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http://mewrun7.exblog.jp/24495734/
2016-06-30 20:28
この記事では、シリアで拘束されていると見られているジャーナリスト・安田純平氏に関する話を・・・。
(関連記事・『シリアで拘束の安田純平の画像が公開〜安倍はまた救済を断念するのか http://mewrun7.exblog.jp/24237830/』『シリア拘束の安田、「助けて」の画像+情報あっても動かぬ政府、見殺しか』http://mewrun7.exblog.jp/24422542/)
フリージャーナリストの安田純平氏が、昨年6月からシリア国内で行方不明に。その後、昨年末に武装勢力に拘束されているという情報がはいったほか、今年3月には本人の画像とメッセージが送られることに。さらに、5月にはIS国の囚人服を着せられて「助けて」というメッセージボードを持った画像が公開されている。(-"-)
安田氏の解放交渉で仲介役を名乗っている男は、政府に身代金を要求。5月の段階で「期限は6月29日だ」と語っていたのであるが。
昨日になって、日本政府から反応がなかったとして、交渉から撤退する意向を表明したという。(-_-;)
『安田純平さん解放交渉、仲介役が撤退表明
シリアで行方不明となっているフリージャーナリストの安田純平さんをめぐり、解放交渉の仲介役を名乗ってきた男性が、交渉から撤退すると表明しました。
仲介役を名乗ってきたシリア人の男性は、安田さんを拘束している武装勢力側から入手した映像や写真などを公開し、日本政府に交渉に応じるよう働きかけてきました。
男性は、「この件を解決できなかったのは日本政府から反応がなかったためだ」としていて、安田さんの健康状態や今後の見通しなどについてはわからないということです。(JNN16年6月30日)』
* * * * *
『<安田さん不明>所在地や安否、確たる情報なく
【カイロ秋山信一】安田純平さんを名乗る男性の映像や画像は今年3月と5月にインターネット上で公開されており、安田さんはシリアで武装勢力に拘束されているとみられるが、その所在地や安否を巡る確たる情報はない。
「日本政府や安田さんの家族から連絡はない。安田さんの安否に関する新情報はない」。5月29日(日本時間5月30日未明)に安田さんとされる男性の画像を公開したトルコ在住のシリア人男性は今月16日、毎日新聞の電話取材にそう語った。
男性は「安田さんは(国際テロ組織アルカイダ系武装勢力)ヌスラ戦線に拘束されている」と説明。画像公開から1カ月の6月29日までに身代金を支払われなければ、過激派組織「イスラム国」(IS)が拘束するヌスラ戦線関係者と交換で「ISに引き渡される恐れがある」と話した。
だが、これまで公開された情報にヌスラ戦線の関与を示す直接的な証拠はない。「1カ月」の期限も画像の中で示されておらず、男性らが主張しているだけだ。「ISとの捕虜交換」への言及も、日本政府に自らを通じた交渉に応じるよう促す狙いがある模様だ。
安田さんの知人のシリア人通訳によると、安田さんと共にシリア入りした密入国ブローカーは「安田さんだけが武装勢力に拘束された」と話した。また、ブローカーの親族の知人が拘束への関与を通訳に認めたという。
◇安田純平さんを巡る動き
【2015年】
6月23日 シリアに入国したことを知らせる友人へのメッセージを最後に音信が途絶える
12月22日 「国境なき記者団」が、安田さんは武装勢力に拘束されているとしたうえで、救出に向けた手段を取るよう日本政府に要求する声明を発表
24日 菅義偉官房長官が記者会見で「さまざまな情報網を駆使して対応を進めている」と述べる
28日 国境なき記者団が「情報確認が不十分だった」として声明を撤回
【2016年】
3月16日 安田さんとみられる男性が「ジュンペイ・ヤスダ」と名乗り、メッセージを読み上げている動画がインターネット上に公開される
17日 菅官房長官が記者会見で動画の男性について「(安田さん)本人と思われる」と述べる
5月30日 安田さんとみられる男性が「助けてください」などと書かれた紙を持つ画像がインターネット上に公開される。岸田文雄外相が「安田さん本人と思われる」と記者団に語る(毎日新聞16年6月21日)』
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安田氏は、今、ヌスラなる武装組織に拘束されていると見られている。(・・)
フリージャーナリストの西谷文和氏が、今年2月にトルコで安田氏拘束や現状に関して取材して来た。(++)
『特集ワイド安田純平さん 武装組織による拘束の背景 命守る行動、待ったなし 寄稿、フリージャーナリスト・西谷文和さん
昨年6月にシリアで行方不明になったフリージャーナリスト、安田純平さん(42)の映像が3月、インターネットで流れた。武装組織に拘束されているとみられる。2月にトルコに飛び、安田さんが行方不明になった背後を取材したフリージャーナリストの西谷文和さんに寄稿してもらった。
