http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/586.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52143786.html
2016年07月16日 「ジャーナリスト同盟」通信
<生前退位は国際常識>
NHKが天皇の意思として「生前退位」を希望している、との報道を大々的に公表した。安倍チャンネルとしての責任ある報道である。ということは、間違いなく本人の意思に違いない。ここ数年来、平和の大事さ・歴史の大事さを発言する平成天皇の評判は、海外でも評価を高めている。国民の多くも「天皇の意思尊重」ではないだろうか。それに「生前退位」は国際常識ともなっている。
<急ぎ皇室典範の改正を>
戦後の天皇は戦前のそれとは逆転している。日本と国民の象徴である。神ではない。元首でもない。シンボルである。国事行為に限定された活動に限られている。それも、本人の自由に行われるものではない。内閣の助言と承認、それも「国民のため」に国事行為をするよう憲法に明記している。
本来、皇室典範に「退位」規定がなければならないが、なぜかない。人権憲法に沿うべきだろう。このさい、急ぎ改正を行うべきだろう。国民の意思を聞くための世論調査を求めたい。多くの国民が賛成するであろう。
<ネックは安倍・日本会議>
NHKは、天皇の「生前退位」報道をしたあと、官邸サイドに巣食う極右から抗議を受けた可能性が見られる。続報で「十分な審議時間」の必要性を報じている。抵抗勢力はわかりきっている。日本会議であろう。ただし、これは秘密の極少数派ではないか。
天皇の人権にかかわる問題でもある。秋の臨時国会で処理できるだろう。世論調査が後押しするはずである。
<人気浮上の平成天皇>
平成天皇は、元農水相の島村宜伸氏とは学習院の同級生である。同氏とは、2014年に北京で開催された環境会議に一緒に出たことがある。彼から天皇の人柄を聞いたものである。彼の実父とも宏池会メンバーだったことから、親しい関係にあった。島村氏のゴルフとダンスはプロ級である。
平成天皇の人柄は、時代とも関係するが、昭和天皇と異なる。ソフト・平和主義者である。安倍はA級戦犯の天皇制国家主義まみれだが、平成天皇は日本国憲法を体現している代表者といっていい。
<最高法規を遵守・擁護義務の体現者>
日本国憲法は、日本の最高法規である。憲法が保障する基本的人権は「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、現在および将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(97条)。
自民党改憲案は、この権利を奪うものであることが判明している。
98条は「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律」などは「その効力を有しない」。例の安倍・自公内閣が強行した戦争法は、違憲無効であることが、98条によって明白である。
そして99条は、為政者に対して憲法の尊重と擁護の義務を課している。「天皇、または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」に対しての厳命である。
憲法遵守の天皇と憲法破壊の首相の組み合わせ。そのもとでの3分の2の改憲派誕生の参院選。その主役となった創価学会ということになる。池田・創価学会を破壊した太田・山口の創価学会が、この先も続くのだろうか。こうした背景の下での平成天皇の決起とも読める「生前退位」の表面化であろう。
ウランバートル(ASEM)では中国首相が、南シナ海問題を標的にした日本首相に激しくかみついたようだ。フランスでは相次いでテロが起きている。アメリカでは黒人が怒りだした。トルコではクーデター派が国営放送を占拠した。EUは英国離脱の後遺症に揺れている。安倍・日本会議の暴走を止められない永田町にイラついているのは、筆者だけではなく皇室も同様であろう。
2016年7月16日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
- 今上天皇の後を継ぐ現皇太子にも天皇即位後「譲位」の流れができることを事前に理解する必要 あっしら 2016/7/16 18:06:57
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK209掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。