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2016年 05月 15日
昨日の『舛添おろしがスタートか。舛添に問題あるも、石原との扱い方の差に怒』のつづきを・・・。
まず、前回の記事にも書いたように、舛添要一氏が、安倍首相&超保守派仲間とは政治思想が合わず、犬猿の仲であること。自民党時代から、安倍晋三氏らや超保守的な改憲、政策をさんざん批判しまくっているため、超保守派の議員たネトウヨなどから好ましく思われていない(というか、嫌われている!)ことを理解しておく必要がある。(・・)
その点については、これまでも『舛添に屈した安倍&自民党〜敵対していた舛添を都知事選で支援、負ければWの屈辱http://mewrun7.exblog.jp/21553784/』とか『舛添が自民改憲草案を大批判+安倍理想の国と憲法は、立憲主義に程遠いhttp://mewrun7.exblog.jp/12352814/』などに書いたのだけど・・・。
<あと何故か急に『邦夫と舛添〜高校・大学、政界では邦夫が先んずるも、果たしてこの後は?http://mewrun7.exblog.jp/12352814/』のアクセスも増えているです。^^;>
舛添氏は、もともと東大で助教授を務めていた政治学者。しかも、 パリ大学現代国際関係史研究所客員研究員なんてやってたことがあるくらい、フランスかぶれの近現代的な政治思想の持ち主で。安倍氏らのように戦前志向の超保守派とは基本的に考えが合わない上に、彼らをちょっと軽蔑しているような感じさえあるのだ。(~_~;)
おまけに自分の能力にめっちゃ自信を持っている舛添氏は、安倍氏らのような世襲の(バカボン)政治家を快く思っていないところがあって。彼らを批判することも多かったのである。^^;
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先にボンボン批判に関して例を挙げると・・・。安倍首相は前政権の時、07年の参院選で惨敗しながらも、当日の夜、すぐに続投宣言したのだが。<私には使命があるとか言っちゃったりして。^^;>
舛添氏があまりに辛らつに安倍批判を行なっているのを見て、mewは「ここまで言う?」と驚いてしまったほどだ。^_^;
『まだ開票作業がはじまって間もない21時30分。ニュースで「安倍首相、続投の意向」との一報が流れた瞬間、舛添要一氏は次のように吐き捨てた。
「バカだよなー。まだたたかっている候補がいるのに、なぜこの段階で言う。(自民党は)安倍のために政治をやっているんじゃない。知恵をつける奴がいない。バカにつける薬はないよ!」』
『安倍内閣を「バカ社長にバカ専務」と言った気持ちは全然変わっていません。ボンボンでもなんでも社長に祭り上げるのはいいわけですよ。どこでも二代目社長、三代目社長はいる。そういう会社は、(社長が)バカだとわかっているけど、周りの専務たちがしっかりしているからもっているわけです。だけど、ボンボンのうえに周りの番頭たちも駄目だから駄目なんです。いまやらなければならないのは、それを替えることに尽きます。』(以上、2007年の週刊文春 8月9日号 特集記事 安倍自民37議席の「天罰」より)
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でも、舛添氏が何よりも超保守派やネトウヨに敵視されているのは、同氏が超保守的な思想、憲法観を否定し、オモテ立って強く批判するからだろう。(・・)
自民党は結党50年を迎える05年に、憲法改正草案を発表することを計画。改憲・命の中曽根康弘氏を筆頭に、超保守派の議員が中心になって、何年もかけて原案を作ったのだけど。舛添氏らが中心になって、時代錯誤の超保守的な条項や表現を大部分カットしてしまったため、彼らの恨みを買うことになったのだ。^^;
『自身は憲法改正に前向きな姿勢を示しているが、自民党改憲案の取り纏めでは民主党や国民に受け入れられることを重視し、保守色を薄めるべく調整にあたった。元首相中曽根康弘が中心となって作成した自民党憲法草案の原案から、「日本の国柄」を明記した箇所を当時の自民党総裁小泉純一郎の了承を得て削除させたのは舛添である。(wikipedia)』
