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2016年05月27日 「ジャーナリスト同盟」通信
<G7キリスト者首脳の伊勢神宮参拝>
今回の伊勢志摩サミットは、中国叩き以外に目立った内容はなかったが、日本の極右・宗教イデオロギーから分析すると、多大な悪しき成果があった。そう、歴史の大逆転である。G7首脳は、日本を除くと、キリスト教徒らである。彼らをまんまと、戦争神社・伊勢神宮に参拝させることに成功した点にある。
<政教分離を放棄したG7首脳>
政教分離は、近代国家の基本原則である。かりそめにも、これに抵触することは許されない。明白な憲法違反である。
それを安倍・自公内閣は、見事に違反した。極右にとって、これほどの快挙はない。愚かなG7首脳であることを露呈したものだ。イソップ物語の世界が、5月26日に現出した。肝心の世界経済その他の懸案事項が山積みしてる中で、同日の午前中をかけて日程化、具体化した。欧米先進国首脳が、日本外交当局の用意した罠にはまったことになる。
<国家神道の本山>
筆者を含め国家神道に対する知識は不足しているが、戦前のあの過酷で、不自由な日本社会を律していたのが、国家神道である。国家神道を抜きに、日本の軍国主義も侵略戦争も想定できない。
それゆえに占領軍は、敗戦後の対日政策において、信教の自由を保障し、国家神道を廃止した。言及するまでもなく、伊勢神宮が、神である天皇の意思を体現して、侵略と植民地政策を推進・祈る本陣だった。
そこに安倍は、G7首脳を参拝させるために、何度も足を運んでいる。「あっぱれ!心臓」である。「いずれ田布施に心臓神社が建立されるかもしれない」といった冗談も聞こえてきそうだ。
<侵略戦争の司令塔>
歴史を知らない、歴史を学んでいない日本人は、筆者だけではあるまい。筆者は、10年ほど前に「橋のない川」(住井すゑ著)を読んだ。人権派弁護士の遠藤順子さんに薦められたものだ。
天皇制国家主義の時代を、小説の形式で見事にえぐった、戦後最高の文学作品でもある。日本の歴史や文学を研究するためには、必読の本であろう。異様な天皇制国家主義に反吐が出るだろうが、日本人は読まねばならない。
戦後でも、小説風にまとめないと表現できない日本に、驚かされたものだ。靖国だけではない。国家神道が、戦争遂行の震源地であった。伊勢神宮はその司令塔であった。そこへと日本政府は、総力を挙げて欧米の首脳を参拝させたのである。「日本は天皇中心の神の国」という異様な宗教イデオロギーを、世界に示したことなのだ。キリスト教も形無しであろう。
<神社本庁・日本会議は感涙!>
振り返って、国家神道から一つの宗教法人に格下げされ、神社本庁として生き延びた原始的宗教は、戦後も天皇家の宗教ゆえに存続してきた。しかし、復活することを放棄することはなかった。
自民党右翼勢力と連携して、勢力の温存と再興を期してきた。彼らは靖国に合祀されている戦死者の遺族をテコにして、靖国の国家護持運動を繰り広げた。しかし、まともな当時の野党と言論界が反対して成功しなかった。
いま安倍内閣が誕生すると、財閥を巻き込んで秘密結社・日本会議を本格的に浮上させて、国会議員から地方議員へと組織拡大、憲法破壊運動に率先して取り組んでいる。
その先頭に「田布施」の心臓を押し立てて、国政・外交権を壟断して突っ走っている。祭政一致の国家神道復活にかけている!その成果が今回のG7を悪用して、悪しき成果を挙げたことになる。感涙する日本会議・神社本庁であろう。
<次回は靖国サミット?>
伊勢で味をしめた右翼の中には「次回は靖国サミットだ」という冗談も飛び出しているという。問題は、政教分離違反・戦前回帰・歴史の大逆転を、真正面から報道できない新聞テレビにある。この3年ほど神社礼賛報道が、茶の間にがんがん入っていることに、気付いている日本人は少ない。
「たかが神社」と侮ってはならない。戦争には宗教がからむ。宗教を利用して殺し合いは行われている。心臓内閣の宗教利用は異常である。
<外務省工作資金に興味津々>
欧米のG7担当の官僚が、伊勢神宮を知らないはずはない。靖国と同列であることを知っている。それでいて、なぜ易々と訪問という名の神宮参拝を受け入れたのか。
ここでも買収が行われたはずである。東京五輪も金で買収した心臓内閣である。外務省の官房機密費では不足したであろう。せめて朝日や赤旗には指摘してもらいたかった。悔やまれる。
<潘基文・国連事務総長は回避>
さすがに、次期韓国大統領と名指しされている潘基文・国連事務総長は、わざと日本入国を遅らせて、神宮参拝を回避した。もし、のこのことG7首脳に歩調を合わせていれば、大統領の芽は消えてしまったろう。
愚民は亡ぶ!
2016年5月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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