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そこかしこに「マスゾエ」が 卑しい政治屋が跋扈の惨憺
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/181371
2016年5月14日 日刊ゲンダイ 文字起こし
セコイのは彼だけじゃない(C)日刊ゲンダイ
ニュースで釈明会見の作り笑いを見るたび、ムカムカした人も多いだろう。13日の定例会見まで週刊文春による政治資金の公私混同報道の説明を避けてきた舛添要一都知事(67)。繰り返し発言した「精査」の結果には「フザケンナ!」と思いっきり叫びたくなる。
とりあえず、政治資金の私的流用を認め、都民に謝罪。私的な支出の一部を返金するとしたが、千葉県木更津市の温泉ホテルへの家族旅行代を政治資金収支報告書に「会議費」名目で計上したことは、「実際に事務所関係者らと会議をした」と弁解したから驚いた。
2013年1月は直前の総選挙の総括、14年1月は直後に出馬表明した都知事選の対応を話し合ったというが、両年とも舛添家の宿泊期間は正月三が日。おとそ気分の中、事務所関係者らが「ゆったり たっぷり の〜んびり」のCMソングで知られる一大レジャーホテルに出かけ、選挙について話し合うのは不自然だ。
それでも舛添は「この日しか(会議を)やる日がなかった」「せっかくの休みで、子供たちに約束していたので、それはちゃんと行きます」などと居直る。ところが、会議の参加者や人数を問われると、「政治的な機微に関わる」として答えない。それこそ妻や子のいる部屋で「政治的な機微に関わる」会議を開くとは不可解だ。実に見苦しい言い訳である。
■謝ってカネを返せば済む問題ではない
さらに舛添がズルイのは「誰でもミスはする」と言いながら、疑惑の全責任を会計責任者ひとりに押しつけたことだ。そのうえ、「長年の経験があって素晴らしい人。すでに退職されているし、高齢の人なので責めるつもりはない」などと会計責任者をヨイショし、いい人ぶる。あり得ない公私混同の罪をなすりつけて「素晴らしい人」とは恐れ入る。つくづく恥知らずなゲス野郎だ。
政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏はこう指摘する。
「釈明を真に受けると、宛名の抜けたプライベート分の領収書まで会計責任者に渡していたから、記載ミスが生じたことになります。しかし、会計責任者に家計簿でも作らせていない限り、政治資金で計上する分の領収書だけ渡せばいい。プライベート分を渡す必然性はない。私的な支出も適当に理由をつけ、政治団体の経費で落とそうとした狙いが透けて見え、ますます疑惑を深める会見だったと思います」
政治学者の五十嵐仁氏は「謝ってカネを返せば不正が許されると思ったら、大間違い」と、こう続けた。
「不正がバレなければ、舛添氏はほっかむりだったのでしょう。豪華海外出張や公用車週末別荘通いの弁明も含め、すべて屁理屈にしか聞こえません。『ルールに従っている』として不合理なルールを変えようとしない。発想が都民の感覚と余りにもかけ離れ、知事の資質を欠くこともハッキリしました。これ以上の続投は国民の政治・行政への不信を深めるだけ。即刻辞職すべきです」
13日も舛添は「東京五輪を史上最高の大会にしたい」とヌケヌケと言い放ったが、2020年まで知事に居座れると思っているのか。とことん、都民をナメきった厚顔無恥な男である。
どのツラ下げて…(猪瀬前都知事)/(C)日刊ゲンダイ
みみっちい“舛添もどき”が跋扈する永田町
東京五輪を巡っては、招致決定の前後に日本の銀行口座から、IOC有力者の息子の秘密口座に約2.5億円が送金された疑惑まで浮上。仏検察が捜査に乗り出した。いよいよ、世界に恥をさらす大会になりそうな雲行きだが、それもそのはず。東京五輪に携わった政権メンバーはそろいもそろって、カネに汚い連中だからだ。
