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国民の血税が賄賂資金になる五輪などいらないー(植草一秀氏)
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23rd May 2016 市村 悦延 · @hellotomhanks
国際陸上競技連盟元会長で国際オリンピック委員会(IOC)前会長の
ラミアン・ディアク氏の息子に関係するシンガポールの口座に、
2020年オリンピックの東京招致を行った招致委員会が
不正資金を支出した疑いについての報道が極めて少ない。
2013年7月と10月に「東京2020年五輪招致」という名目で
2億2300万円の送金があったことを把握した
と、フランス検察当局が5月12日に発表した。
日本のメディアは第一報を伝えたが、この巨大疑惑を大々的に報道しない。
招致委員会はシンガポールの「ブラックタイディングス社」に
コンサルタント費名目で約2億3000万円を支払った。
IOCが東京招致を決定した総会は、2013年9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた。
日本では、2013年4月に猪瀬直樹都知事(当時)が「イスラム諸国はけんかばかり」と発言して
イスラム諸国の反発を招いた。
7月には東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の汚染水漏れが海外に伝わった。
このような状況下で「ブラックタイディングス社」代表のイアン・タン氏が
招致委員会に売り込みをかけてきたという。
2013年8月にモスクワで陸上世界選手権が開催され、陸上関係者を中心にIOC委員が集まる。
招致委員会は電通に照会をかけ、
タン氏が2015年北京世界選手権招致で実績があることを確認して
タン氏のブラック社と契約を締結したということである。
JOCはコンサルティング会社と正規に契約を締結し、
資金を支払ったのであれば問題はないとの趣旨の説明を示しているが、この主張は正しくない。
IOC委員は公務員ではないから刑法上の賄賂罪は成立しないという。
だから、招致委員会がIOC総会で東京招致を決定するため、
買収工作を行っても問題はないという主張なのか。
あるいは、仮に買収工作があったとしても、
買収を実行したのはコンサルティング会社であって、
コンサルティング会社に対して「招致実現に向けての各種対応」を依頼した
招致委員会には責任がないと主張しているのか。
現段階では詳細が明かではないが、問題の本質はそんなところにはない。
毎日新聞記事によると、2020年東京招致活動総経費は
88億4900万円
であり、このなかの
40億9800万円が国際招致活動費用、
7億8600万円が海外コンサルタント費用
である。
問題は、この招致活動の原資に、
東京都の負担金34億5600万円が含まれていることである。
招致活動の総経費の負担は、
民間からの寄付や協賛金を集めていた招致委員会が53億9300万円、東京都が34億5600万円負担した。
ただし、会計処理上、海外コンサルタント費用は、東京都の負担金ではなく、
招致委の経費負担分から支出されたという。
しかしながら、これは詭弁である。
2020年東京五輪招致活動に対して東京都の資金負担があり、
その招致活動のなかで、仮に買収工作があったということなら、
それは税金が買収工作に用いられたという理解が正当である。
「普通の支出」と「汚れた支出」があり、費用負担に「東京都」と「民間資金」があり、
東京都の負担した資金は「普通の支出」にだけ充てられて、
東京都の負担金は、「汚れた支出」には充てられていない、と言っても通用しない。
東京五輪の招致活動に税金が投入されており、
その税金を財源の一部とする招致活動費から、買収工作資金が支出された、ということになる。
まずは、買収工作があったのか無かったのか。
フランス検察当局の捜査から、この事実を明らかにする必要がある。
仮に「買収工作」があった場合、招致委が具体的に買収工作を確認していたのかどうかは重要でない。
「買収工作」のような「裏金的な資金提供」などの可能性がないのに、
ペーパーカンパニーに近いコンサルタント会社への2億円を超す資金提供は説明不能であるからだ。
その説明が可能であるなら、直ちに説明責任を果たすべきである。
