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いつまで続けさせるのか 舛添辞任をめぐる与党の思惑
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/183366
2016年6月11日 日刊ゲンダイ 文字お越し
これぞゲスの極み(C)日刊ゲンダイ
「舛添さんが知事で良かったと思われるように、もう一度チャンスをいただきたい」「都民のために仕事をしなければ死んでも死にきれない」――10日の定例会見で、東京都の舛添要一知事は“命乞い”に徹していた。ただ、平身低頭を貫けないのが、この人らしさで、「なぜ辞めないのか?」などの質問には語気を荒らげる場面もあった。
とにかく、開いた口がふさがらない。何ひとつ弁明できない公金横領と公私混同に当初は「公用車は動く知事室」「都民のため、別荘の広い風呂で足を伸ばす」などの居直り発言で強気に出ていたが、「公正な第三者の目」を持ち出したあたりから方針転換。しおらしい態度に努めたものの、“都民のカネは気前よく、自分のカネはケチケチ”というゲスの本性は隠しきれない。
今週も「休日に公用車で第9コンサート」など新たな疑惑が噴き出し、セコすぎる公私混同は底なし。都庁への苦情や意見は2万6500件を超え、30分続く苦情で窓口の電話がふさがると、別の課の番号を調べてかけてくる「苦情があふれ出る状況」と、朝日新聞(10日付都内版)も報じていた。
本紙記者も先日、駅構内でガラケー片手に「いつまでマスゾエを続けさせてんだ!」と怒鳴っている中年男性を見かけた。恐らく都庁に苦情を寄せていたのだろう。電話越しの職員たちも「仕事にならない」と嘆いているに違いない。
それにしても、舛添はいつまで居座るのか。猛バッシングの引き金となった「ロンドン・パリ5日間 職員20人を従えた5000万円の豪華海外視察」を産経新聞がスッパ抜いたのは3月8日のこと。当初は後追い報道も少なかったが、同月23日に都が出張経費の内訳を公表。舛添のみが往復ファーストクラス、最高級スイート宿泊の“大名扱い”発覚で、潮目が変わった。そして都民の怒りを決定づけたのが、4月1日の定例会見で、舛添が言い放った、このひと言だ。
「トップが二流のビジネスホテルに泊まりますか。恥ずかしいでしょう」
あれから2カ月余り。まさに“口は禍の門”で、“身から出たサビ”の噴出によって自縄自縛に陥り、もはや舛添がアリ地獄の状況から二度と抜け出せないことは、サルにも分かる。それでも「東京を世界一にしたい」とうそぶき、地位に恋々とする厚顔無恥の人物が、ヌケヌケと都知事のイスにしがみついている裏には、いくつもの茶番が見え隠れする。
この人発言にもウラがある(C)日刊ゲンダイ
自分のエゴだけで生き永らえる死に体知事
死に体知事が続投できるのは結局、都議会与党の自公両党が味方していることに尽きる。
あらゆる世論調査でも続投反対は8割近くに上る。10日には清瀬市議会に続き、小金井市議会も「辞職を求める意見書」を都知事宛てに提出した。
都民は辞任を強く望んでいるのに、自公都議はその声を聞いたふり。議会での激しい追及姿勢もうわべだけのポーズ。裏ではこっそり舛添と“握っている”に違いない。
8日の一般質問では自民都議がわざわざ、強い調査権限を持つ「百条委員会」の設置について、事務方から後ろ向きな答弁を引き出していた。舛添の国会議員時代の政治資金を巡る議論は、地方公共団体の事務を調査する百条委に「なじまない」との理屈だが、追及の切り札を出すのを早々にあきらめ、舛添に助け舟を出すとはハッキリ言って都民の敵だ。
ゲス知事を見限れない理由も、身勝手な事情ばかりだ。都政に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう指摘する。
