http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/612.html
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「「生前退位」の報道を全面否定した風岡宮内庁長官記者会見の衝撃 天木直人」
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/533.html
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まず、皇室なかんずく天皇の意向(考え)について、政治家・官僚・メディアなどが事実に基づかないまま忖度して勝手にあれこれ言うことは、身に災難が降りかかることでもあり控える。
池上彰氏などにも見られるが、フライングで天皇の考えを勝手に忖度して書いたとしても、政治的であったり間違ったりしていれば訂正や謝罪を余儀なくされる。
戦前の政治とりわけ軍部が勝手に“大御心”を振り回すなかで異様な方向に進んだことを考えると、天皇の考えを勝手にあれこれ言わないという定めは皇統よりも重要である。
(天皇が憲法順守の気持ちを強く持っていることは当然だが、天皇が憲法に規定されている改憲に反対しているという主張は、天皇が憲法を尊重していないことを意味し、天皇を貶めるとんでもない言論行為である)
宮内庁が否定するなか、主要メディアがめげることなくよってたかって「生前退位」意向説を報じ合っている現実は、それが政権の意向でもあることを強く示唆している。
「用意周到に仕組まれた天皇の「生前退位」意向説流布の背景と意味を読み解く」
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/505.html
でも書いが、突然の速報でありながら、主要メディアがほどなく膨大な関連記事を配信したことからも、「生前退位」意向説(譲位論)がある程度前から準備されてきたテーマであることがわかる。
天木氏が持ち出した宮内庁長官による天皇の「生前退位」意向事実の否定会見は、単純な話で、天皇が憲法を尊重し強い遵法精神を持っていることを明確に示すための“ポーズ”である。
宮内庁は、譲位(「生前退位」という用語も皇統を意識させず曖昧にする意図)意向の速報後もすぐに、天皇はそのようなことを言っていないと否定している。
憲法や皇室典範で認められていない「譲位」について天皇が語ったとすれば、現行の法規定ではできないことを求めた(法の改正を求めた)政治的な発言をしたことを意味し、世間の受け止めはともかく、法理論的には天皇の政治的発言という謗りを免れない。
また、立法権がない宮内庁が、皇室会議も経ぬまま、「生前退位を前提に宮内庁が官邸と相談や検討を行っている事実」があれば政治的大問題になるから、否定するのは自己保身として当然である。
天皇及び皇室を守らなければならない宮内庁としては、仮に天皇が本当に譲位を望んでいるとしても、それを理由に皇室典範などが改正されるというかたちにはできない。
日本の支配層は、今回の「生前退位」意向騒動を利用し、天皇に批判が及ぶことなく、宮内庁や官邸も皇室問題を勝手に決めたと非難されないかたちで、譲位ができるよう皇室典範を改正したいのである。
天木氏は、「もし風岡宮内庁長官の否定発言が安倍政権と通じてなされたものなら、マッチポンプだ。しかし、私にはそうは思えない。
風間宮内庁長官は、官邸筋から突如として意図的に流された「生前退位」御意向について、天皇陛下の御心を代弁して不快感を持って抗議したのではないか」と書いているが、官邸が、天皇の意向を無視して譲位説を流布させることはない。
勝手な推測だが、皇太子に男子がないことから、天皇も、皇太子後の皇位継承がスムーズに行われるよう譲位(とりわけ現皇太子から現秋篠宮ないしその男子への継承)ができる条件を整えることを望んでいるように思える。
天木氏の論考を読んで、この方がほんとうに日本国の特命全権大使であったのかといぶかしく思った。
天木氏のような読解力(思考力)ではまともな外交交渉ができないと思うからである。
※補足参照投稿
「今上天皇の後を継ぐ現皇太子にも天皇即位後「譲位」の流れができることを事前に理解する必要」
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/588.html
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