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連合、比例に危機感=集票力陰り「ライバルは身内」【16参院選】
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070700674&g=pol
10日投開票の参院選で、民進党最大の支持組織である連合は、組織内候補として過去最多の12人を比例代表に擁立した。全員当選を目指すが、組織力の低下は否めず、近年の選挙ではその実力に陰りが見える。各種世論調査で同党の支持率も伸び悩んでおり、票の掘り起こしに懸命だ。
「民進党に国民から厳しい目が向けられている。党名が浸透していないのも気掛かりだ」。連合の神津里季生会長は2日の記者会見でこう語り、苦戦が伝えられる現状に危機感を示した。
民進党前身の民主党が政権に就く前の2007年参院選で2326万票だった同党の比例得票は、菅政権時の前々回10年は1845万票に減少。野党転落後の前回13年は713万票まで落ち込んだ。これに伴い、比例当選者も20人、16人、7人と減り続けた。
ただ、連合組織内候補の当選者は7人、10人、6人と、同党の比例当選者に占める割合は高くなっている。小さくなったパイを身内同士で奪い合う中、組織を持つ連合の存在感が際立った形だ。
組織内候補6人が当選した前回13年は擁立した9人のうち、繊維、流通業界などの労組でつくるUAゼンセン、鉄鋼や造船重機の労組で構成する基幹労連、日本郵政グループ労組がぞれぞれ擁立した3人が落選。有力団体の集票力の衰えも印象付けた。
厚生労働省によると、労組の推定組織率は昨年、5年連続で減少し、過去最低の17.4%になった。今年5月には全国化学労働組合総連合(化学総連、組合員数約4万6500人)が離脱するなど、産別労組の「連合離れ」も顕在化した。
民進党は今回、連合の組織内候補を含む22人を比例代表に立てた。ある労組関係者は「ライバルは党内の他候補だ」と語り、個人票の上積みに全力を尽くす考えを強調した。(2016/07/07-18:17)
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