『「日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴として古より戴き、和を尊び…」で始まる。「国を愛する国民の努力」という言葉もある。この原案は、前文小委員長・中曾根康弘が筆をとったとされる。思い入れと思い込みの溢れる文章だった。
だが、この前文原案が10月28日の起草委員会の全体会議に提出されたとき、まったく別のものに差し替えられていた。・・・・舛添は、憲法に個人の歴史的解釈を入れてはいけないとして、「和を尊び」は中曾根の個人的歴史観であると切って捨てた。「現職の自民党総裁が違憲になりかねないような表現を、自民党の草案に採用することは絶対にできない」とも。(毎日新聞・憲法前文の行方 2006年3月13日より )』
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舛添氏はその後も安倍氏やアニキ分である麻生元首相など自民党の幹部クラスを大批判して、10年に自民党を離党。14年に無所属で都知事選に出馬して、当選したのだが。
安倍首相&周辺をはじめ、自民党の中には、内心では舛添氏を嫌悪していた人が少なからずいたものの、東京都や五輪への影響力を保持したいがために舛添氏を支援したのである。(・・)
<この時も、超保守系の識者や一部の政治家、ネトウヨは「何で舛添を支持するのか。(同じ思想の田母神を支持すべきだ)」と強い反発を示していたです。>
ところが、舛添氏は当選直後に行なった就任会見でも、自民党の新しい改憲草案を否定。同年には、憲法改正に関する本を出版し、その後もずっと安倍政権や超保守派の思想を批判し続けているのである。^^;
『東京都の舛添要一知事は14日、就任後初の定例記者会見で、選挙で支援を受けた自民党の憲法改正草案について「立憲主義の観点から問題がある。今のままの草案だったら、私は国民投票で反対する」と述べた。
舛添氏は2005年に自民党がまとめた第1次憲法改正草案の取りまとめに関わった。会見で野党時代の12年に出された第2次草案について問われると「学問的に見た場合、はるかに1次草案の方が優れている」と指摘。2次草案の問題点として(1)天皇を国の「象徴」から「元首」に改めた(2)家族の条文を設け「家族は互いに助け合わなければならない」と規定した(3)「国防軍」の創設を盛り込んだ−−点などを挙げた。
また国民の権利に関し、1次草案の「個人として尊重される」を2次草案で「人として尊重」と変えたことに触れ「憲法は国家の対抗概念である個人を守るためにある。人の対抗概念は犬や猫だ」と厳しく批判した。(毎日新聞14年2月14日)』
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舛添氏の著書について検索していたら、岡高志氏なる区議のブログ記事に遭遇したのだが。なかなか面白かったので、ここにアップしたい。
『岡 高志 (大田区議会議員) 2014年02月22日 02:11
舛添都知事「憲法改正のオモテとウラ」で痛烈に安倍総理を批判してる件に共感
舛添要一都知事が最近出版された「憲法改正のオモテとウラ」
立憲主義をわかってない国会議員に任せて大丈夫?との、帯コピーも踊っています。
2012年の自民党憲法改正草案を真っ向から批判。
まさに、自民党の安倍総理を批判するスタンス。
自民党の推薦で知事に就任した矢先、なかなか素晴らしい著作であります。
ご本人のtweetでありましたが、都知事になったからといって、自民党批判を緩めてはいないようで、力強い。
舛添要一 @MasuzoeYoichi
来週、私が昨年夏から書き始め、11月に脱稿した憲法の本が、近く、出版されます。昨日(12日)の毎日新聞夕刊の「特集ワイド」が、このことを紹介していますが、全くの事実誤認がありますので、正しい事実を書きます。記事では、知事選立候補のため、内容を自民党寄に書き換えたとあります。
2014年2月13日 07:42
舛添要一 @MasuzoeYoichi
