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2016年07月12日 「ジャーナリスト同盟」通信
<急がば回れ!政治に無知な日本人は多い>
昨日の記事「衝撃!改憲派3分の2議席突破」に3200件ものアクセスがあった。そこから思いついたのだが、ことわざに「急がば回れ」がある。庶民の多くは政治教育を受けていない。憲法も読んでいない。よって政界で、当たり前のように飛び交っている言葉を理解していない国民は、少なく無い。野党は戦後民主主義の代表として、だれもが頷ける・理解できる憲法教科書を作成して、まずは支持者から買って読んでもらう。つまりは啓蒙活動・啓蒙運動を展開してはどうか。大ベストセラー本になるだろう。投票に行かなかった20代の女性が、カメラに向かって「3分の2?わかりません」という報道があったようだが、これが偽らざる庶民の政治レベルなのだ。
<「特定秘密保護法」や「集団的自衛権」を説明してもわからない、と嘆いた戦争遺児>
今回の選挙でも、創価学会の威力を見せつけられた。政治と宗教が一体化した組織が、3分の2の原動力である。1人区で野党は3分の1しか取れなかった。これも創価学会という宗教団体の力なのだ。創価学会が自民党支持を止めて、逆の立場に立つと、自民党は100%没落するだろう。安倍・日本会議に提供した人物が、懐具合の良くなったとされる太田昭宏と山口那津男である。
思い出すと、2014年4月28日にやくざの殺人的恐喝・脅迫によって、殺害された戦争遺児(木更津レイプ殺人事件)のボヤキを思い出す。彼女は聖教新聞・公明新聞の熱心な読者で、選挙ともなると、同窓会の名簿をもって首都圏内を駆けずり回っていた。自宅の塀には公明党の大きなポスターがいつも貼られていた。娘婿が公明新聞記者という事情もあったろう。
特定秘密保護法が審議されているころだった。集団的自衛権行使も議論になっていた。平和主義者の戦争遺児は、学会の集会の場で、これらの悪しき政治変革の危険な流れを説明しようと頑張っていた。だが、彼女は「話の分かる会員は一人もいなかった」といって嘆いていた。
<9条を理解する学生は少数派>
6年間、私立大学で教壇に立ってみて感じたことは、やはり政治のことを理解している学生は少なかった。歴史認識がその代表例だが、9条について「知っていることを書きなさい」というテーマを、300人ほどの学生に何度か試みたが、結果は同じだった。中学や高校でも、まともに教えてもらえなかった、それが無知の原因だった。筆者も中央大学法学部で「憲法原論」(橋本公旦教授)を直接、授業に出て初めて知った。同世代の小泉純一郎は慶應の経済学部のはずだから、憲法を読んでいないのではないか。むろん、安倍もそうだろう。聞きかじり程度ではないか。
今回の世論調査にも「若者の与党支持が高かった」というデータがあった。18歳まで引き下げた与党の3分の2作戦の一環であることを裏付けた。低所得の高齢者に、3万円ばらまいた安倍内閣の愚民政策もそうであろう。日本会議の策略は、それまでの自民党政府と異質である。
<政教分離の確立を急げ!>
筆者は極右・日本会議に塩を送る太田・山口路線が、学会創立者の理想と真逆であることを知らしめようと、小さな努力をしてみたが、結果を見ると成果はなかった。思考停止が宗教団体の特徴であるが、それにしても想定以上だった。これが創価学会の威力を物語っている。
手段はないのか。本来の平和教団に立ち戻ることは出来ないのであろうか。
むろんのこと、それはある。これも憲法にかかわる重大問題である。政教分離についての是非を明らかにすればいい。税制面の不透明さも、この財政危機のおりだ。はっきりさせるべきだろう。好ましいのは、学会は宗教活動に専念すべきだ。政治は、個人の自由にさせればいいだけのことである。公明党が暴走して、学会を支配するような現状は正しくない。同じく首相として、神社参拝に専念する安倍も、政教分離に違反している。
余裕のある善良な弁護士は、戦争法に限らず、政教分離違反訴訟を次々と起こす必要があろう。
野党は恐れることなく、日本会議の問題と共に、近代法の核心的原則である政教分離を徹底審議すべきだろう。
<戦前派を代表する政権に問題がありすぎる>
健全野党のみなさんは、安倍内閣の重大な課題を承知している。70年前に引き戻そうとする、戦前派政権であるためだ。ここに国際社会を含めて、問題にされる根源がある。まともな野党と言論が存在すれば、たちどころに崩壊させられる運命にある。ドイツにヒトラー政権が復活したようなものである。
日本会議を解体分析すれば、一目瞭然であろう。日本会議と財閥+創価学会が、この政権の不条理さを露呈している。戦前の侵略・植民地路線に、当時弾圧を受けた教団が軍門に下るという事態を誰が想定したであろうか。
野党は戦前派に対抗する戦後派を代表している。大日本帝国憲法・教育勅語に国家神道が戦前の3本の矢である。ここへと日本を引きずりこもうとしている。これと対抗した自民党吉田リベラルが消滅した自民党は、かつての自民党ではない。戦前派勢力そのものである。
日本共産党が、現在では一番憲法に忠実な政党ではないだろうか。一方でアレルギーもある。党名変更も選択肢の一つだ。自衛隊は戦争放棄の憲法からすると、どう考えても人殺しを業とする国家暴力組織である。徐々に災害救助隊に衣替えすべきだろう。財閥による血税泥棒との指摘も、あながち否定できないだろう。天皇制は、まずはイギリスのような開かれたものにしてはどうか。皇太子妃が、いい考えを提案するといい。彼女は知っている。極右の止まり木としての皇室望のあり方は正しくない。
<牙をむきだした心臓内閣>
憲法隠しの安倍選挙は、終わると牙もむき出しにした。戦前派の攻勢は、ことほど現代において最高の憲法であることを証明しているだろう。気が付いてみると、国民の財産である年金が消えていた、ということになりかねない!
2016年7月12日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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