ヌスラ戦線に捕まり、シリア国内転々? 空爆や地上戦、ISに転売される危険も
3月17日、衝撃的な映像がインターネット上に流された。「こんにちは、私はジュンペイ・ヤスダです。今日は私の誕生日、3月16日。(中略)妻、お父さん、お母さん、兄弟、みんな愛している」
シリアで拘束されている安田さんが、英語でとつとつと語っている。表情は疲れ切っている。無理もない、拘束されてから既に9カ月が経過している。私が安田さん拘束の事実を知ったのは昨年7月。通訳として雇っていたトルコ在住シリア人たちに情報収集を依頼した。その結果、安田さんをシリアに案内した人物が判明。今年2月、私はトルコへ飛んだ。
その男、ムーサはかつて、過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害された後藤健二さんを2度にわたってシリアに入国させ、無事に出国させている。安田さんから連絡があって昨年6月8日、トルコ南部アンタクヤのショッピングモールで打ち合わせたという。ムーサは忙しくて都合がつかず、シリアの友人を通じてガイドのMを紹介した。ムーサのスマートフォンに11日のやりとりが残っていた。
ムーサ「グッドニュースだ。アハラール・シャムが護衛についてくれるよ」
安田「それはいい。ところでヌスラは大丈夫かな?」
アハラール・シャムは武装組織だが、穏健派で信用のできる集団。一方のヌスラ戦線はアルカイダ系の武装組織で、これまでも外国人を誘拐してきた。この時点で安田さんはヌスラ戦線を警戒していた。
そして運命の6月22日、安田さんは国境のカルビヤーズ村のバス停でMと落ち合い、深夜11時まで村で待機。闇に乗じて国境を越えた所で、目出し帽をかぶり自動小銃を持った武装集団に拘束された。犯人は地元のギャング団。武器が氾濫し、簡単に人が殺されるシリアでは人々の心が荒廃している。やがて、このニュースをヌスラ戦線がキャッチ。ギャング団を捕まえ、実行犯はヌスラの刑務所へ、安田さんは別の施設に移された。その後、身柄は転々とするが、2月の時点で国境の町ハーレンに幽閉されている??。
以上の情報は、「俺が一緒に行くべきだった」と後悔するムーサがMを問い詰めて聞き出した。このMが怪しい。ムーサに何度も電話してもらったが、電話に出なかった。Mはギャング団の一味ではないだろうか。
ムーサと一緒にカルビヤーズ村へ向かった。山の向こう側にハーレンの町並みが見える。ここからわずか数キロの所に安田さんがいるかもしれない。何もできない自分がもどかしい。村の様子を超小型カメラで撮影していると、村人がやってきて「お茶でも飲め」と接待してくれる。
取材を終えて車に乗り込もうとした時、トルコ軍のトラックが。「何をしている」「このカメラは何だ」。住民が通報したのだ。ISなどの武装組織はシリアの国境を越えてトルコでテロを起こす。住民たちも「テロリストの密入国」に神経をとがらせているから、国境で不審な動きをすればすぐに捕まる。
軍の拘置所に3時間留め置かれている間にも、トルコ軍に捕まったシリア難民が連れてこられる。服はドロドロ、赤ちゃんや老人もいる。彼らは尋問された後、シリア側へ追い返される。トルコはこれ以上の難民受け入れを拒否しているのだ。
その後の取材で、シリアの武装組織に知り合いが多いアブドル・カーシムを見つけ出した。彼は、スカイプ(パソコンを使ったビデオ通信)でヌスラ戦線の幹部と直接話ができる。昨年7月に「日本人拘束」のニュースを聞き、事件の詳細を聞き出していた。
「ヌスラは安田さんをアレッポに連れて行った。しかしアレッポでロシア軍の猛烈な空爆が始まったので、身柄をイドリブに移した。今はイドリブ中心部も危ないので、トルコとの国境のハーレンに移し替えられたんだ」
ロシアはアサド政権を守るため、アサド軍と戦うヌスラ戦線を空爆する。先日「シリア停戦合意」が結ばれたが、「ISとヌスラだけは空爆してもいい」という内容。その結果どうなったか? 「スカイプがつながらなくなった。ヌスラ幹部が逃げ回って居場所を転々とし、携帯電話の番号をコロコロ変える。電話番号がロシアにバレると、GPS(全地球測位システム)の位置情報でピンポイント空爆されるからだ」(下につづく)
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カーシムは「解放が遅れれば遅れるほど、危険度が増す」と言う。なぜなら??。
(1)安田さんが拘束されている施設にロシア軍のミサイルが当たれば殺されてしまう。
(2)ヌスラ戦線は今、非常に追い込まれている。相対的に、空爆されていないアサド軍や自由シリア軍、アハラール・シャムなどが優位に立っている。他の武装組織がヌスラ幹部を狙って地上戦を展開すれば、巻き込まれてしまう。
(3)このまま放置すれば、ヌスラ戦線は他の武装組織に身柄を転売するかもしれない。安田さんがISに売られたら非常に危険だ。
