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2016年07月08日 「ジャーナリスト同盟」通信
<日米合作の中国脅威論>
無念にも7・10選挙は、国家神道を継承する神社本庁の日本会議と創価学会の異様な宗教右翼の連合軍に軍配は上がる!新聞テレビの世論調査も相次いで伝えている。無党派層を揺り動かす事態を、まんまと回避した安倍・自公内閣の核心的陰謀は何であったのか。本来は戦争法の是非・憲法違反内閣を打倒する場面であったが、見事に権力乱用による極右政権の罠にはまってしまった野党と無党派層である。ずばり日米合作の中国脅威論が、その革新的陰謀だったといえる。結果、低投票率によって野党4党と市民連合の攻勢をかわし、与党の勝利を確実にしてしまった。あと1日の戦いで、何としても3分の2を阻止したいものだ。平和国民とアジアの悲願である。
<連日の尖閣・南シナ海報道>
もう選挙の公示以前からだが、NHKをはじめとする右翼支援メディアは、連日のように尖閣問題と南シナ海問題を大きく報道し続けた。茶の間に垂れ流される「中国脅威論」に有権者のほとんどが、安倍のナショナリストへの懸念を弱めてしまった。
「怖い中国」に創価学会員でさえも、日本の安全確保のためには「戦争法も仕方ない」と憲法違反政策に妥協してしまったようだ。
そもそも「戦争法」との言葉を報じない新聞テレビである。当局の圧力に屈したメディアである。政府が強要したであろう「安全保障法制」である。これでは、政治に無関心な市民は、何のことかわからない。
<戦争法批判封じと戦争法隠し>
戦争法は、見事にメディアの政府支援路線の中で封じ込められてしまった。「立憲主義に反する」という野党演説を理解できる国民も多くはない。自公の「戦争法封じ」「戦争法隠し」を、有効に切り返す発想が野党指導者になかった。
平和憲法破壊を目標とする安倍・自公内閣は、まさにそれゆえに「極右政権」であるが、この用語さえ遠慮する野党の紳士的批判には笑ってしまう。共産党でさえも、財閥という当たり前の用語を使わない。財閥こそが悪の元凶であるにもかかわらず、である。
神社は、国家神道として国民の精神的支柱の役割を果たしてきた。神道無くして侵略戦争も植民地支配もなかった。狂信的天皇教である。戦前を、祭政一致の天皇制国家主義の日本の政治制度を知らない国民が多数だ。そこには民主も合理主義もない。戦後、神社本庁と名前が代わっても、中身は同じである。反省も謝罪もしていないカルトの天皇教である。「大日本帝国憲法に戻せ」という狂信的天皇教徒である谷口雅春信者が作り上げた「日本会議」が、安倍・自公内閣の、いうなれば参謀本部である。
安倍はほとんどを自宅で過ごす。病気も関係しているが、彼らとの密会の場所でもあるという。日米合作の尖閣・南シナ海問題報道による中国脅威論キャンペーンの作戦本部は、安倍の自宅・私邸であろう。そこからメディアにも指令が下される?
<アベノミクス議論にすり替える選挙戦の焦点隠し>
マスコミを牛耳った権力は、何でもできるものだ。野党をいいように叩きのめすことが出来る。政府に批判の矛先を向ける新聞テレビのない独裁政権のようである。
反共のチラシや野党統一を言論の力で蹴散らしてゆく。結果、無党派層を釘づけにしてしまう。全国にばらまかれた野党攻撃のチラシを分析すれば、日本会議の思考が見えてくるだろう。
要するに、問題の核心を「戦争か平和か」から、「アベノミクス」にすり替えて、野党批判を薄めることに成功した。昨年9月に燃えさかった平和国民の怒りの結集を、これまた封じ込めることに成功した。
<あとは敵前逃亡>
改憲目的の安倍・自公内閣は、本番になって「改憲に蓋」をした。これも選挙戦略のうちである。そうして有権者の目を曇らせておいて、敵前逃亡を図ってまもなく投票日を迎える。野党の質問状にもこたえようとしない卑怯な政権も、それを批判的に評論する言論が存在しなければ、与党の打撃は少ない。
わかりきった安倍の手口を、野党は切り返せなかった。というよりも、右翼メディアの横やりに封じ込められてしまった、ともいえる。新聞テレビが公正さを喪失すると、途方もない事態が起きる。これが3分の2への恐怖である。むろん、国民には抵抗権が存在する。国会内外での闘争である。国際社会への働きかけもある。
沖縄の戦いもこれからだ。自立する日本への道はまだまだ長い。
<無党派層決起封じ込めに成功>
日本国民も野党も南シナ海問題に大きく手を伸ばした日米軍事作戦を、ただ指をくわえて見守るだけであった。作られた緊張政策を反撃しなかった。日本人のナショナリス化に釘を刺そうともしなかった。北京とのパイプの無さを露呈、野党外交の脆さを浮き彫りにしただけだった。
安倍・日本会議の国家主義・国粋主義外交に歯止めをかけられなかった。無党派層はこれまで通り、じっとしているだけである。
日本会議の策略が上回ったかに見える。
<3分の2作戦は成功寸前!>
無党派が決起しなければ、投票率は下がる。その下がり方で3分の2議席を改憲派が占めるかもしれない。
改憲派はいま日本会議作戦で、迂回作戦を口にしている。9条破壊のまえに、緊急事態条項を、というのだ。これも彼らの無党派向けのメッセージに違いない。3分の2作戦である。安倍・日本会議は、改憲派を3分の2にすれば、真っ向から9条・戦争放棄に襲い掛かるだろう。
この場面では無党派は動く。確実に動く。しかし、議会は3分の2で強行される。そのあとの国民投票でどうなるか。そこでも新聞テレビは権力に屈したままなのかどうか。ともかく、恐ろしい事態が待ち構えていることになる。日本経済も混迷化するに違いない。奈落の底が待ち構える日本を回避できるのかどうか。自公勝利は、安定とは裏腹に、日本の混迷を暗示することになる。CIAはどうする?
<気になる安倍ムサシ>
それとも、3分の2を阻止する有権者なのか。野党の県都での叫び、命がけの叫びが、無党派層に刺激を与えて、少しだけ投票所に向かうことになるのか。それでも安倍ムサシが気になる!
2016年7月8日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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