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稲田朋美センセイ
メディア訴訟2連敗! 弁護士「稲田朋美」の言論弾圧失敗
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160515-00508340-shincho-pol
「週刊新潮」2016年5月5・12日ゴールデンウイーク特大号 掲載
安倍晋三総理の秘蔵っ子にして、泣く子も黙る自民党の政調会長であられる稲田朋美センセイ(57)は、弁護士資格を持つ頭脳の明晰さで知られ、女性初の総理候補と持て囃されております。しかし、大政治家に対して甚だ僭越ではありますが、些(いささ)かご心配申し上げていることがございまして……。
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当選4回ながら自民党三役の重責を任され、その聡明辣腕ぶりが天下に轟いている稲田氏。そんな彼女に「睨まれ」ては堪(たま)ったものではないが、実際、複数のメディアが「稲田氏側」に目を付けられてしまった。
はじめに「サンデー毎日」。2014年10月5日号で、在特会と関係のある人たちから彼女が寄付を受けていた事実が紹介されたところ、名誉毀損にあたるから550万円を損害賠償せよと、稲田氏は同誌を提訴したのだ。おー、怖い。
そして次に狙われたのが弊誌(「週刊新潮」)で、昨年4月2日号および9日号において稲田氏の「疑惑」について報じると、やはり弁護士で夫の龍示氏が、彼女の代理人として記事も読まないで法的措置をチラつかせた上に、〈弁護士バカ〉と書かれたことなどを理由に500万円の損害賠償を求めて提訴(ともに大阪地裁)。天下の自民党政調会長に関する記事でその夫君から訴えられた弊誌は、稲田氏側のご機嫌を損ねるとエラい目に遭うという、震え上がるほどの恐怖を味わったのだった。
■請求棄却、そして棄却
ところが今年3月、まず「サンデー毎日訴訟」に関して、大阪地裁は稲田氏の請求を棄却。判決では、〈(稲田氏の主張は)独自の見解であって採用できない〉などと指摘されていて、
「稲田さんの『完敗』。控訴していますが、結果がひっくり返ることはないでしょう」(法曹関係者)
続いて4月19日、弊誌の記事についての訴訟でも、大阪地裁は龍示氏の請求を棄却したのである。
切れ者として鳴らす稲田ご夫妻が、事もあろうに法廷で2連敗。まさか負け覚悟で訴えて、とにかくメディアを萎縮させてしまえなどという弾圧思想をお持ちであろうはずはない。だが逆に、「勝てる」と踏んだ上での提訴だとすると結果が伴っておらず、怜悧な頭脳の持ち主であるご両人に限って、よもやこんな「計算外れ」も考えにくい。
いずれにしても先頃、話題となった高市早苗総務相の「電波停止発言」はあくまでその「可能性」に言及しただけなのに対し、稲田氏は提訴という「実力行使」に出たわけだから、果たしてどちらが「悪質」と言えるか、稲田氏にはその優秀な頭脳で今一度お考えいただきたいところである。
上智大学の田島泰彦教授(メディア法)曰く、
「そもそも政治家は、一般市民と違って記者会見など反論の場がいくらでもある。にも拘(かかわ)らず訴訟を起こすのは、やはり威嚇的意味合いがあると考えざるを得ません。ましてや稲田さんの場合、『私は法律家だから少しでも変なことを書いたらいつでも訴えるぞ』と、威嚇の度合いが格段に増すと言えるでしょう」
稲田氏に見解を訊(き)くと、
〈納得できなければ司法的救済を求めるのは開かれた社会として至極当然〉
こう文書回答。他にも縷々(るる)、綴(つづ)られておりましたが、秘書氏の「全文載せていただきたい」との「要請」に反し、恐る恐る割愛。大政調会長の意向に沿わなかった弊誌は、また威嚇されてしまうのでしょうか……。
兎(と)にも角(かく)にも稲田センセイ、貴女が本当に将来の総理に相応(ふさわ)しいのか、世間からこんな声が聞こえてくるような気がしてなりません。
「否(いな)だ!」
「ワイド特集 淑女たちの疾風怒濤」より
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