以上がカーシム証言の概要だ。あの映像は、追い込まれたヌスラ戦線が苦し紛れに出してきたものだろう。しかしISと違って、話し合いには応じる組織だ。解放の可能性は低くない。カーシムは「ヌスラは身代金を欲しがっている」と言う。もしそうなら、日本政府がその交渉に応じるかどうか、にかかってくる。現時点で政府の動きは見えないが、後藤さん事件の二の舞いだけはしてほしくない。政府の役割として最も大事なものは、「国民の命を守る」ことではないか。安田さんの一日も早い救出を願う。(毎日新聞16年4月6日 大阪夕刊)』
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『<安田さん不明1年>「紛争の実態伝えたい」仲間ら無事願う
取材のため内戦下のシリアに入ったフリージャーナリスト、安田純平さん(42)が行方不明になって23日で1年になる。「空爆で破壊された町を取材して紛争の実態を明らかにしたい」。安田さんから取材にかける思いを聞いていたジャーナリスト仲間らは、無事の帰国を願っている。
複数の知人によると、安田さんはシリアに入る直前、トルコに滞在していた。ジャーナリストの高世仁さん(63)には現地から電話やメールで連絡があり、取材のアイデアをやり取りしていた。「イラクに行くか、シリアに行くか迷っている。どう思いますか」。どちらも入国は容易でなく、複数のルートを探りながら構想を練っていたとみられる。「トルコ滞在中に既に別のニュースも取材できており、もう帰ってくるのかなと思っていたころ、シリア行きのめどがたったと連絡があった」と高世さんは振り返る。
友人のフリージャーナリスト、常岡浩介さん(46)にもシリア行きを伝えていた。「反体制派の支配地域の実態や、(火薬や金属片を詰めた)たる爆弾による被害を取材したい」と意気込んでいたという。だがシリア入りの直前に安田さんから届いた文字メッセージには緊張感がにじんでいた。「あとは(ガイド役を)信じるか信じないかだけだな」
安田さんは、トルコ南部ハタイ県アンタクヤからシリア北西部イドリブ県に入ったとされる。検問所の通過は難しく、密入国したとみられる。常岡さんによると、2015年6月23日朝(日本時間)、越境を報告する文字メッセージを最後に連絡が途絶えた。メッセージには「いまシリアです。どこだかさっぱり分からんけど」などとあった。
安田さんは信濃毎日新聞記者からフリージャーナリストに転身し、イラクを中心に紛争地を取材。04年4月、バグダッド近郊で市民団体メンバーの日本人男性とともに武装勢力に拘束され、3日後に解放された経験を持つ。
過激派組織「イスラム国」(IS)による2邦人殺害事件などを受け、外務省はシリアを最も危険度が高い「退避勧告」の対象地域としている。危険と隣り合わせの紛争地取材。常岡さんは「シリアは今、最も深刻な人道危機が起きている場所。取材しないということは考えられない」と安田さんに理解を示す。ジャパンプレス所属のジャーナリスト、藤原亮司さん(48)は「武装勢力に拘束された後も、安田さんはバッシングを受けながらイラク取材を続けていた。今回も覚悟を持ってシリアに向かったと思う」と話している。【福島祥】(毎日新聞16年6月21日)』
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『証言によると、犯行グループは昨年秋ごろから複数の関係者や安田さんの知人を通じ、トルコの日本政府公館に電話やメールで接触を試みた。しかし、政府側から応答はなく、交渉には至らなかった。安田さんの知人は、安田さんがシリア入りした際に密入国ブローカーを紹介した男性という。
犯行グループは安田さんの映像を日本メディアなどに売ることも模索したが、取引は成立しなかった。犯行グループは一転して、関係者を通じて映像をインターネットで公開したが、これには実際に安田さんを拘束していることを政府側にアピールし、交渉に応じるよう促す狙いがあった模様だ。(毎日新聞16年3月19日)』
政府は5月に公開された「助けて」という画像に関して安田純平氏本人である可能性が大きいと認め、情報収集に力を傾けると述べたものの、その後、何の外部には何らの情報も出さず&反応も見せておらず。
安倍政権は、たとえジャーナリストであっても、シリア国内に入国することを快く思っておらず。米国にならって(&世界に向けて、日本が強い国であることを示すためにも?)IS国や武装勢力に対する身代金交渉に応じる気はないことから、おそらくは意図的に交渉に応じない姿勢を見せたか、放置していたものと思われる。(ーー)
そのまま交渉期限を迎え、果たして安田氏がどうなるのか・・・その場で命を奪われてしまうのか、それともIS国に引き渡されるのか。何とか命だけは助かって欲しいと、切に願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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