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既存政党・政治家のなりふり構わない生き残りの姿−(天木直人氏)
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9th Jun 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
私は今度の参院選が本格化する前に、新党憲法9条構想実現の動きをしばし凍結する事を決めた。
なぜなら、参院選に突入すると、
既存の政党・政治家の生き残りをかけたなりふり構わない動きが激化し、
まともな考えを掲げた新党構想など相手にされないと考えたからだ。
それどころか敵視されるのがオチだと思ったからだ。
その判断は正しかった。
いま我々が目にしているのは既存政党・政治家の往生際の悪さだ。
その中でも、おおさか維新の会から出馬が決まった田中康夫と渡辺善美には驚いた。
冗談だと思っていたらついに正式発表に至った。
いずれも私がかつて個人的なかかわりを持った政治家だ。
田中康夫については、気が向いたら機会をあらためて書きたいが、
ここで私が書くのは渡辺善美についてである。
きょう6月9日の栃木県地方紙の下野新聞が書いた。
よもやの落選から1年半、まさかの「おおさか維新の会からの比例区立候補」だと。
もはや系列の議員は離散し、
みずからの後援会は「自民党の草刈り場」と化しているのが実情だが、
それでも自民党元副総理兼外相の父、渡辺美智雄時代から親子2代で築いたブランド力には
定評があり、自民党も公明党も、警戒しているのだという。
私が驚いたのは、5月31日に那須塩原市内で開かれた後援会地区代表者の集まりに、
かつて私がこのメルマガでも応援し、
4月の矢板市長選で勝った斎藤淳一郎市長(民進党栃木県連代表福田昭夫衆院議員の女婿)が
姿を見せ、渡辺善美候補が矢板市の得票率のトップになるよう「全面的に支えて行く」と挨拶した、
と書かれていた事である。
こうなれば、もはや何が何だかわからなくなる。
それとも私が単に政治にあまりにも無知、ナイーブということなのだろうか。
既存の政治の全否定という私の考えは、ますます強まるばかりである。
彼らが政治家に復活し、再び好き勝手な政治活動をすることは勝手だが、
自分の収めた税金を歳費や政治活動費という特権の下で食いものにされることだけは許せない。
新党憲法9条構想の一大公約は、政治を稼業にしない、特権を国民に還元する、ということである。
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