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舛添都知事の醜聞で完全に終わった自民党 溝口敦の「斬り込み時評」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181931
2016年5月23日 日刊ゲンダイ 文字お越し
自民党は責任を頬かむり(C)日刊ゲンダイ
知り合いの自民党元幹部職員から電話があった。政治資金を私物化している舛添要一東京都知事の関係で、自民党は終わったというのだ。
「舛添は自民党が2010年に除名した人間だ。にもかかわらず14年、舛添が都知事選に出ると言うと、当時、幹事長だった石破茂は自民党都連の推薦を後押しした。政党の除名は簡単にひっくり返るほど、安易なものではない。
そして今また自民党の幹事長・谷垣禎一が『猛省が必要だ。日本の首都のトップに立つものとしては、それなりの居住まいがなければいけない』と、まるで他人事のコメントを出した。
自分のところが推薦しながら、自分の責任を頬かむりして、したり顔のコメント。自民党は除名もいいかげんなら、推薦もいいかげんと自認したのも一緒だ。政党の機能を果たしていない」
自民党が終わっていることは言われなくてもわかっている。問題はそれにもかかわらず、自民党や安倍総理、舛添知事に投票・支持する人がかつてもいたし、今もいることだ。
何度ひどい目に遭っても支持するアホがいるから、彼らがのさばる。政治家は民度の反映であり、アホで強欲な政治家は、アホで過去に学ばない国民が選ぶ。その意味で舛添は東京都民の身の丈に合っている。
それにしても、舛添の強欲と吝嗇、卑劣さにはヘドが出る思いがする。これほど恥知らずな人間はそうそういない。
20日の2度目の説明会では、何を聞かれても「第三者の厳しい公正な目に任せたい」と40回も繰り返した。政治家になった以上、政治資金規正法ぐらいはかじっている。政治資金規正法に照らして、自分のカネづかいが正当か不法か、自分の考えだけでおおよその判断はつくし、つかない人間は最初から政治家になるべきではない。
「厳しい第三者の目」というのは、いずれ検察上がりの弁護士か何かを集めてご意見を拝聴するといった意味だろうが、ヤメ検ほど権力者の犬としてふさわしい者はいない。舛添は、彼らに逃げ切る理屈でも教えてもらおうと考えているのか。
ヤメ検が社会に信用があると思うのは大間違いだ。同様に大マスコミの論説・編集委員も権力者に寄り添うだけの腑抜けばかり。役人も都の幹部職員も本質は税金で養われているだけの寄生虫だから、権力者のご機嫌をそこなうような言説は吐かない。
舛添スキャンダルは腐りきったこの世の中の象徴である。今や根本的な世直しが必要だ。
溝口敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。
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