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伊勢志摩サミット「成果」は想定以上。これなら「ダブル選」の可能性も!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48777
2016年05月28日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
■『読売』がついにダブル選見送りを確定報道
怪しい空気が首相官邸周辺に漂っている――。
消費増税再延期についてはほぼ確定的になったのだが、衆参同日選実施の「阻害」要因がなかなか見当たらないうえ、撹乱情報を含めて雑音が相次いで耳に入ってくるのだ。
筆者が注目してきた音なしの構えの『読売新聞』がやっと、伊勢志摩サミット開催当日の5月25日付朝刊1面トップに「同日選見送りの公算 首相、消費増税延期」のタテ大見出しを掲げて、リードで次のように報じた。
「安倍首相が、夏の参院選と次期衆院選を同じ日に行う『衆参同日選』を見送る公算が大きくなった。現時点では衆院解散を考えていない意向を与党幹部に伝えた。<中略>また、来年4月の消費税率10%への引き上げについては先送りする方向で、6月1日の今国会会期末後にも表明する」
中面では「首相、公明に配慮 高支持率、参院選だけでも勝算」の見出しが躍った。それだけではない。同日夕刊は1面トップに「同日選見送りへ 参院選集中、首相が指示」と打ち、安倍首相が25日午前、首相官邸で自民党の谷垣禎一幹事長と協議した際に参院選の個別選挙区の対応を具体的に指示したと報じたのだ。
あの『読売』が事実上、衆参同日選見送りの確定報道をしたのだからと、自民党の選挙地盤が弱い若手衆院議員は肩の荷を降ろしたかのようにホッと一息ついたところだ。与野党を含め永田町全体も弛緩したかに見えた。
■「財政出動」への説得工作は上々の成果
ところが、伊勢志摩サミットが開催したら、様相が一変したのだ。まず、25日夜の日米首脳会談でオバマ米大統領から沖縄事件に関して「深い遺憾の意」表明という想定以上の「成果」を引き出した。
サミット開催の号砲代わりに準備したのが、26日午前にG7首脳を伊勢神宮に案内することだった。安倍首相は同神宮の内宮入口である宇治橋で出迎えたのだが、オランド仏大統領専用機到着が遅れたことと濃霧のため、一行は中部国際空港から陸路直行し一番乗りはオランド大統領だった。当初のプロトコールでは、安倍首相が最初に出迎えるのはオバマ大統領であった。
そうしたハプニングもあったものの、雲ひとつない青空の下で、安倍首相は約1時間かけて伊勢神宮のスピリチュアルな雰囲気をG7首脳に味わってもらったのだ。出足上々、安倍首相の顔には満足感が滲み出ていた。
ところが、午後1時50分から開始されたG7首脳会議ワーキングランチで「異変」が起きた。安倍首相は冒頭、各国首脳にA4版5枚の「参考データ」を配布したうえで「リーマン・ショックの際も現在の予測を上回る成長が予測されていたが、危機が発生し、マイナス成長となった」と発言した。
メルケル独首相が安倍発言に対して「クライシス(危機)とまで言うのはいかがなものか」と反論、リーマン級の危機が再来する可能性を強調したい安倍首相に水を差したのだ。
それでも翌日の新聞各紙は、「財政出動へ説得工作 安倍首相、『リーマン』挙げ 一定の賛同」(『読売』の見出し)のように、安倍首相が各国首脳から財政出動を行う重要性について一定の賛同を引き出したと好意的に報じた。
そして27日午後1時半過ぎ、最後のG7首脳以外のゲスト(アウトリーチ)を交えた拡大会合ワーキングランチを無事に終えて、安倍首相は同2時過ぎからサミット議長として総括記者会見を開き、G7首脳が世界経済安定のために機動的な財政出動を含めた政策総動員で一致したと高らかに宣言した。
と同時に、安倍首相は消費増税の是非を参院選前に判断させると言明し、事実上、会期末会見で表明することを明らかにした。
■安倍首相の高揚感は半端ではない
それからは注目のオバマ大統領の広島訪問であった。ここでまた米側の対日配慮があったのだ。
当初予定では、オバマ大統領は午後5時15分に岩国米軍基地を大統領専用ヘリで発ち、同30分広島ヘリポートに降り立ち、同45分車列で広島平和記念公園に到着となっていた。それを30分前倒したのだ。
その結果、広島滞在僅か55分間のはずが1時間25分間に延長された。広島市降水率50%の天気予報も外れて、絵柄としても最高の条件となった。原爆ドームをバックにしたオバマ大統領のショートスピーチと安倍首相の所感発表は午後5時半からのテレビ中継で全世界に発信された。安倍首相の高揚感は半端なものではない。
それが、冒頭の「衆参同日選」の可能性を排除できない理由にもなるのだ。加えて、次のような興味深い情報もある。
30日夜、安倍首相が読売新聞グループ本社の渡邉恒雄代表取締役会長・主筆と会うというのだ。同日は渡邉氏の90歳の誕生日。安倍首相は同氏に消費増税再延期と衆参同日選見送りを報告するのか、それとも同氏の持論を容れて同日選決断を耳打ちするのか、未だ分からない。
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