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誤射があった陸自然別演習場と89式小銃 :朝日新聞
実弾と空包を見分けられなかった自衛隊の劣化
http://xn--gmq27weklgmp.com/2016/06/02/post-4666/
2Jun2016 天木直人のブログ
きょう6月2日の朝日新聞が、先般起きた、陸上自衛隊の演習で実弾が使われて負傷者が出た、という事故について、「ニュースQ3」という検証記事を掲載していた。
それを読んで私は驚いた。
誰もが実弾に気づかなかったというのだ。
最初の間違いは、弾の誤請求だったという。
つまり訓練部隊は空包を発注したが、別の部隊を経由して弾薬管理の部隊に届いた時には実弾の発注になっていたという。
その後も、事故を防ぐ手立てはあったはずだ。
実弾を発送する弾薬管理部隊は疑問を持たず発送した。
受け取った時に中身を確認すれば分かったはずなのに、受け取った担当者は、弾数を数えただけで、中身は確認しなかった。
私は一番驚いたのは、訓練に参加した隊員が、実際に弾を弾倉に込める際に、気づかなかった事だ。
実弾と空包では、先がとがっている実弾と、丸い空包とでは、形状がまったく違う。
それにもかかわらず、「空包」と思い込んでいたというのだ。
きわめつけは、自衛隊幹部が語った言葉の数々だ。
幹部のひとりは言う。
「この距離で撃ち合って犠牲者が出なかったのは奇跡。部隊は事故の話題で持ち切りだ」と。
また、ある幹部は危機感を募らせて言う。
「どの段階でも防げなかったのだから、単なるミスでは済まされない。現場の力がそれほど落ちている表れと見て、根本的な対策が必要だ」と。
事故の背景にはこんな深刻な自衛隊の現実があったのだ。
この朝日の記事が教えてくれなければ、我々は、誰も気づかないままだった。
そして朝日が書いても、政治家がこの事故について国会で追及しなければ、何もなかったかのようにやり過ごされて終わるだろう。
安保法の議論もいいが、それ以前の問題として、自衛隊の劣化が進んでいる現実をなんとかしろという話しである(了)
◇
空包と誤り実弾配布、79発撃ち合う 北海道の陸自誤射
http://www.asahi.com/articles/ASJ5S4QYXJ5SIIPE01D.html
2016年5月24日21時29分 朝日新聞
北海道鹿追(しかおい)町の陸上自衛隊然別(しかりべつ)演習場で、北部方面後方支援隊の男性隊員が訓練中に実弾を発射し、隊員2人が軽傷を負った問題で、陸自北部方面総監部は24日、この訓練で計9人が実弾79発を発射していたと明らかにした。空包と誤って実弾が各隊員に配られたという。実弾と空包は先端部の形が違って通常は間違えにくいといい、同総監部が経緯を調べている。
同総監部によると、訓練は23日、後方支援隊がトラックで物資を輸送中に敵に襲われる、という想定で実施。約30人の隊員が敵味方に分かれ、89式小銃を使って互いに空包を撃つ予定だった。けが人が出て訓練は中止になり、実際は実弾を撃ち合っていたことが発覚した。訓練場所は実弾の使用が禁止されている区域だったという。
訓練を行った後方支援隊の秋山賢司隊長は「国民の生命財産を守るべき自衛隊がこのような事案を起こし、大変申し訳ない。原因を速やかに調査し、再発防止に努めていく」とコメントした。同総監部は実弾が演習場外に着弾した可能性は低いとしている。
然別演習場では2001年、重機関銃の射撃訓練中に実弾1発が場外のビニールハウスに着弾する事故が起きている。(横山蔵利)
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