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東シナ海上の日中軍事衝突危機を暴露した元空将の文民統制逸脱
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/07/01/post-4852/
1Jul2016 天木直人のブログ
ここ数日の新聞報道は、東シナ海上空において日中戦闘機が一触即発の状況にあることを盛んに報じている。
しかし、その報道の発信元が、元自衛隊空将である織田邦男氏のインターネット上の書き込みであることを知っている国民はどれほどいるだろう。
菅官房長官は報道直後の記者会見でその事実を否定し、6月29日になって、萩生田光一官房副長官が、6月17日に中国軍用機に対し自衛隊機が緊急発進(スクランブル)をかけたことを認めた上で、今回の報道について次のように答えた。
「攻撃をかけられたとかいう事実は確認していない。上空で中国機との至近距離でのやりとりは、当然あったんだと思う」と。
安全保障にかかわる、これ以上ない深刻な事態について、政府がそのことをまっさきに国民に発表することなく、自衛隊の元空将のネット上の配信を一部メディアが取り上げて大騒ぎになる。
こんな異常で馬鹿らしい事はない。
現役を退いた元空将がなぜこのような極秘情報を配信できるのか。
もちろん現役の自衛隊制服組からの情報提供に基づいたものだ。
そして現役の自衛隊制服組の最高責任者は河野克俊(かわのかつとし)統合幕僚長である。
この河野克俊統合幕僚長の最近の言動を見ているとシビリアンコントロールの逸脱と思われるものばかりだ。
今度の日中軍事衝突危機報道は、中国の軍事攻勢に危機感を抱いた自衛隊制服組が、危機感のない政治家、官僚の尻をたたくために、元空将を使って極秘情報を漏らし、騒ぎに火をつけたのではないか。
私は、今回の一連の報道を見て直感的にそう感じた。
もし、それが事実なら、これ以上ない深刻なシビリアンコントロール違反である。
この騒ぎがきっかけで日本国民の感情が中国軍撃つべしとなり、その国民感情に我が意を得たりと、安倍政権がますます中国に対する包囲網を強めて行けばどうか。
間違いなく戦争が起きる。
軍部の主導による戦争ほど危険なものはない。
そのことは、古今東西、歴史が教えてくれている。
安倍首相の自衛隊制服組の甘やかしの下で、いま日本は非常に危険な状況下にあるのではないか。
いくら選挙期間中であるとはいえ、このような重大なシビリアンコントロールの逸脱について、政治がまるで監視の役割を果たしていない。
安保法廃止を選挙の争点にするのもいいが、目の前で進行している危機的状況を阻止することこそ政治の役割だ。
もうひとつの監視機能であるべきメディアに至っては、制服組のネット上の書き込みを無批判に垂れ流すだけだ。
いまこの国には、戦争を阻止するシステムは不在である。
この危険性は、いくら強調しても強調し過ぎる事はない(了)
◇
中国軍機、空自機に攻撃動作 「ドッグファイト回避、戦域から離脱」 空自OBがネットニュースで指摘
http://www.sankei.com/world/news/160629/wor1606290008-n1.html
2016.6.29 07:07 産経新聞
元航空自衛隊航空支援集団司令官の織田邦男元空将は28日、インターネットのニュースサイトで、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が空自機に対し「攻撃動作を仕掛け、空自機がミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した」とする記事を発表した。詳しい日時や場所、中国軍機の種別などは記されていない。防衛省幹部は産経新聞の取材に対し、大筋で事実関係を認めたが、「実際にどこまで中国機が空自機に迫ったかが問題だ」と指摘した。
織田氏は記事で中国軍艦が今月、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域や口永良部島(鹿児島県)周辺の領海などに相次いで侵入した事例に言及し、「これら海上の動きと合わせるように、中国海空軍の戦闘機が航空自衛隊のスクランブル(緊急発進)機に対し、極めて危険な挑発行動を取るようになった」と指摘した。
記事によると、中国軍機はスクランブルで出動した空自戦闘機に対し「攻撃動作を仕掛けてきた」ため、空自機は「いったんは防御機動で回避したが、ドッグファイト(格闘戦)に巻き込まれ、不測の状態が生起しかねないと判断し、自己防御装置を使用しながら中国軍機によるミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した」という。
中国軍の挑発行為をめぐっては、平成13年4月、南シナ海の公海上空で、中国軍戦闘機が米軍の電子偵察機に異常接近して接触、墜落し、米軍機は中国・海南島に緊急着陸した。また、25年1月には東シナ海で中国海軍艦が海上自衛隊の護衛艦とヘリコプターに射撃管制用レーダーを照射した。F4戦闘機のパイロットだった織田氏は「武装した戦闘機同士がミサイル射程圏内で遭遇する。戦闘機同士がいったん格闘戦に陥ると、空中衝突やミサイル発射に至る可能性は十分にある」と指摘した。
織田氏は28日、産経新聞の取材に対し「常識を度外視して、中国軍機が尖閣上空まで近づいてきている。これが常態化すれば領空の安定は守れなくなる」と強調した。織田氏は昭和49年に防大を卒業し、空自に入隊。平成18年から航空支援集団司令官を務め、21年に退官した。
■2年前には中国軍機が異常接近
【中国軍機異常接近】中国軍機はミサイルを搭載、防衛相が明らかに
http://www.sankei.com/politics/news/140525/plt1405250003-n1.html
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