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福島瑞穂、“党首より自分”を狙うも当選は危うい現状
デイリー新潮 7月5日(火)5時51分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160705-00510012-shincho-pol
「捕らぬ狸の皮算用」と言うが、ご本人もこんなピンチに立たされるとは思いもよらなかったはずである。当初は、社民党の吉田忠智党首(60)を差し置いて、比例代表で自分だけ当選しようと目論んでいた福島瑞穂サン(60)。だが、ここに来て、彼女の当選も危うくなってきたというのだ。
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まず、これまでの福島議員の利己的とも言える“行状”を振り返っておく。
衰退の一途を辿る社民党が比例で2議席を確保するのはもはや不可能とされる。
「党首の吉田さんが落選となれば前代未聞のこと。そこで、吉田サイドは福島さんに選挙区に回るよう打診した。しかし、彼女は頑として拒否し、2人が比例で出馬することになったのです」(政治部記者)
知名度は福島議員が上。吉田党首は落選確実だが、
「それでも吉田さんは野党統一名簿に一縷の望みをかけていた。しかし、これもうまくいかない。そこで、5月12日、“民進党との合流話も選択肢の一つ”と言い出した。すると、福島さんは、“唐突だ!”と猛反発。合流話も頓挫したのです」(同)
ある社民党関係者は、吉田党首に同情する。
「実をいうと、吉田さんは4月の常任幹事会で民進との合流について言及しています。統一名簿がうまくいかない。かといって、社民党自前の候補者も揃わない。生き残るには、民進との合流しかないと考えるのが自然な流れですよ」
水面下では合流話は進んでいたという。
「民進側は、吉田や又市幹事長は○だが、福島は×と言ったようだ。つまり、合流にあたって社民党議員を選別したのです。福島さん自身は、原理主義者なので他党と一緒になるなんて全く考えていませんがね」(同)
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■社民が埋没
福島議員が当選しても茨の道が待っているそうで、
「彼女は、10年以上参院の予算委員を務めています。ここでの質問はNHKで中継され、有権者にアピールするには絶好の場と言われます。しかし、吉田さんが落選すれば、社民の参院議員は彼女と又市さんだけになる。予算委員は各党の議席によって按分されるので、今度は社民には予算委員のポストが回って来ない可能性がある。その場合、民進党との統一会派でも組まなければ、福島さんは予算委員会で質問もできなくなります」(先の記者)
いや、そんな心配をしている場合ではないという声すらある。先の関係者が言う。
「一般的に、比例代表の場合、1議席あたり110万票必要と言われます。前回の参院選で社民党は約125万票獲得した。福島さんもこれならクリアできるだろうと考えていたはずです。しかし、あるマスコミの情勢調査で、社民党が比例でゼロという予測が出たという。又市幹事長にその情報が入り、相当な危機感を持っている。この情報は、当然福島さんの耳にも入っています」
いくら何でも1議席は獲得できそうな気もするが、
「自民党は、とにかく民共批判一辺倒です。その一方、社民党は共産党と反安保法制、反原発、反TPP、辺野古基地移設反対……と悉(ことごと)く政策が被っている。社民が埋没して、かなりの票が共産党に流れると見られています」(同)
ならば、ウルトラCで共産党と合流するという奥の手がある。どう、福島サン。
「特集 『参院選』女たちの開戦通告」より
「週刊新潮」2016年6月30日号 掲載
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