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2016年06月03日 「ジャーナリスト同盟」通信
<5年ぶりに嘘を認めた東京電力>
日本に限らないだろうが、それにしても、この国の劣化はいかんともしがたいほどである。議会と言論の劣化が、劣化した政治と経済を存続させている。メディアの衰退は、ネット掲示板にも及んでいることが、最近になって理解できるようになった。権力に都合の悪い言論は、インターネットでも生き延びられない。独裁国と大差ない。そうした中で、日刊ゲンダイ5月31日付記事が、311東電福島放射能大惨事事件に絡んで、実に5年もたって「メルトダウンでした」と事実を認めた、と報じた。
<品格どころではない日本>
東電原子力立地本部長の姉川尚史が5月30日の記者会見で「炉心溶融(メルトダウン)に決まっているのに、溶融という言葉を使わないのは隠蔽だと思う」と、ようやく打ち明けた。
5年もたてば馬鹿な国民もあきらめてくれる、との東電と背後の原発推進政府の傲慢さを見てとれる。
普通の国であれば、東電関係者と政府関係者が逮捕拘留されて、真相解明する場面である。それを回避した時点での真実の吐露である。まともな精神の日本人には、こうした不条理な事柄に耐えることは、なかなか容易なことではないだろう。品格どころの話ではない。
東北や関東の市民は、まともには生きられない。
<それでも服従する羊の群れ>
それでも、支持されている政府だと吹聴するメディアの存在に、正直なところ、辟易するばかりだ。
客観的に真実を報道する責務を負っている新聞テレビは、ひたすら金儲けに突進する企業とは異なる。言及するまでもないが、社会的責任を果たす新聞テレビに誇りをもって仕事をする人間を、ジャーナリストと呼ぶ。権力に屈することは自己否定である。
悪しき極右政権の宣伝機関として、報道に携わる日本人を何と呼ぶのであろうか。羊の群れに迎合する、悪しきジャーナリストが嘘と隠蔽に加担する罪は計り知れない。
<核爆発に沈黙する東芝>
東電福島原発爆破事件の頂点に立たされている財閥は、3号機の製造メーカーの東芝である。政界から官界、さらには外国の政官界に莫大な裏金でもって、仕事をむしり取ってきた東芝は、因果応報よろしく、遂に破たんの危機にあるが、それでもいまだに反省と謝罪を回避している。
3号機の核爆発場面は、映像によって素人でも確認されている。それにもかかわらず、政府・東電は水素爆発という嘘で取り繕っている。
東芝製という事実を、新聞テレビも電通に屈して報道できない。これも不可解すぎる。日本の新聞テレビは、広告費に容易に屈してしまうものなのだ。悲しい恥ずかしい現実である。それがネット掲示板にも通用するというのだから、世も末である。本当に驚きである。ネット掲示板もからくりがあるらしい。
<アホノミクス破たんを隠す心臓>
さすがに日本国民も、アベノミクスならぬアホノミクスの破たんを理解するようになった。これは1歩前進であるが、3年有余も騙されてきた羊の群れは哀れ過ぎよう。
破たんの逃げ道が大増税の再延長である。国民は消費大増税に反対だ。形は「自分もそうするので、選挙で勝たせてほしい」が心臓の国民向けのメッセージだ。選挙の投開票は「ムサシ」が取り仕切ってくれる。なんとか乗り切れるさ、が彼の本心という。
恥の観念のない極右の政治リーダーに、反吐が出る思いを持つ文化人も多いだろう。
<嘘の連発のJOC会長>
東電の福島放射能は「ブロックされている」「アンダーコントロールされている」という大嘘だけで、2020年東京五輪を勝ち取ったものではなかった。
フランス検察当局がつかんだ2億円の賄賂事件は、氷山の一角である。石原慎太郎が都知事時代に浮上させたものだ。石原利権を具体化させたのが電通であることも発覚した。
森喜朗も躍り出た。なんのことはない、日本は「天皇中心の神の国」と信じ込んでいる一族、すなわち神社本庁が立ち上げた極右団体「日本会議」主導の東京五輪なのだ。そこに元天皇族の竹田というJOC会長が、賄賂工作の実行部隊を任されていたものであろう。
竹田の嘘の連発も暴露されている。一体全体、この国はどこへ行くのであろうか。
<恥も外聞も捨てた舛添要一>
石原慎太郎と徳洲会疑獄事件のことも、ただ事ではないほど腐敗を象徴している。莫大な裏金は石原だけではない。徳田虎雄の金庫番・ノウソが、そのうちにベストセラー本を出すに違いない。
石原への莫大な金の流れに、まずは国税庁が驚愕するであろう。その点で、舛添スキャンダルはあまりにも小さく、せこいものである。官邸の世耕某に任せればいいくらいだろう。
かつて小沢一郎も、検察に狙い撃ちにされて、とことん叩かれたが、舛添にもそのうち検察が顔を出すのであろう。舛添も必死だ。恥も外聞も捨てて知事の居座りに執着している。
大きくは、スキャンダルの連鎖で、心臓の悪しき政治を隠ぺいしようとの思惑を見てとれるだろう。
<悪しき権力で逃げる甘利TPP大臣>
石原も悪辣だが、心臓の片腕のTPP担当大臣の甘利事件の処理は、検察を抑え込んだ官邸ペースで封じ込んだ格好である。
野党の不甲斐ない対応には、裏金が透けて見えてくる。本来は、国会での証人喚問である。同じく竹田にもいえる。
野党もまた裏金に弱い。日本共産党はどうした?民進党は?甘利を逃がすようでは、心もとない。
<パナマ文書はどうした?>
不正腐敗の極限は、パナマ文書が立証して余りある。
ネットに強い若者に任せると、すごいスキャンダルがいくつもいくつも見つけることが出来るだろう。失業しているIT人間は、パソコンを駆使すれば、特ダネを無数に発見できるだろう。
まともな新聞テレビや真っ当な野党であれば、空前の巨額脱税事件を暴くことが出来るだろう。これは数年かけてもいい大事件である。
嘘と隠蔽がまかり通る日本にしてはならない。日本にも愛国者がいるものだと信じたい。正義の士の時代到来である。内政も外交も奇怪な極右団体に任せていると、本当に地獄から這い上がることが出来ない日本になるかもしれない。
2016年6月3日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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