東京五輪の費用は、この立候補の段階で7340億円とされていたが、
五輪組織委の森喜朗会長は昨年7月に「2兆円を超すかもしれない」と述べた。
そして、拡大する五輪開催費用に血税が投入されるのである。
五輪を推進しているのは、五輪で甘い汁を吸おうとする吸血勢力だけである。
その中核にマスメディアが位置し、マスメディアは、自分たちの利益、利権のために、
「五輪招致に国民も賛成」
という、事実無根の話をでっち上げている。
五輪招致のために買収工作を行い、その費用の一部が税金で賄われているということになると、
五輪開催地を決定する権限を有する人物の私腹を肥やすことに血税を注ぎ込むということになる。
こんなことに同意する主権者は皆無だろう。
五輪招致費用には税金が投入されている。
その費用から「買収工作資金」が支払われることを、日本の納税者は同意しない。
コンサルタント会社に支払われた資金が「買収工作」に用いられたことが判明する場合には、
その時点で、東京五輪開催返上を決定しなければならない。
甘利明元経済相が関与する贈収賄疑惑事案、
東京五輪招致にかかる買収工作疑惑
という巨大問題に関する報道が制限されている。
舛添東京都知事の資金不正問題は重要で、舛添氏は早期に辞任するべきであり、
本人が辞任しないなら、東京都民は速やかに舛添氏をリコールするべきである。
この問題は重要でないとは言わないが、甘利事件、五輪事案の重大性はこの比ではない。
そもそも、五輪開催費用が
7340億円から2兆円に拡大すること
など許されるはずもない。
国立競技場の建設費問題で、五輪に群がるシロアリやハイエナの実態が浮かび上がった。
JSC(日本スポーツ振興センター)は文科省の天下り機関、シロアリの巣のひとつだが、
東京五輪招致のどさくさに紛れて、本部が入居するビル新設に突き進んでいる。
この手の利権集団、シロアリとハイエナが群がっているのが五輪の実態である。
腐敗臭が一面に立ち込めているのだ。
7000億円の開催費用が2兆円に拡大するときに、どれだけの税金が投入されることになるのか。
国民不在、納税者不在、主権者不在の
利権漁りの行動でしかない。
財務省は財政健全化を叫ぶが、財務省健全化には一切取り組まない。
「財政の無駄」を訴えるなら、まずは「天下り根絶」を財務省から始めるべきだ。
私は20年来、天下り根絶を訴えてきた。
まず手始めに、
日本銀行、日本証券取引所、日本政策投資銀行、国際協力銀行、日本政策金融公庫、
JT、横浜銀行、西日本シティ銀行の8機関への天下りを根絶せよ
と提案し続けてきた。
一時期、「天下り根絶」が重要問題として取り上げられたが、
菅直人政権、野田佳彦政権、第二次安倍晋三政権で、天下り根絶という政治課題が消えた。
財務省は
「財政再建」
を叫ぶが、「天下り根絶」には一歩も進まず、
単に、
「社会保障支出の切り捨て」
だけに血道をあげている。
財務省が財政再建を叫ぶなら、
「五輪返上」
の先頭に立つべきだろう。
ところが、財務省は、あろうことか、五輪組織委員会の事務局長に財務省事務次官経験者を送り込んでいる。
財務省自身が五輪利権の甘い蜜を吸い取るシロアリ軍団の先頭を走っているのだ。
安倍晋三氏は汚染水は福島原発の港湾0.3平方キロのなかに封じ込められて、
福島原発は完全にコントロールされていると述べたが、嘘八百である。
安倍氏のウソは国際社会に確実に伝えられることになるだろう。
東京五輪をボイコットする動きも広がると予想される。
五輪はアマチュアリズムの集大成ではなく、利権の巣窟と化している。
そして、この利権の中枢に位置するのがマスメディアと広告代理店である。
IOCもFIFAも、そして国際陸連も、似たような状況である。
いまやスポーツは、
利権の巣窟
となっている。
その利権に群がるシロアリとハイエナが五輪やワールドカップ、
世界選手権の開催招致に血眼になり、大規模な買収工作が繰り広げられるのである。
血税を注ぎ込む開催招致に日本が関与することをやめるべきだ。
日本にはもっと重大で、もっと大切な問題が山積している。
国民の生活、労働者の貧困問題、子どもの貧困問題、経済的・社会的弱者に対する
支援強化など、優先するべき課題が山積している。
東京五輪招致費用が買収資金に充当された事実が判明するなら、
その時点で、東京五輪返上を直ちに決定するべきである。
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