http://www.asyura2.com/16/senkyo206/msg/522.html
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安倍首相もとうとう覚悟を決めたかと密かに期待していた「ストックホルム合意」から早2年、日朝国交正常化(国内は拉致解決という認識が多数派)は遅々として進まないどころか、北朝鮮による核兵器と称する爆発実験や衛星打ち上げで、後退というかデッドロックに乗り上げているとみられている。
北朝鮮当局は北朝鮮国内にいる日本人の動静を確実に掌握しているはずだから、「ストックホルム合意」は日朝国交正常化の時間稼ぎのために行われたイベントと考えることができる。
どうしてそんなバカバカしいことまでしなければならないかと言えば、拉致被害者の生死に関わらず北朝鮮側の報告内容をそのまま国内向けに公表することができないからである。
一例として上げれば、拉致ではなく自由意思で北朝鮮に入った人、今なお日本に戻りたくない人がいる可能性が高いからである。これまでの「拉致問題」観を考えれば、そのような内容は公表したくない。
北朝鮮当局が拉致被害者の現状を承知しているのなら、「ストックホルム合意」は、日本側だけが利益を与える義務を定めた片務合意でしかないことになる。
その内容は、
「―日本側
第一に,北朝鮮側と共に,日朝平壌宣言に則って,不幸な過去を清算し,懸案事項を解決し,国交正常化を実現する意思を改めて明らかにし,日朝間の信頼を醸成し関係改善を目指すため,誠実に臨む
第二に,北朝鮮側が包括的調査のために特別調査委員会を立ち上げ,調査を開始する時点で,人的往来の規制措置,送金報告及び携帯輸出届出の金額に関して北朝鮮に対して講じている特別な規制措置,及び人道目的の北朝鮮籍の船 舶の日本への入港禁止措置を解除する」
2年たっても合意を履行しない北朝鮮になお猶予を与え続けようという安倍政権は、ポーズとして制裁!制裁!と叫んでいるだけと言える。
安倍首相は、日朝国交正常化を最大の任務として恥ずかしながら首相に再任された政治家だが、腹が据わっていない安倍首相は、2002年当時とほとんど変わらない壁の前で立ち尽くしている。
メディアや他の政治家がここまで支援しているのだから、安倍首相は、日朝国交正常化=拉致問題解決に向けたシナリオを書き直し、達成後に政治生命を失う覚悟を決めて実行して欲しい。
※参照投稿
「再調査結果報告遅延で北朝鮮に猶予を与える摩訶不思議:根性なしの安倍首相が第一の問題だが、松茸不正輸入事件で事態を正当化」
http://www.asyura2.com/15/senkyo187/msg/835.html
「日朝合意から1年 拉致問題の行方:オバマ大統領になぜかまたも拉致問題解決を約束した安倍首相はヤルしかない」
http://www.asyura2.com/15/senkyo185/msg/755.html
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首相、拉致再調査合意「破棄せず」
政府は19日、超党派の国会議員と北朝鮮による日本人拉致問題について協議する政府・与野党拉致問題対策機関連絡協議会を開いた。安倍晋三首相は日本人拉致被害者の再調査に関するストックホルム合意について「破棄する考えはない」と強調した。
[日経新聞5月20日朝刊P.]