しかし、猪瀬知事が辞職したのが、12月19日、私が立候補表明したのが1月14日。本の原稿は、11月中に出版社に渡し、それ以降は、誤字脱字を直したのみ。「まえがき」も12月10日付けです。内容は、一字たりとも変更していません。政治家の回想録、憲法研究が内容です。
2014年2月13日 07:46 (下につづく)
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私も、2012年の憲法改正論議 記事で自民党憲法改正草案を条文をあげて、批判しています。
一部の立憲主義を知らない人々からweb上で叩かれたものですが、
舛添さんの主張をみて、安心した次第です。
東京都はまっとうな知事を迎えることができてよかったなと思います。
選挙期間中は、自民党ベッタリな政策を並べていましたが、芯の通った都政運営を行っていただけるのではないでしょうか。
選挙で言ったことをちゃんとやらない…ということになってはいけませんが。
舛添さんは、2012年の改正草案の前、2005年草案の時は、自民党参議院議員であり、事務局次長として、全ての議論に関わられたそうです。当時の改正草案が出来るまでの政治力学を詳細に記述しているのが、本書の内容。
都知事としての憲法論ではなくて、参議院議員をやめたばかりの学者さんとして、自民党内の憲法改正論議をリークするような内容。
自民党の推薦で都知事になるとは、まさか考えていなくて、とはいえ、選挙が終わらないと世に出せない、そんな著作。
内容は、真面目に難しいです。
政治家が、広く国民に憲法の問題を語るスタイルではなさそうです。
是非とも、私が、わかりやすい憲法の話を書物にまとめたいところです。
どなたか、出版社を紹介してください
さて、どのあたりに、安倍総理の批判があるか。
舛添さんが仕切った2005年草案の頃、安倍総理は幹事長代理であり、憲法前文の改正を検討する小委員会の委員長代理であった。
憲法前文に、美しい国などの自然描写、歴史解釈を入れようという安倍さんの考え方は、中国憲法と同じだと切り捨てる。
安倍さんを復古派の代表とする。
さらに、安倍総理が国会でよく知らないと答えた、憲法学の大家 芦部信喜教授の立憲主義を引用している。これは、安倍総理が立憲主義をわかってない国会議員の代表に位置づけているものと思う。
極めつけは、最後のところの太字で、問題の多い2012年憲法改正草案を取りまとめた議員たちが、特定秘密保護法でも中心になっていた。立憲主義など教わったことのない議員に、これほど重要な法案を任せていいのか。と、現在の安倍政権の所作を批判している。
今回の著作「憲法改正のオモテとウラ」は、キャンセル出来ないわけでもないだろうに、都知事就任直後に、安倍総理を批判する明確な意図をもって世に送り出す舛添さんは、芯の通った政治家であり、期待したいです。
現実主義者を自認する舛添さんらしく、2月20日が出版日で、翌日朝に、ソチに出発してしまったのは、安倍自民党からの強烈な反撃から身をかくそうとしたのかもしれませんね。』
【あれ? ところで、この人は、どこの政党の人なんだろう?・・・調べてみようっと。(いっこく風に。声を遅らせ気味に?)
『民進党 '76.3 生まれ 洛南高校 東京大学法学部卒 → '99年〜 信託銀行 蒲田支店、米系投資会社 →'11年〜 区議(現在2期目) 行政書士 社会福祉士』だって。へぇ〜、そうなんだ〜。(・・)】
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これから憲法改正の実現に向けて、本格的に動こうとしている安倍首相&超保守仲間たちにとって、安倍改憲に反対し、公の場で批判を行なうような都知事は、かなりジャマっけな存在に違いあるまい。<だから、大手メディアも思いっきり舛添バッシングしやすいのよね。(~_~;)>
しかも、舛添知事は、超保守派やネトウヨが大反対していたにもかかわらず、都の保有地を韓国の学校に貸与することに決めてしまったため、それを機に彼らから強烈な反撃をくらうことになるわけで。
何だか安倍独裁政権や憲法改正の動きのウラ側を見るような思いがしているmewなのだった。(@@)
THANKS
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