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安倍総理は嘘、誤魔化し、はぐらかしの言動を繰り返している。安倍総理は嘘を言っていることすら自覚できない舌をもっている。従って、嘘を言っても、それが人間として恥ずかしいこととも思わず、何の責任も感じない。このような人間が美しい国を作りたいと言う。平気で嘘を言い、何の責任感もない人間に美しい国など造れるはずがない。
安倍総理の嘘、誤魔化し、はぐらかし、は以下の通りである。
1)安倍総理は、2014年12月の総選挙にあたり、2015年10月の消費税の10%への引き上げを2017年4月に延期すると表明した際に、「再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。2017年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています」と約束した。さらにその後、「リーマンショック級や大震災級の事態が発生しない限り、予定どおり2017年4月から10%に引き上げる」と繰り返し述べてき。ところが、安倍総理は、通常国会終了日の記者会見において「世界経済は今、大きなリスクに直面しています。しかし、率直に申し上げて、現時点でリーマンショック級の事態は発生していない。それが事実であります。今回、再延期するという私の判断は、これまでのお約束とは異なる新しい判断であります」と述べた。
しかし、これは新しい判断ではなく、2014年12月の総選挙において自ら国民に示した公約に反する公約違反そのものである。すなわち、消費増税再延期をせざるを得なくなったのは、3本の矢が機能せずアベノミクスが失敗したことにより、消費税を10%に引き上げる経済状況をつくり出すことができなかったからである。
アベノミクスの失敗を隠し、公約違反をできる限り目立たないようにするためにわざわざ「新しい判断」と言ったのであり、これは安倍総理の得意とする誤魔化しの常套手段である。
2)安倍総理は、参院選において、改憲勢力の議席を3分の2以上獲得して改憲を行うという本来の目標を隠して、アベノミックスは道半ばだから、更にアベノミックスのエンジンを噴かす、アベノミックスを後退させてもよいのか国民に信を問うのだ、アベノミックス、アベノミックスと叫んでいる。選挙では安倍総理や自民党候補者の誰一人として改憲の「か」の字も言わず、そして運よく改憲勢力の議席を3分の2以上獲得すれば、選挙で改憲の「か」の字も言わなかった改憲に向かってまっしぐらとなるのは目に見えている。選挙における争点隠しの誤魔化しである。
3)安倍総理は、アベノミックスは道半ばだから、更にアベノミックスのエンジンを噴かす、と言っている。アベノミックスにより、貧富の格差拡大、子供の貧困の増加、エンゲル係数の増加、子供を産み育てることの困難さ、自殺者2万4千人、奨学金と言う借金を背負って社会人となる学生の増加など、国民生活、特に若者の生活の困難さが増大しており、更に今年の3月に行われた独身男女の結婚に関する調査によれば、「結婚したい」独身男女は、20代男性で3年前の67.1%から38.7%に、女性は82.2%から59.0%になり、3年前から約25%減っている。30代では10%以上減っている。結婚できない理由は、男性では「家族を養うほどの収入がない」が最多であった。若者が困窮しており将来の見通しもつかない状況である。世論調査では国民の8割は景気が良くなっている実感がないと回答している。アベノミクスの失敗は明らかである。「アベノミックスは道半ば」などというのは、アベノミクスの失敗を隠すための詭弁である。
4)安倍総理は常々「国民の命と安全を守る」と言っているが、これは口先だけで、なんら実態が伴っていない。沖縄県では、またしても米軍属による強姦殺人事件が起こった。また、今年に入ってからでも、バス事故で前途有為の若者の命が失われ、虐待により幼子の命が失われ、いじめによる殺人や自殺により少年少女の命が失われ、たま貧困で飢え死にする高齢者、過労により自殺に追い込まれる青年男女、経営破たんで自殺する経営者、ストーカーによる殺人、交通事故死など、多くの国民の命が失われている。
いったい、安倍政権のどこに「国民の命と安全を守る」という実態があるのか。
安倍総理はオバマ米大統領との会談で、沖縄県で起きた米軍属による強姦殺人事件について、「卑劣極まりない犯行に強い憤りを覚える。日本国民の感情をしっかりと受け止めてもらいたい」とオバマ氏に伝えるとともに、実効的な再発防止策の徹底を求めたが、日米地位協定の見直しに関しては当面は運用改善で対応する方針を示した。沖縄県で米軍人や軍属による事件が起きるたびに政府は同じことを何十回も米国政府に申し入れてきた。しかし、またしても強姦殺人事件が起きたように、「国民の命と安全を守る」という実態が何もないではないか。
5)蓮池透著「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」の記述について、安倍総理は、「私が申し上げていることが真実であるということは、バッジをかけて申し上げます。私の言っていることが違っていたら私はやめますよ、国会議員をやめますよ」と言った。ところが勝木勇人札幌市議会議員(自民党)のホームページに、勝木氏が2003年1月14日に開かれた「安倍晋三先生を囲む会」で安倍氏から直接聞いたとして、次の内容が記載されていた(現在のホームページではこの記載はないが、2016年の4月2日から3日の間で、これら拉致被害者に関する部分がすっぽり削除されていることがWeb上で判明している)。
「被害者の話になり、地村さんたちには、最初、『とにかく一度北朝鮮に戻って、子供を連れて帰国するべきだ』という話をしたそうです。しかし、地村さんたちは、この申し入れを断固拒否したそうです。『一度、戻ったら、二度と帰国はできない』ということだったそうです。『私(安倍)他、政府の人間がたくさん同行すれば、変なことにはならないでしょう』と言うと、『みんなで一緒に行っても、突然銃をもった者が部屋に入って来て、我々を引き離そうとしたら、どうしますか? 安倍さんたちは、その場で何ができますか?自衛隊も一緒に行ってくれるなら話は別ですが』と言われ、結局、彼らの言うとおりにしたそうです。」
蓮池透氏がその著書「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」で記述したことが事実であり、安倍総理の言ったことは嘘であることが明らかである。
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