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2016年07月20日 「ジャーナリスト同盟」通信
<本丸は中曽根―児玉ルート>
もうロッキード事件・田中角栄逮捕から40年になるという。光陰矢の如しであるが、この事件は単純な犯罪事件では、全くなったのだが、当時はまだ毛の生えた程度の政治記者だった筆者にとって、全容を知る能力はなかった。国民も新聞の大見出しに一喜一憂するだけで、背後の国際政治の陰謀を理解することなどなかった。これは軍用機にまつわる巨大疑獄事件であったものの、核心をそらし、すべてを田中問題にすり替えてしまった日米合作のの陰謀事件である。児玉ー中曽根ルートこそが本丸だった。時の宰相・三木武夫も見抜けなかったものか、流れに身を任すことで政敵退治に甘んじただけだった。ここにおいてリベラルな三木政治は失墜してしまった。の失態でもあろう。
<検察はいつの世も政治的ピエロ>
新聞テレビは、目下面白おかしく、検察に的を絞って報道しているようだが、彼らは政府の犬のような役割を果たしたに過ぎない。そこに正義の検察という、本来、果たしうる職責を全うしたものでは全くない。巨大な国際政治の陰謀に、まんまと乗っかって得た成果に酔いしれているだけに過ぎない。
本物の検察官であれば、穴に潜りたい心境ではないだろうか。悲しいかな日本の検察は、韓国の比ではない。かの国の検察は政界の黒幕である財閥に公然とメスを入れる。日本はというと、東芝の医療事故でさえも、メスを振るうことは出来ないのだ。自らの体験から断定できる。
検察は政府や財閥の意向に逆らうことは出来ない。311にも、いまだ手を付けていないではないか。徳洲会疑獄も入り口でやめてしまった。いつの世も検察は、世にいう政治的ピエロでしかない。
<稲葉法務大臣人事に鍵>
今から静かにロッキード・スキャンダルを見てみると、三木内閣が法務大臣に反角栄の稲葉修を起用したことである。稲葉は中曽根の盟友である。それゆえに中曽根事件に蓋をした。
もしも、前尾繁三郎のような人格識見の雄が法務大臣になっていれば、片手落ちの事件にしなかったはずである。中曽根ー児玉ルートに本腰を入れたはずだ。
国粋主義者として岸信介に次ぐ中曽根の内閣は存在しなかった。当時、稲葉は憲法学者としてこの時も文部大臣を希望していたことがわかっている。稲葉なくして田中に絞った悪辣な捜査はなかった。児玉を薬剤で眠らせた工作もすごい。中曽根だけを生き伸ばせる工作もまた、悪辣である。
<仕掛けられた罠>
田中は逮捕される瞬間まで、事件の真相は中曽根―児玉ルートと信じていた。彼は検察で「俺は違う。犯人は児玉と中曽根だ」とわめいたろうが、これは調書にならなかったろう。
稲葉人事といい、ロ社元副会長のコーチャンの米上院外交委員会多国籍企業小委員会の衝撃的な証言や、米司法当局の協力的な嘱託尋問調書作成など、すべてが田中逮捕へと突き進んだ。日米の周到な陰謀がそれを可能にしたものだ。この事件を単純な事件とみるものなど、ごく普通の頭脳があれば、いないはずである。
田中事件を扱った検察陣のその後の肩書を追いかけてみれば、それも証拠となる。
<台湾ロビーの陰謀か>
筆者は台湾ロビーが、暗躍した事件とみている。ワシントンでのロビー活動は、当時はユダヤに次いで、台湾が2番手の実力を有していた。田中撃墜工作は、ワシントンで練られ、それが東京に持ち込まれた。それに当時の三木・福田派が乗ったのではなかろうか。
ワシントンは昭和天皇にも手を回したとする驚愕の証言も浮上している。
当事者が墓場へと持ち込んだ理由でもあろう。
ロッキード事件は、日本の置かれている国際的地位を見事に暴いている。反角の石原慎太郎が角栄絶賛本を公表したという。悔い改めようとしたものか?不可解である。
2016年7月20日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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