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民主主義の逆襲は早稲田から〜岸井成格さんが緊急アピール
牧子嘉丸
http://www.labornetjp.org/news/2016/0515waseda
5月15日日曜日、1時から東京・早稲田大隈講堂を満員にして「民主主義の逆襲ーDEMOCRACY STRIKES BACK」の集会があった。
1部は高畑勲・アーサー・ビナード氏の対談。大統領選のサンダース候補の奮闘について。2部は木村弓さんの歌とハープの素敵な演奏。
3部は岸井成格さんの緊急アピール。言論人としての力のこもった内容だった。現アベ政権のメデイア政策は巧妙で狡智にたけていると暴露。言論弾圧の証拠を残さず、むしろメデイア側に萎縮と忖度(そんたく)させることが狙いであり、マスコミはそれにひれ伏しているのが現状だと指摘した。だからこそ、市民ひとりひとりが声をあげ、力をあわせてこの閉塞状況をうちやぶろうと力強く呼びかけ、会場から万雷の拍手を浴びた。
最後は首都圏17大学有志の決意表明。創価大有志は「創価」の教えである平和と非戦の精神に違反して、「戦争法案に反対したら地獄におちるぞ」とか、「この問題に対して発言するな」とか、箝口令をしく教授もいたとのこと。そんななかでも「創価」の精神を真に守ってがんばっていると報告。
明星大学では長い保守的・右派的伝統をやぶって立ち上がり、副学長の二人までもが会に賛同してくれたとのこと。また、明治大や法政大に対して、急きょの会場提供拒否という恥ずかしい思いをしたという立教大有志は、それにも負けず校内で連続講演会を実施しているとの報告に応援の拍手で健闘を称えた。
全体の印象はどこの大学も楽な闘いはないということだった。学内にはみな小アベ・小スガのような輩やそれにひれ伏す小モミイみたいな連中がいるのだ。だからこそ、学外の闘いは学内の闘いであり、その両方の闘いをやらないと学問の自由はなくなってしまうということである。そういう危機感をつのらせた大学人有志の決意発表だった。
この17大学の決起の意味は大きい。今、この政治状況で立ち上がらない大学人は、その学問が何を目的としているのか、ここで決起しない学生は何を学ぼうとしているのか厳しく問われるだろう。全国の大学人と学生にこの問を投げかける集会でもあった。
まさに民主主義の逆襲であり、戦争法は早稲田から止めるという決意の一日だった。大隈講堂から高田馬場までのデモの隊列は反戦平和をアピールしながら行進したが、やがて6月5日の空前の大集会に合流するだろう。
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