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安倍首相の参拝(C)日刊ゲンダイ
安倍政権を操る特殊イデオロギー集団「日本会議」の闇 永田町の裏を読む
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185099
2016年7月7日 日刊ゲンダイ
安倍晋三首相を取り巻く右翼組織「日本会議」人脈の存在が、スキャンダルと化しつつある。きっかけは、長年この組織について調査してきた菅野完の著書「日本会議の研究」が4月末に発売されてベストセラーとなったことにある。
これに続いて、上杉聰「日本会議とは何か」、俵義文「日本会議の全貌」、成澤宗男「日本会議と神社本庁」などが続々出版され、さらに7月にも数冊が出る予定で、日本会議批判本の一大ブームが出現した。
安倍のこの人脈への依存度は異常といえるほどで、神社本庁の政治部門である神道政治連盟(神政連)の国会議員懇談会(議懇)は安倍自身が会長で、以下、現在の第3次安倍改造内閣の20人(公明党を除けば19人)の閣僚のうち18人が議懇会員であるし、その神社本庁はじめ右翼宗教団体が支える日本会議の議懇は安倍が特別顧問、麻生が前会長・特別顧問であるのをはじめ閣僚中13人がそのメンバーで占められる。
また、2人の官房副長官と3人の政治任用の総理補佐官は全員が神政連、4人が日本会議議懇であり、自民党3役のうち谷垣幹事長は神政連議懇で日本会議議懇の顧問、稲田政調会長は神政連議懇で日本会議議懇の政審副会長。つまり安倍内閣は「日本会議内閣」なのだ。
以上のようなことは前々から指摘されてきたことだが、菅野らの一連の著作でにわかに注目されるようになったのは、この政治家たちを裏で操っているコアな集団の存在である。日本会議の事務総長の椛島有三、政策委員の伊藤哲夫、高橋史朗、百地章、事務局長の松村俊明、さらに付け加えれば総理補佐官の衛藤晟一といった人たちは、例外なく、当時は明治憲法復活を叫ぶ超右翼宗教だった「生長の家」が60〜70年代に組織した右翼学生運動の武闘派活動家だった。
日本会議傘下の改憲運動組織「民間憲法臨調」も事務局長が百地、運営委員が椛島や伊藤だし、安倍内閣の改憲を後押しするため14年に結成された「美しい日本の憲法をつくる国民の会」も幹事長が百地、事務局長が椛島である。
こうした暴露に慌てた日本会議は、田久保忠衛会長の名で「月刊Hanada」8月号に「日本会議にはそんな影響力はない」とする反論を載せたが、これはやぶ蛇で、今週の「週刊朝日」は菅野を起用してそれにまた反撃を加える大特集を組み、「サンデー毎日」も関連記事を出した。日本版ネオコンともいえる陰謀的な特殊イデオロギー集団に引きずられた安倍政治の闇が光にさらされつつある。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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