木氏)。その結果、戦い方が難しくなった。
ここ何回かの国政選挙では自公支持が多かった無党派層がいまはむしろ民共に向いている。低投票率ほど与党に有利である。勝ちたいが、選挙戦を盛り上げ過ぎてもいけない。
「だから終盤戦は安倍首相を三重に入れなかった」(同)。首相が最終日、すでに勝敗が決していた感があった東京で遊説したのは、比例票の底上げに重点があったのだろう。
それにしても、与党の序盤から中盤にかけての三重への肩入れは壮観だった。写真に登場した以外にも麻生太郎副総理・財務相や岸田文雄外相、公明党の山口那津男代表らが参戦。地方行脚慣れしている石破茂地方創生相が「小泉進次郎(自民党農林部会長)と同じ日に同じ選挙区を回ったのは初めて」と驚いた集中投下だった。小泉氏は候補者と、石破氏は候補者の弟と一緒に遊説した。
岡田氏はどう反撃したのか。「三重で負けたら次の代表選には出ない」発言は大きく報じられた。どこで言ったのかまでご存じか。写真の岡田氏が指さしている先にあるのは、木村俊夫元外相の記念館である。
岡田氏は26年前、山本幸雄元自治相の地盤を継承して初当選した。その足元を切り崩そうと、自民党は今回、山本氏の孫を擁立した。そこで中選挙区時代に山本氏のライバルだった木村氏の支持者に逆切り込みをかけたのだ。「外相の先輩である木村先生……」と。
選挙戦の最終日、自民党の応援弁士は茂木氏自身だった。雨にぬれながら必死に叫ぶが、通りがかりの人の足は止まらない。
自民党の女性候補は山本氏の孫といっても滋賀県の出身である。思わずこんな言葉が出た。「出馬表明からの半年、本当にお世話になりました。初めての土地、初めて会う人……」。ああ、それは禁句。
(編集委員 大石格)
[日経新聞7月17日朝刊P.2]
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