「自公両党とも参院選の準備で手いっぱいで、特に自民は東京選挙区の2人目の擁立に難航し、やっと決まった候補も知名度はいまひとつ。苦戦は必至なだけに、より参院選に専念したい。下手に舛添知事を辞任に追い込めば大変と、次の都知事選のことまで頭が回らないのです。ところが、世論の反発は想像を絶する域に達し、うかつに追及姿勢を崩せなくなってきた。肝心の参院選に悪影響を及ぼしかねませんからね。そこで集中審議の第2ラウンドを、閉会後の20日に設定。参院選の公示2日前に厳しく舛添知事を追及したというポーズを有権者に見せつけ、参院選になだれ込もうという算段です」
いざ参院選が本気モードに突入してツルセコ知事への世論の関心も薄れ、大炎上が小康状態に落ち着けば、しめたもの。ポスト舛添を決めかねている安倍官邸にとっても、「確実に勝てる候補」を選ぶまでの時間稼ぎにもなる。東京五輪を4年後に控え、政権サイドにとって次の都知事は絶対に息のかかった人物を据えなければならないだけに、なおさら時間が欲しい。
そんなこんなの与党内のエゴが交錯し、いつまでたっても舛添に引導を渡せないでいるのだ。
■公費乱用を見過ごしてきた責任追及も不可欠
東京五輪組織委員会会長の森喜朗元首相が「五輪を進める上では立派にやっている」「都をよくまとめ、組織委は仕事がしやすい」と、四面楚歌の舛添を擁護したのも、すこぶる怪しい。
「新国立競技場の都の費用負担について、舛添知事は『説明不足』『違法だ』と猛反発。東京五輪に関する国や組織委の方針にカミついてきました。組織委トップの森元首相も面白いはずがなく、擁護発言は額面通りには受け取れません。引退後も政界への影響力を誇示したがる人だけに、『態度を改め、オレの言いなりになれば悪いようにはしない』と暗にほのめかしているのでしょう。もちろん、都議会自民党だって巨額のマネーが動く東京五輪の恩恵にあやかりたい。だから、スネ傷知事の生殺与奪権を握って、言いなりになってくれれば、くみしやすい。傀儡知事を生かさず殺さずが好都合なのです」(鈴木哲夫氏=前出)
ゲスの極み知事と悪巧み与党の「薄汚さ」はまさに同じ穴のムジナ。そもそも、品性下劣な都知事を生み出した“製造者責任”は14年2月の都知事選で全面支援した自公与党にある。
公私混同批判の発端となった豪華海外出張だって、実は昨年の春ごろから都議会内でも、くすぶっていた問題なのである。地方議会の重要な役割のひとつに、住民の代表として、首長をトップとする執行機関への厳しいチェックがある。都議会与党の自公がその職責をまっとうし、海外出張費に鋭いまなざしを向けていれば、ツルセコ知事の非常識を早めにいさめることができただろう。
ところが、現実は都議会に求められる姿とは真逆だ。都知事就任後の2年度にわたって計8回、2億円を超える海外出張費について、都議会は決算審査において容認したことになっている。
前鳥取県知事の片山善博氏は月刊誌「世界」7月号で、〈(高額出張費を)すんなり了としていたとすれば、舛添知事だけでなく都議会も、公金の使い方に関する良識や分別を厳しく問われなければなるまい〉と批判していたが、その通り。舛添のやりたい放題を見逃し、許した罪をタナに上げ、形ばかりの追及の茶番劇に精を出すとは自公両党はつくづく国民をナメ切っている。
「多くの都民は舛添知事の進退を巡る茶番に気付いていますよ。与党が参院選への悪影響を恐れているのなら、国民は『マスゾエ辞めろ』の声をますます強めるべきです。ウソとごまかしで塗り固められた知事と、そんな品性下劣な人物を担いだ自公両党の責任追及の声をトーンダウンさせてはいけません」(政治評論家・森田実氏)
ゲス知事の延命策はすでに手詰まり。与党も悪あがきをやめ、生ける屍と化した舛添を楽にさせてやったら、どうだ。
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