東京五輪担当も兼ねていた下村博文前文科相は支援組織の任意団体「博友会」をめぐる献金問題で追及を受けた。後任の遠藤利明五輪相は今年2月、派遣会社の創業者から献金を受け取って文科省に“口利き”を働いた疑惑が浮上した。
本紙は昨年から閣僚たちの「少額領収書」問題を追及してきた。政治団体の諸経費のうち、1件1万円以下の支出は収支報告書への記載義務がない。総務省に開示を認められるまで国民の目に全く触れることはない。
本紙が開示請求すると、出るわ出るわ。もっともらしい名目ながら、怪しい支出計上のオンパレードだ。安倍事務所はアイスキャンディー「ガリガリ君」の購入費を「事務所費」に計上。マンガ好きの麻生財務相の事務所はナント、人気マンガ「ONE PIECE」の1〜25巻セットの購入代を「調査研究費」に計上していた。
似たようなデタラメ支出は全閣僚の政治団体に散見される。あまりにもみみっちいし、この国の政治家のさもしい金銭感覚が理解できる。
「現行の政治資金規正法は、政治団体の支出についての縛りが極めて緩い。それらしい名目なら、どんな支出でも認められてしまう。だから少額領収書に限らず、キャミソールやベビー用品などの日用品、キャバクラやSMバーでの出費まで『政治活動費』などに計上する政治団体が後を絶ちません。泥棒が泥棒を取り締まれないように、やはり政治家に政治家を縛る法律を作らせるのには限界がある。むしろ第三者による政治資金のチェック機関を置くなど法に頼らない改革を図らない限り、政治資金のデタラメはなくなりません」(上脇博之氏=前出)
金銭感覚の狂った政治家は舛添ひとりに限らない。永田町のそこかしこに“舛添もどき”が存在するということだ。
■汗だく辞職の前任者に批判を求める悪い冗談
それにしても鼻白むのは、ここぞとばかりに舛添批判を繰り広げている面々の厚かましさだ。
片山さつき参院議員は元妻の立場でテレビに出まくり、かつてのダンナを痛罵。夏の改選を控え、参院選前に顔を売っておきたいのだろう。大阪都構想が頓挫した橋下徹が元知事の立場で、やたら舛添問題にクビを突っ込むのも、将来の国政転出をニラんだ有権者へのアピールに違いない。
前任の猪瀬直樹が舛添を批判するに至っては、もうマンガだ。13年11月に徳洲会グループからの5000万円もの怪しい資金提供発覚で“大炎上”。苦しい弁明を続け、散々みっともない姿をさらし、異常な汗をたれ流しながら、辞職に追い込まれたのは記憶に新しい。まさに「どの口で言うか」で、舛添と同じ穴のムジナにコメントを求める大メディアの報道姿勢もトチ狂っている。
そんな猪瀬に〈貴方に論ずる・批判する資格があるのか〉とツイッターでカミついたのは、よりによってタレントの東国原英夫前衆院議員……。11年4月の東京都知事選に出馬するも、落選。今なお都知事の座を狙っているとされる。どいつもこいつも舛添疑惑に便乗してメディアを跋扈。あわよくば、その座を奪ってやろうという卑しい魂胆がミエミエだ。
「今回の舛添知事の不始末は、政界の人材払底はもちろんのこと、メディアと有権者の劣化も物語っています。舛添氏の人間性はメディアも理解していたはず。都知事選のたび、メディアは候補の人物像や資質を深掘りすることなく、有権者もある程度、名前を知っていれば、それでオッケー。“人気投票”同然で都のトップを決めてきました。いいかげん、その流れを変えないと、東京だけでなく、世の中全体がさらに劣化しそうです」(五十嵐仁氏=前出)
バレなきゃオッケーのセコイ風潮は、パナマ文書に出てくる経営者たちにも相通じる。気がつけば、世間のあちこちに恥知らずの“舛添もどき”が跋扈する嫌な世の中だ。惨憺たる思いに駆られる。
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