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どんどん悪相になる安倍自民党 後ろ暗い選挙と黒い野望
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2016年6月24日 日刊ゲンダイ 文字お越し
もはやまともな人相ではない(C)日刊ゲンダイ
選挙と遊説が大好きなはずの安倍晋三首相が、今度の参院選では勢いがない。心なしか顔色もドス黒く、人相も変わってきた。
辞職した舛添要一前都知事が、言い訳やウソを重ねるにつれ、どんどん悪人顔になってきたことを思い出す。人間、後ろ暗いことがあると言葉がよどみ、顔つきも悪くなってくるものだ。
安倍も同じ。街頭演説では「改憲」の野望をひたすら隠して、イカサマ経済政策で国民を煙に巻く。
消費増税を延期した「新しい判断」のことすら言及せず、できもしないアベノミクスのエンジンを「最大限ふかす」とのたまう。ゴマカシと弁明の演説だから、言葉に力がこもらないのだ。
安倍演説を福島で取材したジャーナリストの横田一氏はこう話す。
「有効求人倍率が全都道府県で1倍になった、など同じネタの繰り返し。手垢のついた話ばかりでアピールできる成果がないから演説に勢いが出ない。聴衆も『また同じ話か』といった表情で冷めていました。そこで、内容のない演説を民進党や共産党の悪口で埋め合わせている。福島でも『自衛隊を解散するという共産党と組む。そんな政党を選ぶのか』と民共批判でした。一方で憲法改正については一切触れませんでした」
■野党時代から「憲法改正が悲願」と断言
安倍がいま一番やりたいのは、間違いなく憲法改正だ。責任問題を回避したいために、参院選の勝敗ラインを「与党で改選61議席」と低めに設定しているが、本心では「改憲勢力で3分の2」を狙っている。実際、年初には会見で憲法改正について「参院選でしっかりと訴えていく」と断言していたし、NHKの番組で「改憲を考えている責任感の強い人たちと3分の2を構成していきたい」とも強調していた。
ところが、憲法改正に世論の支持が高まらないため、選挙が近づくにつれ、主張を封印。「争点は経済」と、ありもしないアベノミクスの成果を訴え、「GDP600兆円実現」と、できもしない政策を前面に打ち出す。そのくせ、自民党公約集の一番最後に〈わが党は、結党以来、自主憲法の制定を党是に掲げています〉と目立たないように小さく書く。ペテンもペテン。政権政党なのにこんな目くらましは、許し難い。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「過去2回の選挙と同じです。いずれも経済を争点にしておきながら、13年参院選の後は『特定秘密保護法』を成立させ、14年衆院選の後は国会を『安保法制』一色にして、強行成立させた。国論を二分する法律なのに、国会での多数を理由に白紙委任されたとするやり方です。安倍さんとは、自民党が野党時代の2012年、保守についてのテレビ番組で1対1で話したのですが、『憲法改正は政治家としての悲願であり、信条だ』『自分が総理になれなくても、誰かを支えてでもやる』と断言していました。だったら、なぜ正々堂々と憲法改正を国民に問わないのか。為政者の矜持がなさすぎる、と言わざるを得ません」
19日に行われたニコニコ動画の党首討論で、安倍は秋の臨時国会から憲法審査会で改憲の具体的な議論を始めたい意向を示した。選挙後は「公約に書いた」「議論すると明言した」と居直るのだろう。その姿が目に浮かぶ。
3度も騙されるのか(提供写真)
国民主権、基本的人権、平和主義の破棄まで視野
憲法改正の争点隠しは、自民党候補者たちも同罪だ。自分たちの総裁がどういう人物でどんな宿願を持っているか、分かっているのに有権者には伝えない。
公示日に毎日新聞が興味深い調査をしていた。選挙区候補が憲法問題に言及するかどうか調べたところ、自民党候補で憲法に触れたのは48人中、中部地方の現職1人だけだったというのだ。
各地に応援弁士として派遣されている自民党幹部も、もちろん憲法改正には一切触れない。
二階俊博総務会長が「自民党が先頭に立って憲法改正に旗を振る姿勢を示したなら、選挙に勝てない」と言っていたから、争点隠しを認めているようなもので、だから幹部たちの演説も覇気がない。
そんな自民党のドス黒い野望に気づいた人たちが、いまネットで拡散させている動画がある。安倍が会長を務める超党派議員連盟「創生『日本』」が4年前の5月に開いた研修会での一場面。自民党が憲法改正草案をまとめたことを受け、衛藤晟一参院議員(現在、首相補佐官)は「いよいよ憲法を変えられる時がきた」と高揚し、長勢甚遠元法相(現在は引退)が「国民主権、基本的人権、平和主義の3つをなくさなければ、本当の自主憲法にならない」とまで言い放つと、会場から大きな拍手が沸き起こる。
自民党の参院選公約集は〈現行憲法の3つの基本原理は堅持する〉としているが、安倍の“お友達”は憲法の基本原理の破棄まで視野に入れている。恐ろしい感覚だが、これが自民党の正体なのだろう。
“お試し改憲”とされる緊急事態条項にしろ、自民党の改憲草案は、国民の権利を制限する意図が根っこにある。本気でそこに踏み込むのなら、参院選でも隠すことなくハッキリ国民に問うべきなのである
■最大の焦点は「改憲勢力3分の2」
上智大教授の中野晃一氏(政治学)はこう言う。
「かつて民主党政権がマニフェストに違反した時、自民党は口汚くののしっていた。それなのに、自分たちは『TPP絶対反対』の公約を破棄し、『集団的自衛権の行使容認』や『特定秘密保護法』についてきちんと民意を問うことなく進めてきた。国民に支持される自信があるのなら避ける必要はないのに、自信がないから騙してやってしまえ、となる。ついに憲法改正にまでそのペテンの手口を使う。ひどい政権です」
世論の多くは憲法改正に反対だ。だから隠す。代わりに実現性のないアベノミクスのお題目を並べる。こんなインチキを繰り返すなんてマトモな政党じゃない。
「安倍さんの言う『アベノミクスのエンジンをふかす』というフレーズ。あれ、何を言っているのか意味不明です。あまりに中身がなく、子供じみていて、大人が使う言葉じゃない。いや、そう言っては子供に失礼なほどです。だから経済についてちゃんとした政策を掲げることができず、演説で民進党や共産党を攻撃するしかないのです。この事実だけをみても、『経済が争点』というのが本気じゃないことがわかる。今回の選挙の最大の焦点は、自公が、おおさか維新や日本のこころなどの改憲勢力と合わせて3分の2議席を獲得するのかどうかです。安倍首相は改憲の歴史的チャンスと思っていますよ。有権者は今度も騙されたら、大変なことになる」(中野晃一氏=前出)
有権者は安倍首相の、自民党幹部の、そして自民党候補者の顔を凝視すべきだ。そうすれば、いかに人相が歪んでいるかがわかる。こんなペテン選挙を3度も許してはいけない。
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