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自民王国の異変と、政局の話。
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在野のアナリスト 在野のアナリスト
和歌山県御坊市で行われた市長選、自民党の二階総務会長の長男で、自公推薦の候補が落選しました。今回は二階氏に近い現職との一騎打ちであり、二階派の分裂選挙ともなりましたが、自公が推薦した候補が敗れたことは決して軽くありません。閣僚や稲田政調会長、小泉進次郎氏まで応援に入っても勝てない。夏の参院選、衆参Wになる可能性も含めて動揺も広がります。
あくまで噂として聞いた話を、少し広げて考えてみます。今回、安倍首相は衆参Wに打って出たい。しかし自民内には反対も多く、その筆頭が菅官房長官といいます。衆参Wにすれば勝てる、いやいやどうせ議席を減らすのだからやらない方がいい、という話ですが、ここで重要なのが衆院を解散する大義です。消費税増税の再延期は、野党の包囲網で打ちにくくなった。リーマンショック級、大震災級、どちらを理由にしても安倍ノミクスの失敗について触れねばならず、すでにメディアでも「安倍ノミクスは失敗」と報じるところもあるように、党首が出演しての討論番組などでも突っこまれるのは目に見えている。経済のことを覆い隠してしまうほどの大義、材料がないと大敗する可能性すらある。安倍氏にその策があるのか? という話です。
そこで出てくるのが、小泉進次郎氏を官房長官に据え、禅譲を約束することだというのです。つまり衆院選挙で今回、勝利を納めれば小泉官房長官の誕生と、次の衆院選までには安倍政権が退陣し、小泉氏を総理として推薦する。この策の肝は、小泉氏に次期首相というニンジンをぶら下げてウンと言わせることと、小泉純一郎氏から推薦をうけ、次期総理の道を開いた安倍氏が、それを返すという日本人が好きな人情話になる点、です。そして自民党のホープである小泉氏が次期首相になるなら…と、自民支持層の基盤固めになる。そして最大に安倍氏が願うのが、自らの存在を脅かすほどの力をもった菅氏を、体よく政権から追いだせる点です。
安倍氏としては後4年のフリーハンドを得られる。支持率が落ちようと、3年後の参院選に大敗する可能性があろうと、居座ればつづけられる。そして4年と期間が限定されることによって、元々やりたい憲法改正のみをフィーチャーして政権運営ができます。面倒なことを小泉官房長官に委ね、自分はやりたいことだけやる。ただし本来、安倍氏は小泉進次郎氏とは反りが合わない。小泉純一郎氏の反原発運動など、腹に据えかねることもあり、できれば禅譲したくない。官房長官就任は、むしろ針の筵にすわらせよう、との腹であることも事実です。
安倍ノミクスの失敗、今後は年金、国債等への波及も懸念されます。諸外国の信用のなさも今回のサミットで露呈しそうです。内憂外患、そんな状態の官房長官就任は、いくら首相への道が開ける、ここで衆院選があれば4期目、そろそろ次の展望も考えたいとしても、安倍政権の泥舟にのるか? そう言われて小泉進次郎氏がうけるか、と言われると甚だ疑問です。何分、小泉進次郎氏がうけてくれないと話にもなりませんが、安倍氏が唯一の打開策とできる策、そう考えると、自民内の内輪もめで圧倒的勝利をえた郵政選挙を模した小泉官房長官、承認選挙として、内外の諸問題を封印する自民内の内輪の話にしてしまうことなのかもしれません。
北海道5区補選から御坊市とつづく、自民王国の異変。「潮目が変わった」国内経済の変調、そして安倍政権では浮揚の目がなくなった閑散の株式市場、つづけるほど苦難が意識されます。大相撲の千秋楽で、総理大臣杯を自らもち、手渡した安倍氏は「(重いものをもって)体調がいい」としましたが、内心は重たい課題ばかりで、体調が悪い、というのが本音だったのかもしれません。相撲の『千秋楽』という言葉は、常に法会の最後に奏された雅楽の曲のことで、終わりを意味するようになりました。安倍氏の周りは『千秋楽』を奏しはじめる中、安倍氏の足掻きがどうでるか? これからの政局はそんな展開も予想されるのでしょうね。
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