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「核のフットボール」を携行した軍人が、オバマ大統領の後を追うようにヘリに乗り込んだ(25日夜、中部国際空港で)=松田賢一撮影 :読売新聞
「核発射ボタン」が広島に持ち込まれていたと書いた週刊新潮−(天木直人氏)
http://www.twitlonger.com/show/n_1soocht
2nd Jun 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
今日発売の週刊新潮6月9日号が、オバマの広島訪問は自己矛盾だとする特集記事を掲げた。
私がその記事で注目したのは、
自己矛盾の象徴として「核発射ボタン」をオバマ大統領が広島にまで持ち込んでいたという事が
書かれていたところだ。
米国の「核発射ボタン」についてはその存在は知っていたつもりだ。
しかし、ここまで詳細に書かれたものを私が見たのは、この週刊新潮の記事がはじめてだ。
米国大統領は、つねに核兵器の発射命令を出せるよう指揮通信装置を携行している。
この装置は「大統領非常用手提げカバン」、通称「核のフットボール」と呼ばれているという。
初期の核攻撃計画のコードネームが「ドロップキック」だったことに由来するという。
カバンはゼロハリバートン社の革製で、重さ20キロほどの黒カバンであるという。
攻撃命令を送信する通信機のほか、目標と作戦計画のリストなどが収納されているという。
カバンの携行は、米国の五つの軍、すなわち、陸海空三軍と沿岸警備隊、海兵隊の佐官クラスから
1名ずつ選ばれた大統領軍事補佐官が、交代で番にあたるという。
国内の公務から外遊先、さらにはジョギングやゴルフといったプライベートにも
絶えず彼らがついて回るという。
このカバンにある指揮通信装置を立ち上げるには、
大統領が別個に携帯しているとされる「ビスケット」と呼ばれる暗証カードが必要になるという。
このカバンは、ホワイトハウスにある核攻撃を命ずる装置のモバイル版であり、
予備は副大統領とホワイトハウスの地下にもあり、大統領が変わるたびに暗唱コードは改められるという。
核のフットボールから送信された命令に従って発射キーを回すのは、
最終的には原子力潜水艦の艦長など現場の軍人であり、
たとえばシアトル沖に配備されている原子力潜水艦に配備されている核ミサイルであれば、
キーを回して20分ほどでモスクワに到達するという。
このカバンで作動できる米国の核兵器の威力は、
広島に投下された核爆弾の2万2千発分に相当するという。
この物騒な黒カバンが広島にまで持ち込まれていたのだ。
オバマ大統領が演説するところからやや離れた場所に、黒カバンを携行した空軍将校の姿があったという。
オバマ大統領の広島での平和演説は矛盾だらけだったが、確かに、これ以上の矛盾はない。
◇
原爆慰霊碑前でも機密装置「核のフットボール」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160527-OYT1T50137.html
2016年05月28日 09時00分 読売新聞
来日したオバマ米大統領が帯同した軍人が、ずっと持ち歩いていた黒い革かばんがある。
オバマ氏が27日に訪れた広島の原爆死没者慰霊碑前でも、軍人の足元に置かれていた。かばんは、「核のフットボール」と呼ばれる機密装置。大統領が米軍最高司令官として核攻撃をいつでもどこでも承認できるようになっている。
「スミソニアン・マガジン」(電子版)によると、機密装置は、アルミニウムのフレームと黒い革でできており、重さは約45ポンド(約20キロ)。一般に信じられているような大きな赤いボタンはない。軍事顧問が寄り添い、大統領が持つ認証コードで身元を確認する。国防総省の軍事指揮センターと連絡が取れ、「一撃で米国の全ての敵を破壊する」「特定の都市を消失させる」といった攻撃手法を選べる。
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