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岡田代表 消費税増税の再延期を迫ったのは正しいか 金子勝の「天下の逆襲」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182016
2016年5月24日 日刊ゲンダイ 文字お越し
岡田代表(左)と安倍首相/(C)日刊ゲンダイ
民進党の岡田代表が党首討論で「消費税増税は再延期すべきだ」と、安倍首相に迫った。
たしかに、この経済状態だけに増税はやめるべきだという声は根強いし、参院選を控えた選挙戦術として、安倍首相が再延期を表明する前に、先手を打って再延期を迫った方が得策だという考え方が分からないわけでもない。
しかし、岡田代表は間違いを犯したのではないか。なぜなら、結果的にアベノミクスの継続を許すことになりかねないからだ。いま必要なことは、間違った経済政策であるアベノミクスをやめさせることである。景気低迷を理由に「増税を再延期すべきだ」と迫るだけでは、安倍首相に再延期の口実を与えるだけだろう。実際、安倍首相はアベノミクスの失敗を認めず、「アベノミクスを成功させるために増税を再延期したい」などと表明するに違いないからだ。
しかし、仮に消費税増税を再延期したところで、実質賃金が5年連続ダウンし、社会保障がほころび、将来不安が消えない状況では、個人消費も上向かず、景気も良くならないだろう。大切なことは、国民の将来不安を取り除くことである。
本来は、予定通り消費税増税を実施したうえで、これまでのように法人税減税や公共事業で増えた税収を費消してしまうのではなく、税収分すべてを社会保障に回すべきだと思う。もともと、民進党も「税と社会保障の一体改革」を訴えていたはずだ。年金、介護、医療といったセーフティーネットがしっかり整っていけば、国民も安心して消費を増やしていくはずである。世論調査を見ると、国民が政治に望むものは、つねに「景気」と「社会保障」が上位である。
民進党が伸び悩んでいるのは、アベノミクスに対する批判が弱いうえ、アベノミクスに代わる経済政策を打ち出せないことにある。
消費税収をもって、できるかぎり社会保障を充実させ、格差是正の展望を示すとともに、エネルギー転換を突破口にした分散ネットワーク型の産業構造を創出するのが最も望ましい。もし、増税を再延期するのなら、その後に、どんな政策をするのか、民進党はビジョンを示さないと国民の支持は広がらないだろう。歯がゆい限りだ。
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