※参考資料:外務省
日朝政府間協議(概要)
平成26年5月30日
5月26日から28日まで,スウェーデン・ストックホルムにて開催された日朝政府間協議の概要以下のとおり。(日本側代表:伊原純一アジア大洋州局長,北朝鮮側代表:宋日昊(ソン・イルホ)外務省大使)
今回の日朝政府間協議は,前回の議論の内容を踏まえつつ,双方が関心を有する幅広い諸懸案について,集中的に,真剣かつ率直な議論を行った。(29日に発表した合意文書は別添のとおり。)
その他,北朝鮮側からは,改めて朝鮮総連本部不動産の競売問題に関して強い懸念の表明があり,日本側から現在,裁判所により進められている手続について説明した。
また,日本側からは,北朝鮮による核・ミサイル開発及び地域・朝鮮半島の緊張を高めるような挑発行動について,北朝鮮の自制を求め,日朝平壌宣言や関連国連安保理決議,六者会合共同声明等を遵守するよう求めた。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kp/page4_000494.html
[ストックホルム合意事項]
双方は,日朝平壌宣言に則って,不幸な過去を清算し,懸案事項を解決し,国交正常化を実現するために,真摯に協議を行った。
日本側は,北朝鮮側に対し,1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地,残留日本人,いわゆる日本人配偶者,拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査を要請した。
北朝鮮側は,過去北朝鮮側が拉致問題に関して傾けてきた努力を日本側が認めたことを評価し,従来の立場はあるものの,全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施し,最終的に,日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明した。 日本側は,これに応じ,最終的に,現在日本が独自に取っている北朝鮮に対する措置(国連安保理決議に関連して取っている措置は含まれない。)を解除する意思を表明した。
双方が取る行動措置は次のとおりである。
双方は,速やかに,以下のうち具 体的な措置を実行に移すこととし,そのために緊密に協議していくこととなった。
―日本側
第一に,北朝鮮側と共に,日朝平壌宣言に則って,不幸な過去を清算し,懸案事項を解決し,国交正常化を実現する意思を改めて明らかにし,日朝間の信頼を醸成し関係改善を目指すため,誠実に臨むこととした。
第二に,北朝鮮側が包括的調査のために特別調査委員会を立ち上げ,調査を開始する時点で,人的往来の規制措置,送金報告及び携帯輸出届出の金額に関して北朝鮮に対して講じている特別な規制措置,及び人道目的の北朝鮮籍の船 舶の日本への入港禁止措置を解除することとした。
第三に,日本人の遺骨問題については,北朝鮮側が遺族の墓参の実現に協力してきたことを高く評価し,北朝鮮内に残置されている日本人の遺骨及び墓地の処理,また墓参について,北朝鮮側と引き続き協議し,必要な措置を講じることとした。
第四に,北朝鮮側が提起した過去の行方不明者の問題について,引き続き調 査を実施し,北朝鮮側と協議しながら,適切な措置を取ることとした。
第五に,在日朝鮮人の地位に関する問題については,日朝平壌宣言に則って, 誠実に協議することとした。
第六に,包括的かつ全面的な調査の過程において提起される問題を確認するため,北朝鮮側の提起に対して,日本側関係者との面談や関連資料の共有等について,適切な措置を取ることとした。
第七に,人道的見地から,適切な時期に,北朝鮮に対する人道支援を実施することを検討することとした。
―北朝鮮側
第一に,1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨及び墓地,残留日本人,いわゆる日本人配偶者,拉致被害者及び行方不明者を含む全ての日本人に関する調査を包括的かつ全面的に実施することとした。
第二に,調査は一部の調査のみを優先するのではなく,全ての分野について,同時並行的に行うこととした。
第三に,全ての対象に対する調査を具体的かつ真摯に進めるために,特別の権限(全ての機関を対象とした調査を行うことのできる権限。)が付与された特別調査委員会を立ち上げることとした。
第四に,日本人の遺骨及び墓地,残留日本人並びにいわゆる日本人配偶者を始め,日本人に関する調査及び確認の状況を日本側に随時通報し,その過程で発見された遺骨の処理と生存者の帰国を含む去就の問題について日本側と適切に協議することとした。
第五に,拉致問題については,拉致被害者及び行方不明者に対する調査の状況を日本側に随時通報し,調査の過程において日本人の生存者が発見される場合には,その状況を日本側に伝え,帰国させる方向で去就の問題に関して協議し,必要な措置を講じることとした。
第六に,調査の進捗に合わせ,日本側の提起に対し,それを確認できるよう,日本側関係者による北朝鮮滞在,関係者との面談,関係場所の訪問を実現させ, 関連資料を日本側と共有し,適切な措置を取ることとした。
第七に,調査は迅速に進め,その他,調査過程で提起される問題は様々な形式と方法によって引き続き協議し,適切な措置を講じることとした。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000040352.pdf
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